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【台風19号】冠水・水没車はどうするべきかと今後の中古車相場

投稿日:2019年10月14日 更新日:

皆さんお身体、ご自宅、車、他にも色々と大丈夫だったでしょうか?

私は極大台風の日に査定なんか望む人もいませんので、自宅で停電に怯えながら黙々とこの記事を執筆しておりました。

 

というわけで今回、台風19号が通過した後の中古車相場について、以前の東日本大震災の事例を交えながら触れていたいと思います。

 

また、冠水、水没してしまった車はどうするべきなのか。

今回車が被害に合われてしまった方や、飛来物でガラスやボディーの破損から乗り換えを考えられている方は参考にして下さい。

 

※どうしても不安を煽るような記事内容になってしまうため、この記事は削除するかもしれません。

 

 

①今後の中古車相場

車の被害がどれほど発生しているかによりますけど、ニュースやTwitterを見ていると河川の氾濫は各所で起きたようですので、今回の台風で数千台じゃきかないレベルの被害が出ていると思います。

幸い台風は津波と違って「真水」の分類ですから、仮にフロア内に浸水したとしても海水ほど強烈な異臭はしないかもしれません(川の水だとかなり怪しいけど)

また場所によってはフロアの一部が浸水したというくらいで、車が浮いて流される、シート部分まで浸水するというケースはそこまで多くないかもしれません。

 

なので本当は良くないんですけど普通にエンジンが掛かり、臭いも気にならず、動かす分に問題が無ければそのまま乗り続ける割合も多そうですが・・・

 

もしエンジンルームまでそれなりに浸かって今後が不安、修理費用がかなり高い、車両保険に入っていた、元から乗り換えを考えていたし丁度良い機会だという方は、極力早めに次の車を確保しちゃいましょう。

 

中古車狙いの場合、今後相場が上昇する可能性がありますので(多少あるかなー程度ですが)

 

分かりやすい上昇の目安は近所の中古車販売店の売れ具合で、安い車からバンバン売れてしまっているようであればちょっとマズいです。

中古車需要が販売店の在庫で賄えているうちはまだセーフ。

しかし需要が在庫を超え始めたら、相場を作っているオートオークションにまで影響が出ます。

 

つまり購入タイミングが遅れると、高くなった後の仕入れ価格を元に購入しなくてはならなくなります。

 

生活の足として、新車まで納期が待てないなんて方も一時的に中古車へ流れますから、どうしようかと悩んでいる方は近所の車屋さんの売れ具合をよくご覧になってください。

 

※東日本大震災の時はどうだったか※

発生後、安い車を中心に飛ぶように売れてあっという間に完売。

中古車販売店はもちろん、買取店や整備工場など、車があまっていればほぼ全てと言ってもいいくらいに無くなる。

仕入れ先のオートオークションは車不足から急激に価格が高騰。

平均すれば20~30万はなんでも高くなり、普段は廃車になっている車でさえそれなりのお金になっていた(特例で車検が切れていても乗ることが出来たのも大きい)

もちろん震災の影響を受けていない地域でも、オークション相場が上昇しているので釣られるように販売価格が高騰し、その影響はたしか1年くらい継続。

早く車を押さえられた人ほど得という状況だった。

 

ただし被害規模の差、生産工場が機能せず新車の納期も不確定という以前の状況とは違うため、仮に上昇しても極端な内容にはならないと思っています。

 

 

②後々に動くその他のリスク

①では価格の上昇リスクはあっても、そこまで強烈なものにはならない(はず)

増税後の中古車需要減少直後のタイミングとも重なっているので、上昇はあくまで可能性であって横ばい推移になることも十分考えられます。

が、それとは別にリスクもあるので、やはり悩んでいるくらいであれば早めに動いてしまった方が良いでしょう。

 

ではそのリクスとは?

想像されている方もいらっしゃるかと思いますが・・・

 

今後「冠水車」の中古車流通が確実に増えます。

 

そして台風が「真水」のため、なおさらに怖い存在になります。

 

真水の冠水歴車は判別がつきにくく、しかし故障リスクの上がる冠水歴車には変わりないため、通常の車に比べて大きく価値を落とします。

 

50万100万の価値減少も当たり前です。

 

被害に合われた方は、今後遅かれ早かれその車を処分、売却、現金化していくでしょう。

津波の被害と違い、浸かっただけであれば表面上綺麗な車も多いでしょうから、売却側のリスクを知らずにそのまま売却される方も多数いらっしゃるはずです(認知度が低いのでしょうがないです)

そしてその車を買い取った業者はオークション市場に出品し、「相応の価値」で取引され、見えない別の中古車屋などに運ばれていきます。

 

となると・・・

 

一部とはしておきますが、「通常の車」と同じ扱いで少し安めに販売されます。

 

 

ただ、そういった車の流通頻度が上がるのはこれからですけどね。

早くてもあと1ヵ月は先の話だと思います。

 

なので今のタイミングで在庫に並んでいる車であれば、0とは言いませんが超高確率で冠水歴車ではありませんので、悪い業者に騙される可能性は極めて低いと思って下さい。

今後はこれだけの規模で冠水、浸水、決壊、おまけにそれが真水ですから、現実的な問題として確実に表面上見えない冠水歴車が増えることは間違いありません。

 

 

