今回も1ヵ月を通して見てきた車の業者オークション相場について、個人的な所感や今後の予測について簡単にまとめていきます。
再度増加傾向にあるコロナの影響をどう受けているのか。
気になる方や、車の売買を近々で考えられている方は参考にしてみて下さい。
7月の相場推移
7月は一言で言ってしまえば『安定』です。
3月にブレが強くなった相場が4月、5月と価値に応じて下降し、5月の20日くらいから上昇傾向。
その上昇が6月の末くらいまででストップしている車がほとんどなので、多くの車に相場のブレが見られなくなる、もしくは少なくなったという印象がかなり強いです。
あくまで参考値なのでどの車の相場ということではありませんけど、具体的な数値でお伝えするとこのような感じになります。
2月:260~280万
3月:240~280万
4月:220~260万
5月:210~270万
6月:240~270万
7月:250~270万
似たような同車種、同グレードの車だった場合なので、人によってはこの方がイメージが湧きやすいかもしれません。
※こういう推移になっている車が多いというだけで、どの車にも当てはまるわけではありません。
8月以降の相場推移予想
8月以降の相場推移予測をする上で重要になってくるのが、上記で触れている「6月末あたりで大半の車は相場上昇がストップしている」という点です。
相場が元から不確定な車は別としても、一般大衆車や流通量の多い車などは、私が仕事上で確認した車種だとほぼ上昇が止まっておりました。
上がったとしてもそれは上限では無く下限であって、それによってブレが小さくなり安定してきたとも言えますね。
なので、まず言えることは『今がピーク』です。
コロナの影響をまったく受けていなかった2月の相場を上回るということは、そういう星の元に生まれた車種(輸出車やプレミアカー)以外100%起きない現象ですから、国内需要向け車両でここからのさらなる相場上昇は期待するだけ無駄だと私は思っています。
ただ問題は、このピークがいつまで続くのかという点です。
これが難しく・・・・・・というか正直よく分かりません。
沖縄が独自に緊急事態宣言を発令しちゃいましたし、東京や大阪なんかもかなり怪しくなってきていると思います。
ただ緊急事態宣言と言っても、以前のようにかなり縛っているようではありませんし、良くも悪くも人がコロナに慣れてきた感もあります。
動きを止めれば経済が死んで、コロナより先に金無くて死ぬわなんて人が増えてくれば、4月5月のような状況にはならない気もしますので・・・・・・
まぁ、なんというか、このまま8月9月とある程度動きが活発なまま普通に決算期へ突入し、いつも通り10月あたりから高級輸入車を中心に下落が開始していくのかなーと。
そうなって欲しいなーとは思っております。
なので車の乗り換えなんかを考えている方は、ご自身の住んでいるエリアの感染者数を良く見ておけば良いんじゃないかなと思いますよ。
オークション相場は全国的なものですけど、在庫転換を狙う際に当たる地域の車屋は大半が地場の会社です。
そのエリアの動きが鈍れば経営に直撃しますし、地方で感染者数が全然伸びていなければ平常運転で経営しています(私が知る限りだと)
客足が鈍れば在庫を抱えるのは控えよう、仕入れはストップしようという動きになり易くなってしまいますから、大都市にお住まいの方は動きを早められるなら早めた方が良い。
地方住まいの方は、早く動けるならそうした方が良いんですけど、あと1ヵ月待ちたいとか理由があるならそれでも・・・・・・というのが私個人の予想になります。
ちなみにここまでが国内需要向け車両の場合ですね。
残念ながら、高年式の特別な輸出は相も変わらずほぼ全滅です。
輸出先の事情も絡むのでしょうがないと思います。
いつ回復するかなんてさっぱり分かりませんから、気長に待つか、それとも国内需要が活発なうちに現金化してしまうか。
今のうちにじっくり検討しておいた方が良いのではないのかなと思います。