車売却前に知っておくべき知識

車売却の際に知っておくべき知識 【修復歴】

投稿日:2015年10月22日 更新日:

一度車買取店の内情から事前に知っておくべき知識の方へ内容を変えていこうと思います。

事前の準備があった上での査定ですからね!

 

では今回はこちら「修復歴」について。

非常に重要な部分なので長いですがしっかり読んで頂きたいです。

 

まずこの単語は買取店を利用したことが無くても知ってる方は多いんじゃないでしょうか?

よくGooなどの雑誌にも乗ってたりしますし、中古車を買う時は意識する部分だと思います。

一般的な言い方は「事故車」の方が伝わり易いですかね?

 

そして車の売却、購入をする際に大きくお値段が変わる部分でもあります。

 

 

しかし

聞いたことはあるけど一体どこから修復歴なのか。

この部分に関しては専門的な知識が必要ですし、余り世間一般にその定義までは知られておりません。

 

 

 

だからこそ詳しく解説しましょう!修復歴!

 

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ではまず基本的なお話しです。

車は外装部分の大半をボルト止め、骨格部分に関しては溶接で止められています。

非常に分かり易く言えば、この溶接で止まっている骨格部分に少なからず影響があると「修復歴」となります。

 

 

よく現役の頃にお客様からこんなことを言われました。

・多少ぶつかったくらいで大きくないから事故車じゃない

・今もキズはそのままで直してないから修復歴とは違う

 

多少ぶつかったくらいで大きくないから事故車じゃない

これに関してはかなり言われる頻度が高かったですね。

 

気持ちは分かります。値段が変わると思えば認めたくもないでしょうし。

しかし実際は修復歴に該当することが多いです。

 

これには理由があります。

 

 

 

仮にあなたがバックの最中にゴンという音と共に塀にぶつけてしまったとしましょう。

あなたならどうしますか?

 

①ぶつかったままとりあえず降りて後方の状態を確認する

 

②一回前に戻してから降りて後方の状態を確認する

 

正直私は心理学には詳しくないですが、この選択、②を選ぶ方が圧倒的に多いです。

とりあえずぶつけた状態から元に戻そうとするんですね。

 

そして後方を見て(といってもバンパーなどの外装パーツを見て)

あぁそんな大したことないな・・・良かったと・・・

 

こんな感じで判断をしている方が大半のはずです。

 

 

しかし!

バンパーって凹んでも元に戻ろうとするんです。

これは素材の問題ですね。

 

もちろん鋭角に凹めばそのままなことが多いですが、大きな面積から圧力を掛けて凹ませても、圧力が無くなれば多少の歪みと蜘蛛の巣のような塗装のヒビは伴うものの、見た目は大したことなさそうに見えてしまいます。

 

ただその奥の鉄板はあくまで鉄ですから戻ったりもせずぐっちゃりみたいな。

 

この部分を見ないと「事故車までひどいぶつけ方はしてないんだよー!」ってなります。

 

 

 

今もキズはそのままで直してないから修復歴とは違う

これも勘違いでちょくちょくお話しが出ました。

 

修復歴という言葉から直すことを連想されるようですが、実際の修復歴の定義は「直す直さないに関係無く、骨格部位に衝撃が入れば修復歴」です。

 

それこそニュースでやるような前後からぐっちゃりで原型を留めてない車両ももちろん修復歴(厳密に言えば事故現状車ですが)

ちょっと縁石にバンパーを擦っただけだけど運悪くステーから衝撃が骨格に入った、これも修復歴です。

もちろん同じ修復歴でもその度合いによって価値は変わりますが、正常な状態では無いという判断なので修復歴では無い車と比べると軽度でも大きく値段が異なります。

 

 

では次に骨格とはどこのことを言うんだという部分です。

まずボルトで止まっている外装部位は修復歴ではありません(ドアとかボンネットとか)

ここも勘違いされている方見かけますね。

ドア直したから修復歴だと・・・

そんなこと買取店に言ったら、ラッキーと思って修復歴として話進められてしまう可能性があるので絶対に勘違いしてはならない部分です。

 

実際はもっと中の鉄の部位になるのですがここからの説明が少し難しいです。

何が難しいって文章で説明するのが難しい(笑)

 

 

まずは下の展開図をご覧ください。

 

img_syuri

 