※東日本大震災の時はどうだったか※

震災の時は津波による「海水」の被害+流され転がりボロボロの再起不能な車が多かったため、活かせる部品を活かすという廃車を前提にした車のパーツ再利用が多かった。

しかし中にはボディー状態が良好で、高年式車なのに「全体的に軽傷」な車両もあったため、そういった車はオークションで「冠水車」として中古車市場に多く出回った。

高年式車とはいえ50万100万という価値で取引されれば、それは部品の再利用だけが目的じゃないことは明白で、結果的に中古車市場へ多く出回ることに。

主に警戒心の薄い西日本を中心に売られたという話ではあるけど詳細は不明。

どこかで誰かの所有物となり、急なエンジンストールや電装系の故障、最悪は発火といった「トラブルの多い車」にひっそりなっていたんだろうと思われる。

 

 

③冠水・水没してしまった車はどうするべきか

ここからは冠水被害に合われてしまった方用に、車屋視点でその車をどうするべきか。

一つの参考になるようアドバイスさせて頂きます。

 

基本的にはフロア以上まで浸水した場合、エンジンを掛けずにディーラーや整備工場に運ぶのが基本です。

 

エンジンを掛けるとその時点で被害が拡大。

症状が重くなる可能性があります。

なので可能な限り自然乾燥させつつ、事前に整備工場へ運んでそこから検討というのが正道なんですがー・・・

 

正直なところ、「冠水歴車」ってかなり判断が難しいんですよね。

 

冠水歴は歴と付くぐらいなので、「修復歴車」と同じように今が直っているとかは関係無く、過去にフロア以上の浸水があれば冠水歴車。

 

法律的な部分・・・「修復歴車」のように販売側の表示義務みたいなものは“まだ無い”(なのでgoonetやカーセンサーにも冠水歴という項目は無い)

オートオークションルール・・・扱いは「修復歴車」よりも重く、何年遡っても判明した場合は出品した車業者にその間に発生した費用諸々もまとめてリターン出来る(つまりユーザー側に請求が来る)

 

これが現在の「冠水歴車」の扱いです。

そして正常な状態と冠水歴有りの価値の差というのは、冠水歴有りに相場というものがないので、15年以上相場見続けてきた印象でお伝えすれば

 

100万くらいの車・・・冠水歴によって50~80万くらいの価値下落

300万くらいの車・・・冠水歴によって100~200万くらいの価値下落

500万くらいの車・・・冠水歴によって150~400万くらいの価値下落

 

ざっくりこのくらいの差で、価値減少の度合いは修復歴よりも基本的に重いのが特徴です。

 

この価格の幅は「真水」か「海水」か。

どの程度の浸かり具合なのか。

ボディー状態。

どの程度故障していそうなのか。

この複合ですが、最後の「どの程度故障しているのか」はそこまで重視されていないはず。

最低限「走る状態なのか」「エンジンがかかるのか」「セルが回るのか」「電気は通っているのか」などの大雑把としたもので、オークション機関にある車を仕入れ業者がその場で細かくチェックなんて出来ませんからね。

なんとなく浸かり具合から連想して価格を決めている印象があります(これは冠水車を今まで出品してきた側の感覚です)

 

なので仮にあなたのお車の価値が正常な状態で100万円くらいだった場合。

修理見積で40万の見積もりが出た。

直して乗れるようにした。

 

となっても結局は「冠水歴」なので、その時点で推定20~50万ほどの価値にしかなりません。

 

直して乗れるようになった分、相場の上限付近にはいきやすいかもしれませんが

 

直さず売却・・・20~50万

 

直して売却・・・(20~50万)-修理費用の40万となってしまうので、損得で言ってしまえば損の確率が圧倒的に高いです。

 

そしてここまでの情報が分かった上で、「冠水歴車」と正直に申告して売るかどうか。

 

リスクを取るか、安全を取るかという選択に頭を悩ませることになります。

 

【リスクを取る】

修理をするしないに限らず、ほとぼりが冷めるまで使用し、その後「通常の車」としていずれ売却する

正直に言ってしまえば数年後に売りに来られても、まず買取側は気付けません。

よほど分かりやすいケースでもない限り、頭の中に警戒心が無いと判別しようとすらしませんので。

売却先での判定がセーフ、オークション会場での判定がセーフとなれば、通常の車と同じように売却することは可能。

ただし上記の通り、冠水歴はその責任が長く付いて回りますので、忘れた頃にとんでもない費用請求が売却先から入る可能性(最悪裁判)もちょっとだけあります。

ちなみに私は買取業を15年以上、携わった車の買取は数千台ありますが、オークション会場に後から「この車冠水歴だったようです」と言われたのは2件です。

 

【安全を取る】

安全を取るとは売却時にしっかり「この車は冠水した経緯がある」と伝えて売却するということになります。

申告義務を果たせば後から冠水歴の責任を問われることはありませんので、売った後の心配をする必要はなくなります。

ただし査定価格が安くなる。

これが最大のネックにもなります。

安全を取る場合は修理をしても結局は冠水歴から逃げられないので、修理をせずにそのまま売却というのが基本の流れですね。

冠水歴とは直しても安い=直しても故障発生率が高い(不安要素が正常な車よりも高い)

ということにも言い換えられますから、金銭と車、どちらも後々のトラブル回避に繋がります。

 

 

車両保険に入っていて全損判定。

もしくは既に10年くらい経過している古めのお車であれば悩む必要はあまりないんですけどね。

不調の出にくい浅い浸かり具合で資産価値がある車ほどこの選択は悩むと思いますし、かと言って必ずこの選択が正解というものもありませんので、リスクと安全どちらを取るか。

普段見えない数値を参考にして貰いながら判断して頂ければと思います。

 

車屋としては、出来れば安全を取って欲しいですけどね!!

 

 

 

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  1. いとう より:

    にーさんこんばんは。
    「関東大震災」となっていますが…東日本大震災のことですかね?

    • にー より:

      おぉっとこれはなんという凡ミス!
      ただちに修正して参ります!
      突っ込みありがとうございます!

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