前回の続きとなります。
車の売却では商談内容が大まかに
動機 ⇒ 時期(決定権) ⇒ 決定権(時期) ⇒ 金額
という順番で進んでいくこと。
全てがクリアになって本当の金額の話になっていくことをご説明しましたが、今回はこの中にある決定権についてです。
まず決定権の意味ですが
「車という大きな財産を売り買いする際に、この車の売買を最終決定する人は誰なのか」
こういった内容を指します。
スポンサーリンク
私もそうですが生涯独身貴族だという男性の方ならまずご自身でしょう。
相談する相手が他に誰もいませんからね・・・フヘヘ・・・フヘハー!
しかし結婚をしていると色々事情が変わりますよね。
・名義は旦那さんでも財布を握っているのは奥さん。
・逆に旦那さんが全ての決定権を持っている家庭。
・仲良く夫婦でしっかりご相談される方。
また車を査定に出す際に立ち会う方=決定権者とは限らないわけですから
・高齢の両親が勝手が分からないために息子(娘)が立ち会う。
・旦那さん名義だけど旦那さんが仕事のため奥さんが立ち会う。
こんなことも多々あるわけです。
売り買いする物がお小遣いレベルの内容であればこの決定権は存在しないでしょう。
好きなアイスを買うのに、いちいち奥さんに了解を取るとかちょっと嫌ですしね・・・大人として。
ただ、車は数十万数百万の世界。
相談、家族会議などがあってもおかしな話ではないと思います。
しかーし!
この決定権、買取店にとっては買取るための障害でしかありません。
買取店スタッフも営業ですから、あの手この手と買取るための障害をクリアにしようとしてきます。
前回お話しした早期の手放しを勧める際もそうですが、セールストークと本音を交えながら店側に都合がいいよう持っていくわけです。
ただこの決定権、障害を取り除くのが他の理由と比べても難しいです。
基本的にはその場にいない誰かが当事者のため、説得のしようが無いんですよね。
本当は自分で判断出来る、あくまで他店に行きたいだけ
でも「嫁と(旦那と)相談しないと・・・」
この一言で即決を押す買取店から逃げることが出来ます。
もちろんそこまで簡単に開放されるわけでは無いので、電話での相談、自宅同行、最終的には事後報告という形で出来る営業マンほど粘るとは思います。
がっ!
この部分だけは当事者がその場にいない以上、最終的にはどうすることも出来ません。
逃げれます(笑)
ここまで読んで
あれ?
と思った方もいらっしゃるんじゃないですか?
決定権で逃げてしまったら、時期と同様しっかりした金額が出てこないんじゃないかと・・・
そう思った方は素晴らしいですね。
その通りです。
金額の話に入る前の段階、例えば「車の売却はご自身で決められるんですか?」とか「ご家族とご相談されたりとかあるんですか?」なんていう決定権の確認が入った際に、なんて答えるかで大きく結果が変わります。
素直に
「はい相談します!なので一度持ち帰ります。」
なんて言ったらアウトですね。
適当な金額言われて相談してから出直してこいって話になります。
しかし・・・
「大丈夫ですよ妻には(旦那には)一言金額は言いますが、家におりますんで電話すれば済みますから」
こう返答するとどうでしょう。
買取店は
「随分と前向きじゃないか!これはいけるでええええええ!!」
こうなります。
もちろん時期もクリアしていればリアルな金額帯の話に入るでしょう。
少なくともこの時点では買取店は即決を狙っていますので以前説明した「高振り」は絶対にしません。
あとはどこまで金額を出せそうなのか、存分に交渉して下さい。
「いくらなら売ってくれますか?」
と聞かれても
「この場にいない妻に(旦那に)いくらなら売るか相談しても、当人が話を聞いてないから拉致があかない。」
「だったら色々と親切にお話しも伺えたので私は御社に売りたいし、頑張って貰った金額を妻に伝えたい」
どうですか?
あなたが買取店のスタッフだったらやる気になってきませんか?
燃え上がりませんか?
そして頑張って貰った金額を持ち帰ればいいだけです。
え?
持ち帰ればいいんです!!
まぁ本当に気持ちよく商談出来たのなら売っちゃっていいんですけどね(笑)
どうやって持ち帰るんだよおおお!
とお嘆きの方。
ご心配為さらずに。
やり方は簡単です。
気付いてる方は気付いてると思いますが、ユーザー側が気持ち良く営業マンを乗せているだけで具体的に「絶対売る」とは言っておりません。
ポイントはこの2文
「大丈夫ですよ妻には(旦那には)一言金額は言いますが、家におりますんで電話すれば済みますから」
「だったら色々と親切にお話しも伺えたので私は御社に売りたいし、頑張った金額を妻に伝えたい」
・あくまで妻(旦那)には言うということ。
・電話をするということ。
・妻には伝えるが結果が必ず売るとは言ってないこと
ならそのままに実行しましょう。
まず電話を掛けます。
「もしもし?あー妻(旦那)?今○○に来ててさ・・・○○万円なら買取ってくれるんだけど売ってもいいよね?」
「え?ダメ!?なんで?頑張ってくれてんだよ?え・・・あ・・・ちょ・・・ちょ、待てよ!!(キムタク風)」
「ははは・・・妻にいいからとりあえず戻って来いって怒られちゃった。怒り狂ってるんでほんとごめんなさい戻って説得してきますわ」
もちろんロンリーウルフさんは一人子芝居をブチかましても構いません(笑)
どこか知らない遠い世界の適当な番号へ掛けてもかまわないでしょう(誰も出ないような番号にして下さいね)
ただ外に出て電話はしない方がいいです警戒されますので。
ここから粘られる可能性があるとすれば、営業マンが自宅に同行、奥さん(旦那さん)と話しをさせてと言うくらいだと思いますが
妻が(旦那が)怒ってるからそれはまずいとでも言っておけば、その場にいない人ですから解決します。
これで初級~中級レベルの対営業マンには高確率で勝利し、引っ張り出したリアルな金額を基に高いかどうかの判断が出来るようになります。
上級レベルは・・・頭の回転や経験が別物なので、こうなる前にこちらの企みを潰されるでしょうが気にする必要はないです。
入れ知恵したところで素人では勝てませんので、張り合おうとはせずに別のお店に行きましょう。
今までの記事にした部分もいろいろ織り交ぜた一例ですが、こんな感じの内容がその場その場の雰囲気で言えれば一番ベストですね。
さーまだまだコツは山ほどありますので頑張りましょう!