今回は質問に回答の回です。
質問内容はこちら(こちらで簡単にまとめてます)
6月中旬に売却を考えています。
そこで何社か査定をお願いしたところ、今年の自動車税の対応が会社によって異なりました。
・1年間分をこちらで納めるor買取金額から差し引きますという会社
・5月中に手放すなら2カ月分の税金負担だけで済むように対応してくれるという会社
ただ6月だと1年間分の負担が発生すると、査定をお願いしたところ全部に言われてしまいました。
これは何か理由があるのでしょうか?
また、6月の手放しでも3ヵ月分負担で済むような会社をご存じであれば教えて下さい。
このような内容となります。
以前自動車税については軽く触れていますが、考えてみれば丁度この時期は買取店が特別対応している時期ですね。
はっはっは!!
忘れてた!!
というわけでタイムリーな内容ですし詳しく解説していこうと思います。
とりあえず質問者さんの車は、買取店からそのような話が出ているので普通車のはずです。
この記事は”軽自動車”の方は見ても当て嵌まりませんのでご注意下さい。
スポンサーリンク
それでは解説していきます。
まず自動車税についてのおさらいですが
普通車の自動車税は4月1日段階で所有者(使用者)が年間分を負担する。
抹消を行うことによってそのタイミング以降の自動車税は所有者(使用者)の元へ戻るが、抹消されなければ一切戻らない。
これが現在の法律で決まっている自動車税のシステムです。
要は年間のどのタイミングで手放すことになっても、4月1日段階での所有者(使用者)がとりあえず今年分は全部負担しろよ。
そのまま車検引継ぎで別の誰かの手に渡ったって、その人の分まで4月1日の所有者(使用者)が負担しろよってことです。
だから3月中に駆け込みで車を手放す人が続出します。
この自動車税の仕組みを分かっている方は、税金を合法的に逃れるために4月に入る前に手放すわけです。
ではこの法律に乗っ取って買取をしていくと、4月以降・・・特に4月5月はどうなるのか。
まず自動車税の年額支払いは4月1日で確定しますが、皆さんご存じの通り、支払い用紙はすぐには手元に届きません。
おおよそ5月の初旬から20日くらいまでに、ご自宅や会社に届くことでしょう。
すなわち!
支払う用紙すらない状態なのに、買取店は売るなら自動車税払えやと言わなければならないことになってしまいます。
さすがに法律に合わせた内容とはいえ、それではさすがに理不尽。
おまけにちょっと過ぎただけで年額数万円払えなんて言ってたら結構印象が悪い。
ならこうしよう。
”自動車税の納付期限”までは大目にみようか!
これが自動車税の月割り清算を対応している会社が”5月末”に拘る理由です。
そして6月は月割り出来ないよって言われる理由でもあります。
納付期限を超えてもこのような月割り対応を買取店がしてしまうとどうなるか。
想像出来るでしょうが
売る予定がある人は自動車税を支払わなくなります
払ったら戻らない=損になる=だったら払わずに売ろう(その時に乗った月分だけ清算しよう)
こうなったら自動車税の大元、各都道府県はお怒りになります。
てめーら買取店が他社と差を付けたいばっかりに法にそぐわないことやってるから税収滞ってんぞボケがぁああ!!と。
こうなると大変なので特に大手は”5月末”という線引きを頑なに守ります。
6月、7月までと、緩和すれば他社より有利になると分かっていても本社がその対応にNGを出すのです。
というわけで二つ目の質問の答えですが
6月以降もこの”自動車税の月割り清算”で対応してくれる会社を私は知りません。
正確に言えば、たぶんあなたの身近にその対応をしてくれる会社はあるはず。
少なくとも大手ではありませんが、マイナーなところがコソッと対応してくれることは充分にあると思いますよ。
あとは車検が近かったらどんどん抹消して、所有者へ残りの税金戻すようにするとかですかね。
6月以降はこの方法が一般的。
なので車検が4ヵ月以上とか残っているようなら結構厳しいです。
また意外なところですが、ディーラーで手放せば無条件に自動車税の残り分を戻してくれるでしょう(全部のディーラーじゃないかも)
ディーラーのやり方はちょっと古いのか、私が知っているディーラーは自動車税を法律度外視で皆さんに戻してます(笑)
ただそもそもの値段が安い可能性が高いと・・・
まぁ最終的にはそういった自動車税もひっくるめて、一番高いのはどこかってのが重要です。
自動車税の対応が良くても車の値段が安ければ意味はありません。
あくまでトータルで見て良い売却先を探してくださいね!
あーあと、いくら5月中でも自動車税を既に支払ってしまったらアウトです。
車検が近いなど、抹消の要因が何も無ければ税金は戻ってきません(輸出抹消などがあれば別)
あくまでこのような対応は”支払う前”なので注意しましょう。
まとめるとこうなります。
・自動車税を払いたくなければ基本は3月中に売れ(その方が相場もいいし)
・超えてしまった場合、軽自動車は年額決定。回避する方法は無い。
・普通車は最悪5月中までに売る(車も預ける)ことによって、買取会社によっては救済措置を設けてくれる。
・あくまでその救済措置は”税金をまだ支払っていない人”への措置である。
・もちろん相手は営業、黙ってたら年額当たり前みたいな話は普通にされます(要交渉)
5月も残りわずか・・・
まだ税金払ってなくて売ろうかどうしようか悩んでいる普通車所有の方。
急げええええええええええええええ!!!
契約だけじゃダメ!
5月末までに車も預ければ2ヵ月分だけで済むよー!!