買取価格を比較 車の購入豆知識 車を高く売るためのコツ

ダイハツロッキーとトヨタライズ どっちか悩むなら売る時高い方にしよう

投稿日:2019年11月26日 更新日:

今回は2019年11月に販売開始されたばかりのニューモデル。

トヨタ「ライズ」ダイハツ「ロッキー」について触れていきます。

近年最も人気が出やすいSUVモデルで、かなりコンパクトな全長4メートル程度のボディサイズ。

若い方のメインカーにもなりそうですし、排気量1000ccなら軽自動車では不安が残るご家庭の奥様用セカンドカーなんかのポジションにも収まりそうな車ですね。

ライバル車の少ないサイズ感なので、ロッキーとライズでどちらにしようか悩んでいるという方は多いと思います。

そして見比べても兄弟車(OEM車)でそこまでの違いもありませんから、決定打が無くて困っている方も多いと思います。

 

なのでそんな時は・・・

 

残価(リセール)も判断材料に加えてみましょう。

 

どうせなら売る時高い方が良いと思いますので、この記事ではそれぞれ数年後のリセール予測と傾向について解説していきます。

同じような車なら数年後も同じ査定額になると思ったら大間違いですので、興味のある方は勉強していってくださいね。

 

 

ダイハツロッキー/トヨタライズの違い

まずはそれぞれにどのような違いがあるのか見比べていきましょう。

 

展開されているグレードと価格

ライズ ロッキー
X(2WD) 1,679,000円 L(2WD) 1,705,000円
XS(2WD) 1,745,000円 X(2WD) 1,848,000円
G(2WD) 1,895,000円 G(2WD) 2,002,000円
Z(2WD) 2,060,000円 プレミアム(2WD) 2,200,000円
X(4WD) 1,918,800円 L(4WD) 1,944,800円
XS(4WD) 1,984,800円 X(4WD) 2,086,700円
G(4WD) 2,133,700円 G(4WD) 2,224,200円
Z(4WD) 2,282,200円 プレミアム(4WD) 2,422,200円

それぞれが4種のグレード設定と2WD4WDの駆動を分けており、計8種ずつのグレードラインナップとなります。

同等グレードで見比べればお分かりの通り、グレードによって違いはあるものの全体的にトヨタ「ライズ」の方が新車価格が安いのが特徴ですね。

ロッキーでは標準装備のものが、ライズではオプション選択になっているとかがあるのかもしれません。

中身の違いは本題とは異なりますので、気になる方はディーラーに確認してください。

 

重要なのはカタログ値の新車価格に差があるという点です。

 

このままいけばライズの方に需要が傾いてしまうので、既にやっているようですがロッキーは値引き枠を増大して対抗するしかないといったところでしょう。

兄弟車ならまず中身の違いより目先の金額に目が向いてしまうでしょうからね。

 

外観デザイン

主にフロント形状に大きな違いがあります。

出典:goonet

こちらはトヨタのライズ。

一回りは大きいRAV4の外観に結構近い形状をしていますね。

 

出典:goonet

こちらはダイハツのロッキー。

グリルやフロントバンパーは大きく異なりますが、明らかにどちらかのデザインがおかしいということはまったく無いので、外観デザインで残価(リセール)に影響を与えることは無さそうです。

メーター関係など内部も一部違いがあるようですが、好みの違いで片付けらえる程度の差かなと思います。

 

 

ロッキー/ライズ OEMパターンを考察する

次にこの記事の一番重要な点である、今回のOEMパターンについて整理、解説していきます。

OEMパターンを把握出来れば過去の前例に当てはめて傾向を確認することが出来ますので、将来的な価値の優劣判断を付けるにはこの方法が最適です。

 

・OEMの関係性

OEM提供元(本家)がダイハツ「ロッキー」

OEM車(分家)がトヨタ「ライズ」

 

・販売時期

同時販売

 