この剥き出しの骨のような状態になっている車ですが、この部分の1ヵ所を除いた部位が修復歴です。

修復歴ではないのは「ラジエターコアサポート」と書かれているところ。

通称「コアサポ」と呼ばれる部位ですが、ここはボルトと溶接の複合で止まっているため修復歴の定義からはギリギリ外れる部分です。

 

イメージとしては骨格含むエンジンなどの大事なパーツを守る、町を守る防波堤みたいな感じです(謎

下のフロントクロスメンバーは修復歴なのに、上のコアサポはセーフとかよく分からないことになってますがこれが定義です。

 

 

 

そしてこのような鉄板なんだけど修復歴じゃない箇所がもう1つあります。

この図には載っていませんが、後方トランクフロアパネルがあると思います。

ここを守る最後の砦、それがパックパネル(バックステップ)と呼ばれる部位です。

後ろのバンパーのすぐ裏にあります。

ここもコアサポ同様、修復歴となる骨格を守る位置づけのためギリギリ修復歴からは外れます。

 

 

と、ここまで説明しましたが正直一般ユーザーがこの部位などを覚える必要はまったくありません。

詳しくどこが修復歴に該当すると把握出来ても、そこに衝撃がいっているかどうかの判断が出来なければ意味がありませんので。

 

そして、その微妙な境を見分けるのは完全にプロの仕事です。

 

経験が無いと出来ません。

 

さて、ここまでの情報は「修復歴の定義」などで検索をすれば色々と出てくると思います。

 

 

 

 

ではここからです。

 

このブログはあくまで車売却時に役立つ内容を記事にします。

ここからがあまり表に出てこない内部の情報となりますのでしっかりご確認下さい。

 

 

まず査定時には車に点数(評価点)を付けます。

そしてこの評価点が売却金額に直結します。もうほんとに直結です。

 

全ては記載しませんが、点数で「1~5」とその車の状態レベルに対して点数を付けるわけです(0.5点刻みです)

(6点、S点などもありますがユーザーが乗っていた車に付く点数では無いため除外)

 

中古車を購入しようとした際にGooなどにある★マークと簡単に言えば同じようなものです。

★★★★なら4点!みたいな。

 

そして修復歴になると点数では無くなり「R」という評価点に変わります。

通常とは異なる車両という意味ですね。

 

点数が高ければ高い程、程度が良好な車両となりそれだけ高値で取引される。

 

逆に点数が低かったりR点という評価が付いてしまうと安値で取引されてしまう。

 

まずこの基本を覚えて下さい。

ここは覚えた方がいいです。

 

つまり外装状態が仮に無傷でも、R点が付いたら大きく価値が下がってしまう。

 

これが車の相場と呼ばれる物です。

 

 

 

そして1~5点とある点数ですが、これは内外装の状態が主に影響して点数が変わります。

結構直す箇所が多いなーと思ったら大体3.5点です。

もちろん4.5点 5点などの状態が非常に良好な車と比較すると値段が変わります。

そりゃそうですよね誰だって綺麗な車が欲しいですからね。

 

そして外装部位のキズ凹み以外の要因で3.5点、もしくは3点に評価が下げられてしまう部位があるので箇条書きします。

 

・コアサポートの損傷、修理、交換

・バックパネル(バックステップ)の損傷、修理、交換

・左右リアフェンダーの交換(一部車種除く)

 

そうです。

 

先ほど説明した2か所は修復歴までいきません。

 

しかし骨格を守る重要パーツとして評価を下げられます。

 

そして先ほど説明をしていなかった左右リアフェンダー・・・

なんでこいつが混ざっているんだ!と思った方もいると思います。

 

あなたの乗っている車を見てみて下さい。

ドアなどの外装部位は基本ボルトで止まっていますが、よく見るとリアフェンダーは溶接で止まっているのです。

極稀にリアフェンダーがボルトで止まっている特殊な車(スポーツカーなど)は例外ですが、普通の車は99%以上で溶接です。

 

ただ評価が大きく下がる基準はあくまで「交換」です。

溶接を外したから評価が下がりますよということなので、キズを板金で直すとかであればまだ大した問題ではなくなります。

 

 

そして外装部位に当たる屋根!(ルーフ)

ここも全て溶接で繋がっている部分ですが、ここを板金修理、交換すると即修復歴です。

 

ルーフに線キズが出来てるから直そうかなーと安易に行わない方が賢明です。

 

