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【車の売却】査定金額、見積もり金額、買取金額、入金金額 それぞれの違い

投稿日:2015年12月22日 更新日:

今までも何回かありましたが、今回の記事は結構重要です。

しっかり内容を確認し、理解して頂きたい!

 

では唐突な質問になりますが、この記事を呼んでいる皆さんは買取店で金額を無事聞けました。

 

その金額は一体何の金額だか理解されてますか?

 

こう書くと査定をしに行ったわけだから「査定額」と思うかもしれませんね。

 

正解はそのまま査定額なんですが、こういった質問をしないと「買取額」「見積もり金額」「入金額」と勘違いしてしまう人が大半です。

過去に痛い思いをしたことがない、初めて買取店を利用される方などは特に「入金額」と思い込んでいます。

 

はい、すでに頭が混乱している人もいそうですね。

 

このそれぞれの金額を使い分けることによって買取店は駆け引きをしますので、この部分に対しての知識が無いとかなりやられます。

というか現役時代は私がハメてました(会社指示ですスイマセンスイマセン)

 

なのでそれぞれに対しての解説をしますので、しっかり把握して下さい。

 

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買取店で出す金額の種類

①査定額

②見積もり額

③買取額

④入金額

 

基本はこの4種類です。

 

①査定額

査定をして貰い、提示された金額。

提示をした営業マンから何か言われない限り

「その場だけの金額」となります。

例「このお車の現在の価格は○○万円ですね」

極端な例ですがその会社から離れるた時点で無効となる可能性のある金額です。

注意しなければならないのは「査定額=見積額」ではありません。

 

②見積額

査定をして貰い、提示された金額に条件が加わった金額。

例「本日中であれば○○万円出します」

金額の有効期間の他に、「最低でも○○万円はいつまでの車両お預かりなら保証出来ると思います」といった「保証金額」もあります。

書面で残さない場合は言った言わないになる不透明な金額です。

しかし書面で残ることもありません。

 

③買取額

査定をして貰い、その買取会社が買取る金額。

煮詰まった状況の中で契約書を前にして出てくることが多い。

契約書に記載される金額なので契約金額とも言う。

例「この車両に対し、○○万円で買取させて頂きます」

買取額=振込額とは限りません。

 

④振込額

査定をして貰い、最終的に振り込まれる、もしくは受け取れる金額

例「この車両に対し、○○万円振込みをさせて頂きます」

一番重要な金額です。

 

 

 

 

はい、以上です。

 

 

たぶん・・・

このような説明をしても意味が分からない人が多数いると思います。

 

 

一般的には

「言われた金額が手元に入ってくる」

 

経験上からもこう考えるのが普通なのでしょうから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だからこそ、その先入観を利用されます。

 

 

 

では分かり易いように買取店の目線で先ほどの①~④を解説します。

 

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①本当の意味の査定額

その場で決まらない、売る気の無いお客さんに伝えるなんとなーくの金額。

他社願望が強ければ高振り(相場以上の金額)でもいいし、様子見でかなり安い金額でもいいし・・・

とりあえずその場しのぎ用。

買取店の中でもっとも適当な提示金額。

やる気が無いので言う方もそこまで深く考えていないことが多い。

 

 

②本当の意味の見積もり額

もうちょっと金額の精度を上げた額。

「今日までに返答が貰えるんだったら○○は保証する」

今決まらないけど、近々で売りそうというお客さんに発動させる。

目的は売却を急かすこと、期待感を与えること、返答を早く貰うために。

このような目的で。

この場で契約が貰えないことを前提に伝えているので、言った金額でも一切保証はしない=絶対買い取るというわけでは無い。

 

でも一応後の事を考えて言う金額。

つまり・・・

「1週間後までに返答貰えるなら50万出します!」

1週間後・・・

「ごめんなさいやっぱり出ないですごめんち!でもでも・・・」

こんな金額。

 

 

③本当の意味の買取額

契約直前になって発動させる金額。

あくまでうちとしては○○万円で買い取る。契約する。大丈夫だ。任せて下さい。

実際に契約書にも載るような金額。

 

しかしまだ罠がある。罠を張る。

 

・でも実はうち保証システムがあるんです~この部分だけは買取額から差し引きますね!皆さんそうですから!

・この金額は店に持ってきて貰って、勝手に帰って貰うのが前提の金額っす。引取り希望なら引取料でここから2万引きますよ。

・買取金額はこれで間違い無いです。ただ名義変更に関わる費用だけは引かせて貰いますよ。名義そのままじゃお宅も困るでしょ?

契約金額からでもまだ下げれるなら下げまっせ!

