車を高く売るためのコツ 車売却前に知っておくべき知識 車買取店の内情

【車の売却】狙うのは難しい? 海外輸出を超える「スーパー特需」とは?

投稿日:2015年12月27日 更新日:

前回の続きと言えば続きですね。

 

日本車は海外需要が高いこと。

海外需要にハマっている車両だと、距離や状態の影響を受けにくいことなどを上げましたが

お題にあります「スーパー特需」とは一体なんなのか。

 

本日はこの解説です。

 

スポンサーリンク

 

一般人が知ることはまず無い情報ですが、知っていると知らないとでは小さい規模の宝くじに当たるくらいの差が生まれます。

はっきり言えばどんな小手先の技を使おうが、どんな高価買取の店を見つけようが

それを凌駕する程のくっそ高い売却が可能となります。

 

しっかり覚えときましょう!

 

 

 

まず通常の海外輸出と輸出にハマらない普通の車の差を一つ例にしてみます。

 

通常の車 

新車時に200万円

10年経過 

走行距離15万キロ

大体は値段0円

 

 

海外輸出車両 

新車時に200万円

10年経過 

走行距離15万キロ

値段20万円

 

このように例えば同じくらいの新車価格、形状の車だったとして

海外輸出にハマる車は相場に対して一定ラインの底値があります。

 

 

極端な例を言ってしまえば

走行距離が3万キロでも30万キロでも

綺麗でもボコボコでも

色が何色でも

修復歴が有っても無くても

装備がどんな内容でも

普通に走りさえすれば20万円前後の相場は最低でもあるというようなことですね。

 

これだけでも乗っている人からすれば、何の気兼ねも無く、好きに乗るだけ乗っても値段が残るわけですから充分ラッキーです。

海外輸出にいかない車を乗っている人はハンカチ噛みしめながら悔しがります。

 

 

しかし・・・

その上をいく存在。

 

それが「スーパー特需」です。

 

「スーパー特需」とは・・・

このような海外輸出にいっている車両の中で極一部の限定的な内容の車両が爆発的な値段で一定期間取引されることを言います。

 

原因は一部の国が何台限定で公用車を仕入れるなど、国の政策で動くとされていますが・・・

 

詳しいことは私は分かりません。

しかしこのスーパー特需を過去何度も経験しています。

 

 

 

敢えて車種は伏せますが一部過去にあった実際の例を出しますと

 

通常は海外輸出によって100万前後で取引されている車

しかしその車の「マイナーチェンジ後、最終後期」で「ディーゼル」であること。

「ダブルエアバック、ABS」が付いていること、「サンルーフ」が装着されていること。

「一部の特定グレード」であること、「過度の改造」をしていないこと。

この条件を満たした車両のみが一時的に250万前後まで取引金額が引き上がりました。

期間で言えば3週間くらいです。

その後通常の相場にあっという間に戻りました。

 

 

またはこんな例

通常は海外輸出によって320万前後で取引されている車

しかし「色がワインかパール」であること、「内装色がベージュ」であること

「一部の特定グレード」であること、「サンルーフ」が付いていること。

「ルーフレール」が付いていること、「電動サイドステップ」が付いていること

「修復歴が無いこと」

このような条件を満たすことにより500万前後まで取引金額が伸びました。

オプションも含めた限定的な内容を満たした車両だけです。

これも一時的な期間で1ヵ月もしないうちに通常の相場に戻っていたはずです。

 

 

この例を見てもわかる通り、スーパー特需とはその名の通りスーパーです。

5万10万上がりましたではありません。

 

桁が変わります。

 

当然ですが・・・

売っている値段すら遥かに超えます。

 

 

 

過去にこれに気付き、条件を満たした販売車両を全国から買おうとしたことがありますが、全て先に外人さんに押さえられてました(笑)

そう、この素晴らしいビッグチャンス。

活かせるなら活かしたいのが買取店ですが・・・

 

問題はいつくるかさっぱり分からない!!

 

 

さすがスーパー!!

 

 

 

アラビア語や英語など各国の語学が堪能で、且つ各国の政治や情勢に詳しい人なら外人さん並みの早さで情報が掴めるのかもしれませんが・・・

 

買取店スタッフにそこまで万能な人なんてまずいません(笑)

日本語しかしゃべれないよくそっ!!