塗装だけと判断されれば3点3.5点などになったりしますがルーフは手を出してしまうと非常に重い評価を受けます。

他にピラーアウターなどもあったりしますが、そこまで把握しようとするともう頭がパンクすると思うので深く考えない方がいいです(笑)

 

 

 

だいぶ長くなりましたがまとめますと

・修復歴はドアとかを交換したらなるものでは無く、あくまで内部の溶接部位に損傷があった場合になるもの

・内部でも一部修復歴に該当しない箇所がある(前後1か所ずつ)

・修復歴には該当しないがやはり評価は下がる

・外装部位でもリアフェンダーの交換は別。気軽に交換なんてしないようにしよう

・ルーフは基本触ることなかれ。外装部分と思うことなかれ。

 

この内容を基お話しすることはいろいろあるのですが、有り過ぎるのでとりあえずそれはまたの機会に。

 

次回は「冠水歴」についてのお話しです。

 

 

 

 

-車売却前に知っておくべき知識
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執筆者:


  1. いとう より:

    にーさんこんにちは!
    最近、元買取り店勤務の知り合いが

    「ルーフキャリアがついてる車はルーフ修復歴有として査定してました」

    などと言ってたのですが…そんなものなのでしょうか?
    キャリアのベース部近辺に傷が入ったりするリスクははあると思いますが。
    雑談の範囲でお答えいただける内容でしたらお願い致します。

    • にー より:

      こにちわ!
      コメント見てちょっと笑ってしまいましたwww
      凄い営業マンだな~。
      ルーフキャリアがついてたら事故なんてアリエンティーなお話なので気にしなくて大丈夫ですよ(笑)
      そんなん聞いたら査定協会がビックリ仰天です。

      ただまぁ細かい部分をお伝えすると、ルーフキャリアは4点とか6点とかでルーフレールとかルーフのフチに固定されてると思います。
      ルーフレールの場合はいいんですけど、ボディに直接の場合、保護シール貼ってても重みで軽くその部分が凹んでたりすることはあります。
      これは取り外し希望の場合に出てくる難点ですね(付けたままの場合は気付くこともあまり無いので)
      あとよくあるのはルーフへの落下物です。
      ルーフキャリア装着の場合はキャリアの隙間から何か落としたりで凹みや傷が付いていることが多いです。
      なので付いているから修復歴ってことはまったくありませんが、使用すればするほど評価は落ちやすい装備になりますね。

      • いとう より:

        にゃるほどー。
        さすがに真顔で言ってるわけではなく、難癖つけて査定額を下げよう作戦だとは思いますけどね。
        おかげさまで今後は安心して(注意しつつ)ルーフキャリアを装着…ほとんど機会はありませんが…できそうです!
        ありがとうございました。

  2. Anserなお より:

    ↑修復歴~、難しくてわからないです(笑)

    にー様

    昨日、ワンオーナーの優位性で相談したです。

    アドバイス通り、次回査定の際は、バンパーの件、申告します~

    • にー より:

      修復歴は専門用語バンバン出てきますしねぇ・・・
      まぁ分かりやすく言えばボディー表面の傷や凹みはどんなに損傷がひどくても修復歴にはなりません。
      それを直しても同様です。
      人間でいう骨(骨格フレーム)にまで衝撃がいって初めて修復歴に該当しますので、大きく傷付けたは申告しなくても良いと思いますが、大きく凹みましたの場合は申告した方が後でめんどくさくならないと思いますよ。
      当たり所が悪いとガリ傷なんかでも修復歴に入ることもあるので難しい部分ですけどね。

  3. 手がカサカサ より:

    記事読んでて不安になったんですけどルーフスポイラーって塗装したら修復歴になるんですかね?
    この前塗装しちゃったんで

    • にー より:

      大丈夫ですよ。
      ルーフスポイラーはあくまで一つのパーツですので、エアロの塗装と同じようなものです。
      マスキング無しで装着したまま塗装ぶっけかたとかであればかなり危険ですけど、ちゃんと工程踏んで塗装されていればまったく問題ありません。

      • 手がカサカサ より:

        良かったです安心しました。
        疑問に思ったんですが全塗装しても修復歴扱いになるんですか?

        • にー より:

          全塗装はなりませんよーただ評価は基本的に下がります。
          どこかにこの手の内容の記事を書いたようなような・・・
          と思ったらこれでした。

          オールペンについて・・・http://car-uratalk.com/the-orupen/

          詳しくはこちらをご覧下さいませ!(ブログ内検索で「オールペン」って入れても出てきます)

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