売ることとはあまり関係ありませんけど、重要なので記事にしていこうかなと思います。
車をぶつけられた・・・だからこそ冷静にお金を回収しよう!
以前記事でも書きましたが
過去記事・・・事故にあった・・・保険修理の罠とそのリスク
まず事故が起こればどっちが悪いという話になり、過失割合が決まって修理に入ります。
しかしどうも事故にあった人の話を聞いていると
過失割合には拘るのに、その後は良くも悪くも良い人で終わっている。
中には無駄に通院しまくって慰謝料バンザーイって人もいますが、車は直ったらそれでいいと思っている人が多い気がします。
諦めているとも言えますね。
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でもよく考えて下さい。
直ったって骨格まで影響があれば事故車(修復歴車)です。
そもそもの車両価値が下がります。
あなたに過失があって自爆したのならまだ諦めも付くでしょう。
誰のせいにも出来ないですから。
ただ後ろから停車中に突っ込まれたなんて人、結構いると思います。
もちろん車は直してくれるにしても、自分は悪くないのにあなたの車の価値を下げられているわけです。
しかもそれが買ったばかりの車だったら?
以前にも書いていますが、ベースの価値が100万以上残っているようであれば、普通は20~30万は車の価値が下がります。
300万500万なら車によっては50万以上の価値減少です。
事故にあった人は思い返して頂きたいと思いますが、その損失。
誰か補てんしてくれました?
車の査定をしているとこんな話が良く出ます。
私「後ろ側ぶつけちゃったんですね・・・んーもったいない」
客「自分がやったわけじゃないんだけどね・・・後ろから当てられてさー」
私「これが無ければ30万は高かったんですけどね」
客「!!?」
こうなったら悔しいですよね。
なんで自分が損害被らなきゃならんねん・・・とここで初めてリアルに痛感するわけです。
ただ初めに言っておくと、この流れは回避しようがありません。
事故歴を消すことは出来ませんので。
ただその損失を少しでも減らす方法をお伝えします。
多少条件はありますけど、あなたがいざという時にその条件が整うなら試してみてもいいかもしれません。
ではその内容ですが
保険屋にこちらの車両損失額を補てんして貰う!
文字通りと言えば文字通りなんですけど、お客さんから過去にこの手の話を聞いてても実行した人がいないので、裏技的なものなのかもしれません。
要は修復歴になった証明をし、それによる損失額を修理費用とは別で請求するということです。
当然保険屋さんは誰もが思う「直してくれ!!」には迅速に動きます。
実際に直すがどうかは別にして、その費用を請求するのは100人いたら100人が行いますからね。
しかし不必要にお金を払いたく無いのも事実。
この車両損失額の補てんは、相手保険屋さんから話が出てくることはまず無いと思われます。
実際に私も2回後ろから突っ込まれた際も、相手の保険屋からこの話はまったく出ず自分から切り出していますので。
ちなみに相手の保険屋は
「一応そういった保険適応のシステムはある」
「しかし新古車と呼ばれる新車購入時から”一年以内”の車でないと適応範囲外」
つまり
「一銭たりとも払えません」
こういった説明を私は2回とも受けています。
100万円で買った軽自動車の1年後と500万で買った普通車の3年後・・・
どっちが損失が大きいかななんて常識的に分かると思うんですけどねぇ。
ちなみに、1年以内に新車を購入してぶつけられたって人はこの時点でクリアです。
あとは極力その賠償金額を高くする努力をしましょう。
ただ1年以上経っているという方。
まず大事なのはあなたが諦めないことです。
私も保険の知識が凄いあるわけではありませんが諦めませんでした(笑)
だって仕事上、その損失が40万あること分かってたんですもの。
そういうもんだと言われても過失0の身なら納得出来ません。
というわけでここからは私が実際に取った行動と、改正版として元ディーラーで勤務されていた方の情報提供を混ぜた内容でお伝えしていきます。
マネするかどうかはあなた次第ですが、どんな流れだったのかを確認下さい。
①損失額がどの程度なのか分かる書面を用意する