 

現に大手買取店勤務時代はどこの会社もこのスーパー特需を先読みするなんてことは出来ず、誰かがオークション相場で異変に気付きわーわー騒いでいました。

 

「特需来てるぞおおおおおお!!!!」と。

 

もちろんその限定的な条件の車をたまたま在庫として販売していた中古車屋も、気付かず外人さんに売っちゃっているでしょう。

 

後で知ったら号泣ですね・・・

 

 

さて、問題はこんな特徴を持つ「スーパー特需」をユーザーが活かせるかどうかですが、結論からいけば活かせます。

といっても上の例に挙げたようなタイプは無理です。

 

いつ来るかも分からない。

 

来てもいつ終わるかも分からない。

 

 

特に後者のいつ終わるか分からないは買取店に取っては超ハイリスクです。

 

スーパー特需が来ているからその分高額買取しましょうなんてことしていると、いざオークションに出品した時に終わってたら100万以上の赤字です。

買取店はこんな大冒険するわけありませんし、どちらかというと通常の買取をして特需に間に合えば

 

うおおおおおおおおおお!!

を狙っています。

 

 

ではどうするか。

知り合いなどに車屋がいて、たまたまでも早期にこういった特需の情報を掴んだ場合は過去に紹介した代行出品を利用しましょう。

変わりに出品をして貰い、売れた金額に対してマージンを支払えば特需の恩恵を最大限に受け取ることが可能です。

 

良かったね!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おい・・・知り合いに車屋がいねーよ!!

 

つーかいつ来るか分からない特需にそんなアンテナ常に張ってられるか!!

早々に手放せないし!!

 

 

 

とお嘆きの皆さん。

 

心の声が透けていますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけでそんな皆さんのためにお得な情報を残しておきます。

 

特需も大まかに2種類あり

上の例に挙げたようないきなり爆発型タイプと特定安定型タイプとで分かれます。

 

いきなり爆発型タイプは先読みが困難なため、ハマれば超ラッキーくらいの本当に宝くじみたいなものです。

しかもそれを活かすには、相場に詳しい車屋との接点が必須な上、通常の売却方法では無理なので代行出品を使うくらいしかありません。

 

しかし特定安定型タイプは割りと長期でその特需が続くので素人でも狙いやすい!

 

ではそんな特定安定型タイプの例と傾向を乗せて起きます。

狙ってみる価値は・・・あるかもしれません。

 

 

特定安定型タイプ

・生産してすぐ、もしくは1年経過後などのかなり新しい車に起きる。

・特定グレード、特定装備はあるものの、いきなり爆発型タイプより条件が緩い。

・発動してから1年間など期間が割と長い。

・新車で買った値段より高く売れる。

 

一応解説

・生産してすぐ、もしくは1年経過後などのかなり新しい車に起きる

過去の経験上、新車を買ってその日のうちに売りに行っても問題無いものと、生産から1年や2年以降などの縛りがあるものとがありました。

生産から1年などの縛りがあるタイプは関税の影響ですね。

新しい車ほど諸外国に入るための関税が高いため、その関税が緩くなるまで待たないといけないわけです。

 

・特定グレード、特定装備はあるものの、いきなり爆発型タイプより条件が緩い

いきなり爆発型は結構装備や色などの縛りがある物が多いですが、特定安定型は大体がその車の上位グレードが条件に入るため、基本装備がセットになっていることが多いです。

ただほぼと言っていい程サンルーフは必須です(設定がある車なら)

色は黒、パールを選んでおけばまず問題ないでしょう。

 

・発動してから1年間など期間が割と長い

いきなり爆発型は火山のように大噴火!すぐ収束!という感じですが、特定安定型は半年から1年くらいは続くイメージです。

そうです。

特需キター!!ってなってから新車を買っても間に合ったりします(納車待ちの間に特需が終わってしまうこともあります)

 

・新車で買った値段より高く売れる

これが凄いですよね。

 

通常の物の売買の常識を覆してます。

 

数年後プレミアが付くとかそういったものとも違いますからね。

そして特需期間がそれなりに長いため、買取店も大丈夫だろうと通常の買取でも新車より高く買ってくれるケースもあります。

私も大手時代にこの経験はありますからね。

やっている側からするとなんで新車より高く買わなきゃならんねん!と違和感がかなりありましたが。

 

 

さすがにいきなり爆発型と違って特需が分かってから動くことも出来るため(リスクはもちろんあります)

