前回お話しした平均的な1台当たりの利益についてです。
業界用語で台粗利と言いますが、まずこの台粗利、ご覧になっている皆さんはどれくらいと予想しますか?
はい答えです。
もちろん会社にもよりますが全国的な大手の平均は
約10万円と言われています!
この内容を見て安いと思う方、こんなもんだろうと思う方、高いと思う方、これは意見が分かれるところでしょうか?
まぁ車ですからね・・・金額も高いですし。
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ただ実際高いと思って売ったあなたのお車が、言い方は悪いですが大よそこのくらいの利益を持っていかれてるということになります。
これは考え方を変えれば、赤字までいかなくてもあと10万は高く持っていけるということです。
実際そのように持っていく方もいらっしゃいますし買取った側が赤字になってしまう、させられてしまうケースまであります。
そういった知識を持った上手い方々も含めての平均10万円です。
となると知識を持たないめんどくさがりで下手な方はどれくらいの利益を献上しているかはなんとなく想像が付くと思います。
そしてここからが重要です。
平均10万円とは言いましたが・・・
そもそも10万円の価値に満たない車が世の中にはたくさんあります。
後日解説しますがここで言う価値とは、車が店頭で売れられている販売金額では無く、オートオークションという相場を形成している機関での取引金額を指します。
当然経過年数が経ち、走行距離数が増えれば大よそどの車も最終的にはこうなるわけですが、問題はどのくらいの割合でこの10万円に満たない車が存在するのか。
これは地域によっての差があります。
富裕層が多くあまり使用頻度が高くない首都圏と、移動手段が車に限られることの多い地方都市とでは差がありますので、あくまで全国の平均としてですが・・・
約50%前後がこの10万円の価値を割っている車両になります。
目安として地方100万都市で約45~50%といったところですね。
そして買取店を利用する方々の比率でいきますと
車両価格が上がれば上がる程、買取店を利用しなくなります。
なんとなく想像が付くんではないでしょうか?
タイムイズマネーの考え方が強いのでしょうかね・・・もう全てがディーラー様です。
あ~羨ましい!!
※スーパーカーは15年務めて奇跡的にランボルギーニ ガヤルドが1度だけ(笑)
こうなるとさらに10万円の価値を割った車両の比率が上がるわけです。
ではここで計算です。
平均的な台粗利が10万円、車両価値が10万円に満たない車の割合が50%とすると・・・
当然10万円以下の価値となる車両に対して10万円の利益を取ることは出来ませんから(引取り料などで高額な費用を取れば別ですが、このご時世にまずありえません)
それ以上の価値が付く車で補っていることになります。
10万円以下の車両全てが買取金額0円ってことまではいきませんから平均的な台粗利を3万と仮定すると・・・
あららら・・・
10万円以上の価値が付くお車で平均17万円の台粗利を買取店は頂いている計算となるわけです。
もう一度言います。
平均17万円の台粗利!!
しかも。
この台粗利は後日解説しますがオートオークションへの出品を基準にしています。
つまり直接販売をおこなった場合上記内容+販売利益が入っているわけです。
そして
みんな大好き(え?
一括査定での買取ももちろん含まれております。
一括査定自体は悪いシステムでは無いので、一括査定だけに絞った台粗利で見ればもう少し下がりますけどね。
あえて価格帯別のリスト化まではしませんが
200~300万円未満あたりの価格帯の価値に当たる車であれば台粗利20万は超えていると思ってください。
平均的に20万円以上は売却した会社に利益を上げているということです。
現実がお分かり頂けましたか?
まずは現状を、相手を知ることです。
その上で初めて対策が取れます。
その対策に関しては基本から応用まで、今後かなり細かく載せていきますのでご覧になって下さい。
何店舗も回って考える時間とこのサイトを隈なく見て勉強する時間。
どちらが意味のあることかが分かるはずです。