まずは請求する相手に、今回の事故でどの程度の損失が出ているのか分かって貰わないといけません。
その時に一般の人に適しているのは査定協会という第三者機関の利用です。
各都道府県の陸運局などに併設されていることが多く、車屋が利用しているようなリアルタイムの相場とは違いますが、車両価値の算定などを有料(排気量によって価格は違うがおおよそ10000円前後)でおこなってくれます。
そしてこの中に「事故減価額の証明」というものがあり、このサービスを利用して事故が発生したことによって生じた損失額を書面で発行して貰います。
一つの例ですが、「この事故の度合いであれば評価損は30万円です」というような証明書を得るということです。
出張料は別途発生しますが、車を置いている場所まで来て貰うことも出来ますので、ディーラーに預けているといったケースや自走出来ないといったケースでも対応可能。
何より裁判でも立証用の資料として使われるものですので、書面の効力、信用度が非常に強いと思って下さい。
※リアルタイムな本当の相場と違いますが、事故による評価損のみが割り出されるので問題ありません。
※評価損は、「正常な状態ー事故を直した後の状態」であって、「正常な状態ー事故現状の状態」ではありません。
ただし注意点も有り、修復歴該当車でないとこの減価額の証明は出して貰えません。
つまり骨格まで損傷しているような大きめ事故の場合に適用出来るやり方であって、例えばバンパーに傷がついた、ドアにガリ傷と凹みが出来たという程度では骨格損傷までいきませんから、減価額を割り出して貰えないということになります。
逆に言えばその程度の損傷ならケースバイケースですがそこまでの価値減少には繋がりませんので、あくまで大きな事故の場合に使える方法と思っておきましょう。
骨格損傷までの判断が付かないという人が大半だと思いますから、それなりの事故の場合はまずはディーラーや整備工場で修理見積り
⇓
見積書を最寄りの査定協会にFAX&電話で問い合わせ
⇓
見積書の内容を基に、減価額証明の発行基準を満たしているか査定協会が判定(ここまでなら無料)
⇓
満たしているようなら基本出張依頼になると思いますけど、預けている車屋に査定協会の査定士が来ることを伝えた上で依頼
このような流れを取ると無駄はありませんね。
骨格損傷という基準を満たしていないのに依頼をしても、証明書発行はされず料金だけが発生してしまいますので、怪しい場合はまずFAXを送って判定して貰うことをお勧めします。
ちなみに効力はどうしても落ちますが、損傷有りのパターンと無しのパターンを知り合いの車屋などに依頼して割り出して貰うことも可能です(有り無しで2パターン必要です)
売却予定だった場合は契約書も有効になりますので、「この事故でどの程度の損失が発生したのか」が分かる書面を用意することが重要になります。
②相手側の保険会社に請求
書面を相手側の保険会社に送り、これだけ損失が出ているんだぞということを力説しましょう。
ここで折れてくれるかどうかはあなたの説得と用意した書面次第。
ちなみに私は自身が車屋ということもあって、自作で損失額の分かる書面を用意したので受け入れてくれませんでした(笑)
公平な査定協会の減価額証明の方が相手保険会社にプレッシャーをかけやすいこと。
そしてご自身の車の保険で「弁護士特約」に入っていれば、代理で弁護士から伝えることが出来ますのでさらに成功率が上がります(いざという時の弁護士特約は保険会社の人間も入るくらいに重要なので、月200~300円の保険料上昇程度ですし入ることをお勧めします)
③ぶつけた相手に直接請求することを伝える
さぁここら辺から人によってはおいおい・・・と思う内容になってくるかもしれませんね。
「保険で対応して貰えないなら相手に直接請求するしかありませんね」と。
事故の時に相手の連絡先や名前などは交換するのが基本ですからね。
ただ、私は相手に請求するつもりはありませんでした。
ただ本当にそれくらいの覚悟があるんじゃい!という意思表示です。
ほんとに裁判してやろうかと思ってましたからね。
ここで保険屋は2回とも折れました。
ただ、知り合いの車屋は「どうぞご自由に」と保険屋から言われたみたいなので、強気な保険屋もあるっぽいです。
たぶん本当に相手に請求⇒相手が保険屋に泣きつく⇒保険屋が折れるというパターンが可能性高いのかな?
