車売却前に知っておくべき知識

【車の売却】車検の残り日数と買取金額の関連性

投稿日:2015年10月29日 更新日:

今回はこのお題。

 

車検の残り日数と売却金額の関連性についてお話しします。

 

 

よく現役の頃にこの内容で相談を受けました。

 

「車検があるのと無いのとだと値段ってどのくらい変わるの?」

 

同じことを思う方は多数いると思います。

 

 

疑問を持つ方が多いなら・・・詳しく解説しようじゃありませんか!

 

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まず先に言っておきますが

 

車検が残っている方がそりゃ高く売れます。

 

間違いありません。

 

 

ただどのくらい値段が変わるのか。

この部分は非常に難しいです。

そもそもどのくらい車検が残っているかによっても違いますし、ベースの価値によっても変動します。

 

軽自動車と3リッタークラスの普通車とでは車検費用も全然違いますからね。

 

なので車検の残り具合に分けて解説しますので、当てはまる箇所を見てもいいと思いますし、全部見てからどのタイミングで売るか判断してもいいと思います。

 

車検残丸2年~1年

車検を取ってすぐ売る、もしくは1年くらい乗って1年残して売るくらいだとどうなるか。

 

イメージとして車両価値が30万以上であれば十分に付加価値が付きます。

 

軽自動車で目安3~5万、普通車で5~10万ってとこですね。

 

これは2年と1年の車検残りでも違いますし、200万の車と30万の車とでも付加価値が変わります。

当然車検は2年残っている方がいいですし、30万の車より200万の車の方が付加価値が強く付きます。

 

しかし30万以下の車になると内容が変わってきます。

これは車検だけの話ではないですが、付加価値とはそもそもベースの価値があっての話です。

値段が付かない車に最新のナビを入れも付加価値は付きません。

乗り出し20万の車に最新のナビがあるからプラス10万出しますという人がほとんどいませんので。

逆に100万前後の車であればしっかり付加価値が付きます。

 

車検もこれに近いところがあり、まったくとは言いませんが付加価値が付き辛くなります。

価値が5万~20万程の車両であれば20万以上の車の丁度半分くらいの付加価値のイメージです。

 

そして・・・

 

価値が5万以下になると、もう大して影響が無くなってきます。

 

車検があっても無くても商品化をするのが厳しいという判断ですから、例えば店舗の代車にしようとか小規模店であれば総額15万くらいで足車用に店頭に並べてとか、そんな用途しか出てこなくなります。

 

 

 車検残1年未満~4ヵ月

このくらいになると付加価値が付きますが気持ち程度となってきます。

普通車で1~5万円

軽自動車も1~5万円というイメージです。

 

もちろんこのくらいの車検残でもベースの車両価値次第となりますので、30万以下なら0~2万くらいと思っておいた方がいいです。

 

 

車検残4カ月未満~無し

もう付加価値は付きません。

まだ3カ月残ってるとか思う方もいるかもしれませんが車の流通上、次の買い手に渡すまでに相応の日数がかかります。

早くて1ヵ月以内、平均2~3ヵ月ってとこでしょう。

売れなきゃ1年経っても売れません。

そうすると4ヵ月未満というのはほとんど残ってないのと同じような状態になるわけです。

 

仮にあなたが中古車を購入する際、残り1ヵ月2ヵ月の車検だったらもう取り直して欲しいって思いませんか?

買った後にすぐまた車検とか正直面倒臭いですよね。

現金が無くローンの方は、車検を取り直せばローンに車検代も入れられますが、後からとなると入れられなくなりますしね。

こんな理由により

 

どの価格帯の車も付加価値が付かなくなります。

 

 

 

共通して言えることはユーザーがどこかに依頼して取る車検の費用は

 

仮に車検後、即日売却したとしても元は確実に取れません。

 

 

理由は簡単。

 

12ヵ月or24ヵ月点検費用、代行費用、印紙代、整備費用分は売却時に上乗せされないからです。

特に大きいのは整備代ですね。

よくあるオイル交換、パッドの交換・・・これくらいで済めばいいですが、ウォーターポンプの交換、各パッキン関係の修理交換などなど年数に応じて色々と調子が悪くなるものです。

こういった部分を相応の費用を掛けて直しても

 

何も上乗せされません。

 

不思議に思う方も多いと思います。

直ってる方がいいに決まってるじゃないかと。

 

 

では仮に一つ一つの車のパーツに0~10段階の状態レベルがあったとしましょう。

0が故障、故障の一歩手前が1、新品が10です。

車の査定基準というのは壊れているか壊れていないか、白か黒かの判断です。

オートオークションのルールがこうなっているため買取店もこの内容に合わせて査定額を決めます。

 

要は状態レベルが1でも10でも、怪しい症状が出て無ければ値段は変わらないのです。

 

0になって始めて故障だ、マイナス査定だと判断されます。

 

ここを知っている方は上手く売却します。

逆に知らないととんでもないことなります。

 

 

では過去に実際あった一番可哀想な例を紹介します。

 

車は忘れましたが15年近く経過した普通車でした。

とにかく大事に乗っていたとおっしゃる方で確かに内外装の状態は非常に綺麗でした。

エンジンの調子が良くないと言われたらしく、30万かけてオーバーホールをし車検費用で合計50万以上掛かったと。

車検があった方が次の人が喜ぶだろうからと、車検を取ってすぐに来店されました。

他にも直せる部分は全部直している。

口癖は「私はディーラーにしか車検出さないから」という年配の方でした。

過去の記録簿もしっかり丁寧にまとめられており、どこをどう直したかは一目瞭然です。

1枚の記録簿に収まりきらなく2枚目に突入している年もありました。

塗装も色褪せがあったんでしょう。いろいろ綺麗に塗りなおされています。

しかし

 

 

 

買取金額は0円です。

 

 

 

車検があろうがなかろうが、走行距離が多かろうが少なかろうが、もう値段が根本的に付かない車両でした。

 

要は廃車です。

 

 

この案件以上に値段が言い辛かったことはありません。

 

私は当時まだピュアなスタッフだったので、その当時の店長に店の代車として使うようにして多少値段が残せないかと打診した思い出があります。

 

その結果は1万円。

 

もう・・・

 

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あの時のお客様の顔は・・・忘れられないですね。

 

10年以上昔の話なのでその後まだ乗っているのは知りませんが・・・

どうしようもないことです。お互いに。

 

 

一例ではありますが・・・

せめてこのブログを読んでいる方々はこんなことにならないようにしましょう。

 

 

分かり易くまとめれば

 

値段が付く車は車検を取っても損失は多少で済みます。でも元は絶対に取れません。

 

逆に値段が付かない車は下手にお金を掛けないこと。車検以外でもです。

全てが裏目に出ます。

 

後で必ず泣きます。

 

 

 

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ブロガー&カーコンサルタントとして、いかに損をせずに車と向き合っていけるかを色々な視点から解説しています。

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