やる人間(車屋)が多い=台数が多い=外人バイヤーがそこまで競り合う必要が無い

となります。

つまりいきなり爆発型と比べて、成功しても利益はそこまで多くないです。

 

新車で買って売る時10~30万くらいプラスというところでしょう。

 

まぁ普通なら1年後売ろうが、納車日にすぐ売りに行こうが数十万は当たり前のように損しますので充分得です。

 

 

 

ちなみについ最近までこのタイプの特需がありました。

車種は「ハリアー」

グレードは「プレミアムアドバンスドパッケージ」でした。

もちろん大した知識も相場感も無く売りに行けば

新車より高く売れるなんてことあるわけないでしょ!?

と買い叩かれますけどね。

相場感があれば渋々ですが出してくれるでしょう。

車関係の仕事をしていない人でも成功している人はしていますからね。

 

 

最後に過去「スーパー特需」があった車種を記憶がある分だけでも載せておきますので

参考にして下さいませ(現在特需になっているわけではありませんのでご注意を)

 

・ハリアー

・ランクル200

・ランクル100

・ランクル80

・ランクルプラド

・パジェロ

・プレミオ

・アリオン

・アルファード

・ヴェルファイア

・ベルタ

・クルーガー

・ハイラックスサーフ

・キャリートラック

 

とりあえず言えること。

SA・SU・GA・TOYOTA!!!

 

 

 

【goo】

中古車に興味を持ったらこちらから。

気に入った車両は見積もり依頼をすると、販売店からメールで教えて貰えます(県外の場合は陸送費用など含めて)

表示されている価格だけで予算を組むのは大変危険です。

しっかり総額を確認した上で予算を組んでいきましょう。

 

中古車ならgoo-net(グーネット) 中古車情報 中古車検索

※一括査定ではありません

 

 

【カーセンサー】

売却を検討している方はこちらから。

高額売却に結び付きやすい地場企業や、車によっては県外の専門業者からも問い合わせが入ります。

極力聞いたことのある会社だけでなく、聞いたことの無い会社を選んで下さいね。

 

カーセンサー.net簡単ネット査定

 

【ズバット車買取比較.com】

こちらも地場企業の参加率が高い一括査定サイトです。

オークション転売が主体の会社では無く、自店に在庫として並べる会社を見つけられるかがポイント。

小規模店、地場企業の方が営業力が無い&自社販売率が高いので、話がスムーズなことが多いですよ。

 

《ズバット車買取比較》最大8社無料一括査定

 

 

 

-車を高く売るためのコツ, 車売却前に知っておくべき知識, 車買取店の内情
-, ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

【2019年最新版】高く売れる車ランキングTOP5 ホンダ車編

最新版の高く売れるホンダ車をランキング形式でお届けします。   ちなみに基準は下記の通りです。 ・3年経過、3万キロ時の最初の車検タイミングで高い車を調査しております。 ・グレードによって大 …

【アプリのみで査定が完結】DMMAUTO(DMMオート)を車屋視点で検証する

さーて今回も新しい売却システムを検証していきますよ!   今回調査するのはDMMAUTOです。   一見有名なDMMグループが車屋を始めたようなネーミングですけど、ホームページを見 …

【中古車店下取り】リスクとメリット【プロが解説】

買取店以外の売却方法第六弾。   中古車店での下取り!   そのリスクとメリットについて解説します。     中古車店の下取りは・・・説明不要ですね。 中古車屋 …

【車の売却】どうなる税金!自動車税&自賠責&重量税【知った風では痛い目をみる】

では今回は車に関わる税金についての解説です。   どういったタイミングで発生し、どうのような条件をクリアするとお金が戻ってくるのか。   把握している方が少ない分、知っている人は結 …

【車の売却】自分の車の仕様変更には敏感になろう【後悔しないために】

皆さん車を所有している人は、乗り換えスパンに差はあれど車を買い替えていると思います。 次の車はどうしようか、雑誌を見たりネットで評判を調べたり直接見に行ったり・・・ 高い買い物だからこそ慎重に吟味して …

プロフィール


管理人 にー 

本業は買取業メインの車屋さん。

ブロガー&カーコンサルタントとして、いかに損をせずに車と向き合っていけるかを色々な視点から解説しています。

【車の売却】狙うのは難しい? 海外輸出を超える「スーパー特需」とは?

by にー time to read: 1 min
0