④ここまでやっても折れなかったら裁判
これは同じ車屋の知り合いが最終的に取った方法です。
ここまでいくと保険屋さん、すぐに全面敗北を認めたみたいです。
しかもかなりあっさりと。
要は保険屋もあなたが折れるのをギリギリまで待つというスタンスです。
損失が出ているのは事実。
であれば負ける要因は無いと思われます。
「裁判じゃー!!」って言っても実際に行動に移す人は少ないですからね。
保険屋も行動には移さないと思ったんでしょう。
多少のお金はかかるにしても、査定協会+弁護士特約のコンボを使えばご自身が労力を使うことはほとんど無いと思いますし、上記の②の段階で決着、示談で落ち着く可能性もかなり高くなります。
結局は交渉事ですけど、減価額の5割~8割くらいは引っ張り出せる可能性がありますので、何もしないで泣き寝入りするよりはよほどマシですから状況に応じて上手に利用してみて下さいね。
逆に言えば減価額次第ですので
既に価値が底をついている古い車、板金1面程度の修理で終わるような軽微な事故はやってもまったくと言っていいほど意味はありません。
最悪査定協会への依頼料で赤字になる可能性もありますので注意しておきましょう。
※乗っている車に価値があるかどうかは、各専用記事をご覧になられるとヒントが書いてあるかもしれませんので、所有されている車でブログ内検索をしてみて下さい(99%以上の車種はリセール調査が完了しております)
よくぶつけられた人はダークな方法を使って損失額を回収しがちです。
・知り合いの板金屋で直して貰い、レンタカー費用や修理費用など全てを上乗せして保険屋に請求。
マージンを差し引いた金額をバックして貰う。
工賃や部品代の原価は一律では無いのでやろうと思えばやれます。
代車としてレンタカー費用を本来1日3千円⇒7千円にするなどの小技もやろうと思えばやれます。
・保険を使って整骨院通い。
飽きることなくひたすらに整骨院通い。
首が痛い。ムチ打ちだと言い続ける。
暇人バンザイ!!
それで慰謝料100万以上ゲット!
みたいなみたいな。
やりがちですが、これ立証しにくいだけで立派な保険金詐欺です(笑)
さすがに法律に触れる内容をお勧めすることも出来ませんので、正規の回収方法をお伝えしときました。
特に整骨院通いは危険ですよ。
事故なんて起こされる立場の時もあれば起こす立場の時だってあります。
あなたの運転する車が本当に軽く、時速1km2kmくらいで前の車に当たってしまった。
または歩道を歩いている人と本当に軽く、当たったか当たらないかくらいのレベルで車が接触してしまった。
こんなんでも騒ぐ人は騒ぎますし、保険を使った整骨院通いをします。
誰が見ても大丈夫でしょ・・・って内容でもです。
たぶんあなたが加害者の立場なら申し訳ないが半分、イライラが半分でしょう。
ただストレス溜めただけでは終わりません。
相手が見ているのはその後の慰謝料、あなたの誠意なんてこれっぽっちも伝わりませんので容赦無く通い続けます。
人によっては年単位で。
そして3ヵ月だったかな・・・それ以上通院されたら・・・
物損処理で自賠責を使っての通院にも限界があるため、人身事故としてあなたの免許が取り消される可能性が出てきます。
初めから身体に何も影響は無いのに人身事故にする非常な相手もいますけどね。
まず免停は回避出来ません。
車を運転する仕事に携わっていたら・・・
そのまま会社をクビになる可能性もありますね。
見方を付けようにもあくまで加害者の立場。
整骨院や病院もこまめに通院してお金を落としてくれる優良患者の見方をします。
逆の立場になった時の恐ろしさを想像すると・・・
私はこのブログを書く暇があっても通院は必要最小限に留めます。
もちろん本気で痛かったら通いますがね!(身体が頑丈なのですぐ治る)
まぁここら辺は保険の専門家では無いので、興味のある方はもっと詳しそうな人に突っ込んだ話を聞いてみて下さい。
とりあえず私は成功しましたので。
間違った方法で回収しないことを祈ってますよ。
あ、あと車はぶつけられた部分を直しても結局は「修復歴」が付いてしまうことが大半です。
売る時はそれを理由に大きく減額されてしまいます。
なので直す費用を相手方の保険屋さんから頂き、車は売却してしまって新しい車を買うというのもよくある方法です。
内容によっては大きな破損でも十分にお金が付くこともありますのでしっかり検討してみましょう。
株式会社タウ
結構なレベルの事故現状車の場合はこちら。
一般の方はもちろん、ディーラーや車屋からも買い取る事故現状専門の最大手です。
私も自走不可レベルの車は運ぶだけでも大変なのでこちらに売却することがあります。
エンジンが生きている、ミッションが生きているなどなど・・・
見た目が厳しくても部品で大きなお金に変わることもありますので、どれくらいの買取額になるか問い合わせた上で検討してみると良いと思います。
【廃車本舗】
事故に巻きまれたけど車は古いという場合はこちら。
不動車、事故現状車、古い車と一通り対応。
廃車手続き費用も一通り無料代行で代行してくれます。
買取金額の提示があってから売却の判断が出来ますので、しっかり交渉はしていきましょう。
【カーセンサー】
軽微であれば一般の車同様の売却の方が高くなり易いです。
高額売却に結び付きやすい地場企業や、車によっては県外の専門業者からも問い合わせが入ります。
極力聞いたことのある会社だけでなく、聞いたことの無い会社を選んで下さいね。