 

 

④本当の意味の入金額

買取店の真の金額。

全ての諸費用を全部ひっくるめた上での入金金額。

ここが全て。

逆に言えば、これ以外は駆け引きのための金額。

 

 

 

 

こう書くと分かり易いですか?

難しく考える必要は無いですからね。

 

あなたは振込み金額だけを確認すればいいんです。

 

ここが一番重要ですから。

そして会社それぞれの条件を確認して下さい。

 

自宅までの引取りが希望ならそこもやってくれるのかどうか。

 

名義変更は無料なのかどうか。

 

訳のわからないクレームガード保証のような保証料金はあるのかどうか。

 

あなたが望む売却内容に対し、後から何か負担が無ければそれで問題ありません。

 

 

 

ただこれが出来ないと大変な目に合います。

 

せっかく比較をしようと頑張っても、実は全然比較が出来てなかったりするわけです。

 

 

 

例えば相場が50万くらいのあなたの車を4社で比較したとして

A社・・・最初の会社だから高振り60万。

B社・・・60万以上じゃないととあなたから言われ、やる気を無くし40万くらいですと言われる。

C社・・・今日中に返答貰えるなら55万はいけそうだけどやっぱり無理?と言われる。

D社・・・高振りしているであろう2社が金額変わったら連絡くれと言われてる。

 

こんな例。

 

ほんとおおおおおおーに良くありますからね。

 

あなたの中では60万!最悪ダメでも55万って思っているでしょう。

 

実際はどっちも手のひら返す。

こんなことが日常茶飯事です。

 

 

 

でも

「その金額が入金される金額ということでいいんですよね?」

この一言で営業マンに相当のプレッシャーを与えます。

 

営業マンからしてみたら逃げ道塞がれるような感じですから。

 

 

また、安い金額に対しても有効です。

 

「とりあえず80万円ってところです」

こんな返答に

「その金額が入金される金額ということでいいんですよね?」

この質問を投げ掛けるだけで営業マンの対応が変わります。

 

「はい」と言ってしまえばその金額が確定になってしまいます。

具体的な金額を回避しつつ期待感を残そうとする営業マンに対し

この言葉で期待感を潰しにかかることが出来ます。

安い金額であれば確定にしないよう、もうちょっと頑張ろうとすることが多いですね。

 

 

 

もちろんこれで全て解決するわけではありません。

車の相場は水物です。

実際に変動する時もあります。

なので特殊なケースを除き、車の売却に見積もりという概念は存在しません(ディーラーなど一部を除いて)

 

見積もりが存在しない以上

 

金額の確定は契約書ベースです。

 

買取店が変えようと思えばいくらでも変えれますし変えます。

 

ただその一言で・・・安易な気持ちで金額を提示する営業マンを少し真剣にさせることが出来るでしょう。

 

 

また、一括査定でも非常に有効ですからね。

同時査定の一発提示。

こんな状況でもこのような確認を取れるかどうかで結果が変わります。

 

例えば3千円という僅差で勝負が決まった。

ところが確認をしていなかったために、気付けば契約金額から諸費用が引かれ振込み金額が減っている。

 

営業マンから満面の笑みで

「どこもそうですから^^」

答えが分からず他社も帰ってしまっているため、そういうものなのかと納得してしまう。

 

こんな人山ほど見てますし納得させてました(すいませんすいませーーん!!)

 

金額が変わらなくても、引取りは有料と後から分かり、片道1時間半の時間と高速代、おまけに迎えの車まで準備して、買い取ったお店まで直接持ち込みをするはめになる。

 

こんなことも起こります。

高速代だけで僅差の勝負なら逆転しちゃいますね。

 

 

 

車の買取店は車を買い取ることに関してはプロです。

ユーザーが思う

 

「他社と比較して高く売りたい」

 

「見積もり段階で高い金額だけは引っ張り出したい」

 

「出来れば最初の数社は当て馬にしたい」

 

こういっ「ユーザー側が行うユーザーが得になるための駆け引き」には相当慣れています。

 

 

 

 

 

それを分かって一歩上の駆け引きを、気付かれないように行います。

 

 

 

 

 

あなたが数年に1度行う作業を毎日毎日仕事としてしているわけです。

簡単な気持ちでは勝てませんし、ちょっとした入れ知恵程度でも、うまく手のひらで転がされて終わりです。

 

厳しい言葉となりましたが、そこを踏まえて内容を理解しましょう。

相手がどう考えているかが分かれば対策も取れますし、逆に利用することも出来ます。

 

このブログのサブタイトル通りです。

 

「知識は宝、活かして財産に変えるかはあなた次第」

 

せっかく売るなら「本当の情報」を掴んで頑張って下さいね。

 

 

 

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