管理人のつぶやき 車売却前に知っておくべき知識

買取店が感じる車を売る時絶対にやって欲しくないこと【本当に勘弁してくれ】

投稿日:2020年1月15日 更新日:

本日は肩の力を抜いた雑記ネタ。

 

ここ数年であった買取店体験談の中で、皆さんに車を売る時絶対やって欲しくない内容を記事にします。

ちょっと気を付けるだけでトラブル回避になりますので、皆さん少しだけで良いですから意識してみてください。

※見ている方の得に繋がるような話ではありません。

 

 

過去の事例

とある日、顧客さんにお願いされた車を引き取りに行きました。

正確には顧客さんのご両親の車で、高齢でもう危ないから引き取って欲しいというご依頼。

それ自体は珍しいことでもないので良いのですが、難点は結構な田舎にお住まいのようで片道1時間半コース。

おまけに車検は数ヵ月残っているけど10年以上経過したコンパクトカーだったので、当初は廃車の可能性大だし買取額5000円ならと提示した記憶があります。

その後ご両親から10000円にしてくれとお願いされて、「ウボァー手間と高速代が~」と内心思いつつ、今後のお付き合いも含めて10000円で合意。

車を引き取るというよりは、のんびり下道を走りながらその土地のナイスなご飯屋に行こうと考えを切り替え向かったわけです。

 

ちなみにこの時積載車では無く、車検が残っているなら2名で向かい、その車に乗って帰る旨を伝えております。

 

そして到着後、査定をするような年式では無かったのですぐ書類のやり取りへ。

何故か希望額が20000円に上がり、「大事に乗ってきた」「売りたくない」と駄々をコネられ、炊飯器を上げるという意味の分からない提案を本気でされ、これは確かに車乗ったらマズそうだねと思いながらも

 

「20000円なら申し訳ありませんが赤字100%なので来ていません!」

 

と断固言い切り、息子さんのヘルプ電話に頼りながらも無理やり説得&契約。

そこで初めてお客さんの車に乗り込んだわけです。

 

そしてエンジンかけてふと気づく。

 

 

ガソリンのメーター相当ヤバくないかこれ・・・?

 

 

ガソリンの残量不足でランプが付いているというレベルの話ではなく、最後の太いメーターを結構な勢いで下回っていて、経験上もうかなり底の方。

もう何km走れる分かりませんという雰囲気がビンビンとメーターから伝わる。

おまけにお客さん宅に向かう時に気付いていたけど、結構な農村地帯で民家も点々としか存在しない地域。

これはガソリンスタンドまで辿り着けるか、相当シビアな戦いになるかもしれん・・・

そう思った私は、お客さんに聞いたわけです。

 

「ガソリン残量がかなりマズそうなので、最寄りのスタンドはどこら辺ですか?」と。

 

普通のお客さんならそこに住んでいるわけですし、そのくらい把握していて当然なのでこの質問は正解だと思います。

ただその時は焦っていて、車屋に炊飯器(しかも古そう)のセット売却をしてくるお客さんであることを既に忘れておりました。

 

「あっちの道(来た道と反対側)ちょっと走ればあるよ」

 

自分の携帯で調べれば良かったものを、当時私はこの言葉を信じちゃったんですよね。

 

そしてもう1名のスタッフが追尾する形で出発。

平坦な地域で高い建物もないので、道の先を見ればある程度の距離は見通せるわけですが、とりあえず視界に入る範疇でスタンドは無い。

それでも地元民が言うんだからすぐに見えてくるんだろうと、言われた通りそのまま逆方向へ向かう。

 

 

3分くらい走る。

 

無い。

 

 

5分くらい走る。

 

視界にすら入らない。

 

 

いくら巧みな?アクセルワークで回転数を上げず、ブレーキを極力踏まないように走ってもさすがにヤバさが凄まじい。

 

 

そしてとうとう10分ももたないくらいで・・・ガソリンが尽きる。

走っている最中に急にエンジンが止まり、惰性で進むだけになる。

 

普通の人ならこの時点で結構パニックだよ?何回か経験のある人間で良かったな!!!

 

と内心思いながらも、しょうがないので路上に止め、緊急回復措置第一弾発動。

 

 

スタッフと車体を思い切り揺らす。

 

 

すれ違った人がビックリするくらいに、いいおっさん二人で必死に車を揺する。

 

そして再び命を吹き返す車(意外と緊急時は使える方法)

 

 

 

しかし走れど走れどスタンドは見えず、また燃え尽きる。

止む無しか・・・緊急回復措置第二弾発動。

 

今度は車を片側から思いっきり持ち上げようとするも、残念ながらおっさん二人が非力だったようでどんなに踏ん張っても持ちあがらず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここでおっさん2名共々燃え尽きる。

 

 

燃え尽きて、畑を見つめて初めて冷静になる。

 

 

本当にこの先あるのか?と・・・

 

 

なぜ自分で調べなかったんだ?と・・・

 

 

そして田舎の年配の方の“ちょっと”が全然ちょっとじゃないことを知る。

実際ネットで調べてみると、あと少なく見ても3kmくらいはあるなぁ・・・ふふふ・・・

 

くそがぁあああああああ!!!!!!

 

ボッコボコの車やぞ!!遠目から見ても廃車確定の車やぞ!!

利益もヘッタクレもないのに、なんでおっさん二人で昼間から畑見て黄昏てんだよ!!!!

もう腹減ったわ!!!

 

怒りがフツフツと込み上げてくるも、田舎道にご飯屋なんぞは無く、車も動かないんだからどうしようもない。

結局困った時の味方、JAF様にヘルプ要請。

今からだと1時間半くらいかかると言われて絶望のどん底に叩き落されながら、田舎の景色を眺め続けて燃料補充し帰路に着いたわけです。

 

 

というわけで前置きが長くなりましたが、せめて車を売る時に引き取り希望をされたなら!

