前回の続きです。
かっこいいと思ってそれなりの額がする輸入車を買ってしまった。
もちろん男のフルローンで。
しかし維持費がキツい・・・税金高い・・・燃費も悪いし手放したい・・・
アイラブエコカー!!
こんな経験をした方も結構いらっしゃると思います(はい私です)
そう、所有権付きが原因で売ることが出来ないケースの代表格が、今回のお題の通りローン残債が残っている場合です。
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もちろん全てではありませんので、簡単なフローチャートとして全てがYesに該当した場合売れませんから確認をしてみて下さい。
1.所有権が付いている
↓
2.ローン残債が残ってる
↓
3.買取金額よりも残債金額の方が多い(例 買取金額50万円 残債金額100万円)
↓
4.差し引いた金額を現金で補てんが出来ない(例 差し引きた金額50万円が預貯金、親族などを当てにしても全額用意出来ない!)
↓
5.残債分に対してのローン審査が通らない(例 50万円のうち20万は現金補てんが出来た。しかし残り30万の残債ローンが通らない!)
↓
6.諦めましょう(最終手段として町金とかアイフルなどの金融屋に当たるという方法も一応あります・・・)
以上となります。
見てお分かりの通り、残債が残ってるだけであればまだいろいろと手はあります。
買取金額が100万円 残債金額が30万円 こんな内容であれば買取店が残債の清算もしてくれて差分の70万円を手にして売却することが可能です。
問題は買取金額で残債分をカバーしきれない時ですが、仮に超過分の残債に対して現金が用意出来なかったとしても、最終手段として買取店で用意している残債ローンが残されています。
しかし通常のオートローンはあくまで車が担保になっているため金利が抑えられているのに対し、この残債ローンは車を手放した後のローンとなるため
金利は通常のオートローンとは異なります。
無担保型のローンとなるため、通常は15%弱の金利設定になっているはずです。
元金が減るため急激な負担増にはならないはずですが、このローンが通れば無事車の売却へと進めることが可能です。
そしてこのローンも通らなかった場合は・・・もう手がほとんどありません。
専門外なのであまり詳しくは書きませんけど、あなたの知る限りでお金を貸してくれるところに当たるしかないでしょう。
普通はそこまでしませんけどね(笑)
また今のフローチャートはあくまで手放しのみのケースでお話ししていますが、乗り換えをする場合でもほとんど同じです。
残債上乗せなんて言葉がメジャーだと思いますけど、次車に残っている残債を乗せてローンを通すわけです。
パターンは2種類
仮に購入する車両が200万円 手放す車の残債が30万円だったとします。
パターン1はこのそれぞれの金額に対して一つのローンを組む正規の方法です。
合算230万のローンとなりますが、手放しの際と同じで30万分に関しては担保が存在しない状態となりますから、一つのローンであっても金利がそれぞれ異り、その合算で合計金利手数料が決定します。
通常のオートローンよりは若干審査が厳しくなるイメージですね。
そして2パターン目
これは邪道なやり方です。
知っている方は知っていますが、先ほどの手放す車の残債が30万だったとした場合、次の車の購入金額200万円にプラスで足してしまいます。
え?
さっきと何が違うの?
と思う方もいると思いますが、この邪道なやり方は販売店の協力の元、200万の車をあくまで230万円としてローンを通して貰い、余る30万円分を手放す方の車の清算に充ててしまう方法です。
パターン1との違いとして、230万円のオートローンとしてローンを組んでいるので、金利はあくまで担保有りの金利になること(トータル金利手数料が安くなる)
この分ユーザーが得になるわけです。
しかし信販会社では当然この方法はNGなのでバレたら大変なことになりますし、まず販売店の協力が必須となりますので誰でも出来る方法ではありません。
コンプライアンスに厳しいディーラーでは相談に乗ってくれる可能性は低いんじゃないでしょうか(ノルマに喘ぐディーラーマンを見つけるしかない)
そして今回の例は30万円程度なので正直どうにかなってしまうレベルの内容ですが、残債金額が仮に100万円となると信販会社もローンを通す車の相場を見て判断しますので、圧倒的にどこの中古車よりも高いとなれば支払い能力があっても不信がってまずNGが出るでしょう。
当然私も車屋ですからお勧めする方法でもありません(笑)
あくまで知識の一つとして持って頂きたいというブログの趣旨に合わせて、涙で画面が滲みながらも書いています(え
実行しちゃいけませんよ!!!!
さて話が逸れましたが、この残債多過ぎてどうにも売れない状況に直面してしまった場合、名義はあくまで他人になるので抹消手続きすら行えません。
無常にも自動車税が追い打ちをかけるように発生していきます。
まさに地獄絵図!
唯一出来る抵抗手段は車検を取らずに放置して置くことか、確実では無いですが壊れて動かないなどの理由で廃車にしてしまうことくらいでしょうか。
(事故などの特別な理由の場合、所有権解除が認められるケースも有ります)
お住まいの県にもよりますが、普通車の場合、車検が切れた車両の税金を車検切れ以降免除してくれるところもありますので、そこら辺も県税事務所に確認をした方が良いですね!
抹消ってなんだ!と思う方も多いと思いますので詳しい内容は次回、車を手放す際の必要書類も合わせて解説していきます。