 

最寄りのスタンドに辿り付けるくらいのガソリン残量は残しときましょう!ほんとに!!

 

別にガソリン残量不足のランプが付いてたって良い。

店舗に戻れる程度のガソリン残しておいてくれなんて贅沢も言わない。

 

たださ。

引き取りに来てって言われて、乗って帰るという話で合意を貰って、それで引き取った人が途中で立往生するような事態を招くのは人としてどうなのよと。

私はこう思うんですよね。

 

ちなみに今までスタンドまで辿り着けずに止まったのが4回。

他は車体揺らしの蘇生法でなんとかスタンドに辿り着けたのでこのケースのお話をしましたけど、5年に1回くらいはこんな売りっぱなしジャーマンスープレックスかましてくるお客さんが極少数いらっしゃいます。

 

ガソリン残ってるからって買取価格上がりませんからね。

勿体無いからギリギリまで使おうというのはもちろん分かる。

ただ最低限の気遣いをして貰えると、いい大人が路上でオロオロしなくても済むようになりますし、数時間を無駄にすることもなくなりますので・・・

 

車を売る時は引き取り希望だという方は、多少で良いので余裕を持ったガソリンを残しておいて貰えると助かります。

 

 

あ、一応一般の方が思いそうな疑問を事前に解説。

 

Q 積載車で取りに行かないの?

買取店で積載車を持っているところは少ないです。

近隣何店舗かで1台を共有とか、会社全体で所有していないのでどうしても必要な時はレンタカー借りるとか、特に私が知る限り大手の方が積載車の所有率は低い気がします。

販売に積極的な買取店だと所有率が上がるかなといった感じですけど、中には全長の長いトラックの運転は無理な人や、私のように積載車にトラウマを抱えているというケースもありそうなので、積載車での引き取りが前提とは思わない方が良いです。

絶対に積載車でないと無理というパターンが事故現状車か不動車くらいで買取率がかなり低く、それも陸送屋や知り合いの整備工場依頼でお金で解決出来てしまうので、経費削減のために所有しないケースが多いんだと思います。

 

Q 携行缶は普段車に積んでないの?

積んでません。

バッテリーのケーブルなら頻度も高いので積んでいるケースも多いですけど、ガソリン入れた携行缶を普段から積んでいる業者なんかまず無いと思います。

事故った時に危なくてなんか嫌ですし、ガソリンだけじゃなく軽油やハイオクもありますしね。

 

Q お客さんに燃料不足の責任はいくの?

私は自己解決していますが、中にはお客さんに文句を言う、費用請求をする買取店も存在すると思います。

このケースで言えば私はお客さんを現場に呼んで、スタンドまで一緒に押させてやろうかと本気で考えました(見るからに高齢だったため諦めましたが)

そもそもとして途中でエンジンストールしたら危ないですから、そこまですっからかんの状態で引き取り希望する人には怒る営業スタッフが大多数だと思っておきましょう。

 

ただ最寄りスタンドまではまったく問題無いけど、買取店の店舗まではもたないというケースなら経費でガソリンちょっと入れて終わりなので心配する必要無しです。

 

そんなのは頻繁にありますし誰も気にしていませんので、本当のギリギリまで使うセコい考え方で無ければ大丈夫。

上手く調整して無駄がないように売却していきましょう。

 

 

というわけで、車売却時の燃料調整はほどほどに。

文句言われてトラブルにならないよう気を付けて下さいね!

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執筆者:


  1. 修羅 より:

    ガソリン残量の件、私も気になっておりました。警告灯点灯間近だと50km走れるけど人として、かといって70L入る車で半分だと35L、これだと5000円ほどするので痛い
    1/3ぐらいか、これだとそこそこには走れるし・・なんて。
    1/3ぐらいを目安にしていますがだいたい皆さんどんな感じなんでしょう?

    ところで私も妻に車を貸して翌早朝乗ろうとしたら同じような状況でガス欠、早朝のためスタンドにロープが張っていたがまあ薄暗くて見えずにつっこんだらロープがひっかかってフェンダーにあるチビミラーが4車線またいでふっとんでしまうわ、
    揺すってなんとかエンジンをかけ次のスタンドへ入ったて給油機まであと5mのところでガス欠しスタンドの人に「すいませんガス欠で教えてもらえませんか」とお願いするはめになって大変だった経験があります。

    • にー より:

      買取店視点ですと3分の1も残して車を渡す必要無いですよ。
      ヘタに残すと在庫車に回る場合は前面でハザードして目立たせる要因(環境に悪い)になりますし、オークション出品が前提の場合は買取店の一時的な足車にされたりしてしまいます。
      都合良く使われるだけなので、ランプが付くか付かないかくらいにしておけば文句を言われることもありませんし十分だと思います。

      • 修羅 より:

        足車ですか・・・。少しショックですね。考えれば妥当ですが。
         次からは給油マークが点滅する寸前ぐらいにしておきます。(笑)

        • にー より:

          ガソリン代節約みたいなものですね。
          試乗して動作チェックという名目で買取車両の引き取りに向かったりすることは結構ありました。
          300万以上くらいになるとぶつけた時のリスクも考えてあまりそういう使い方はされないと思いますけどね。
          ぶっ飛んだ高額車は別ですがw(興味本位で色んなスタッフがおっかなびっくり乗ってました)

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本業は買取業メインの車屋さん。

ブロガー&カーコンサルタントとして、いかに損をせずに車と向き合っていけるかを色々な視点から解説しています。

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