ロッキーとライズのOEMパターンはこのようになります。

そしてこのパターンとそっくりなのがトヨタ「タンク」ダイハツ「トール」の関係性ですね。

トールがOEM提供元となっており、販売時期も同タイミング。

都合良く同じ1000ccタイプのコンパクトワゴンとして優劣の答えを出してくれている先駆者がおりますので、この結果を把握出来ていればロッキーとライズの今後も答えが見えやすくなります。

正確にはさらにトヨタ「ルーミー」、スバル「ジャスティ」も追加された4兄弟の状況ですけど、過去にこの4種のリセール状況を調査し比較した結果がこちらです。

 

タンク(トヨタ)≧ルーミー(トヨタ)>トール(ダイハツ)>ジャスティ(スバル)

 

補足させて頂くと世間の認知度は昔から

・トヨタ・・・軽自動車は作らない普通車に強いメーカー。日本車のトップメーカー

・ダイハツ・・・軽自動車を主に作っているメーカー(同じタイプのスズキと張り合っている)

 

あまり車に詳しくなくてもこのような印象を持っている人はかなり多いはずです。

そしてその認知度は当然中古車購入層にもありますので、欲しい車を探す時はその認知している内容に沿って検索を掛けて車選びをします。

 

要は認知度が低い、主力から外れた枠の車は売れ辛く、中古車もユーザーから選ばれにくいということになります。

 

なので普通車であるタンクとトールは、トールがOEM元であるにも関わらず新車販売台数はタンクに勝てず、中古購入層も普通車に強いトヨタに流れやすくなるため残価(リセール)も勝てません。

 

そしてこの流れがそのままロッキーとライズにも当てはまるということになります。

 

 

ちなみに余談として・・・

 

・仮にロッキーとライズが軽自動車だった場合

軽自動車が主力であるダイハツの方が認知度有利になりますので、ロッキーの方がまず確実に新車販売台数は伸びますし、残価(リセール)はロッキーの方が高くなります。

例)トヨタのピシクス系がこのパターンで見事に壊滅、トヨタのOEM軽自動車は“新車で買うのは危険”という構図が出来上がる(つい最近出たトヨタ版コペンも確実にこの内容に当てはまってかなり危険)

 

・仮にライズがOEM提供元となる本家、ロッキーが受けた側の分家だった場合

より認知度の差は広がりますので、その分リセールの差もさらに拡大。

大惨事になる可能性が出てきます。

輸出該当していた場合に輸出底値に違いが出たりもしますね。

例)トヨタ「プリウス」とダイハツ「メビウス」のようなパターンで、世間で知らない人の方が多いくらいに恐ろしい差が広がることもあります。

 

・販売時期がOEM提供元であるロッキーが先行、ライズが数年後に後発で出た場合

普通車ならこれでやっと並ぶかどうか。

例)15年くらい前に販売されていたトヨタ「キャミ」とダイハツ「テリオス」の関係性がこのパターンで、後発で出たからやっとリセールは同等レベルといった印象。

 

ザックリした内容ですけどこのような傾向を覚えておけば、今後同様の車種が出た際にも悩むことはなくなると思います。

要はメーカーの特性に合った方を購入した方が知っている人も多いし買う人も安心する。

それが新車価格は変わらなくても、結果的に売る時の需要差に繋がって数年後の査定価格に差が生まれますよってことです。

 

重要な点として、トヨタの軽自動車で過去に成功した車は1台もありませんし、ダイハツの普通車で過去に成功した車も1台もありません。

 

※ここで言う成功とは、OEM提携している兄弟車を新車販売台数や数年後のリセールで追い越せるかどうかを指します。

 

 

ロッキー/ライズ 買取・査定価格ランクを予想する

ここまででダイハツ「ロッキー」とトヨタ「ライズ」の残価(リセール)優劣ははっきりしてきたと思いますので、次にどの程度のリセールになりそうなのか。

3年経過、3万kmくらいを目安に予測をしていこうと思います。

そしてここでも参考になりそうなのはタンクとトールの実際に調査したリセール値。

エンジンも上記車種の改良型が使用されているみたいですし、タンクやトールの数値に当てはめながらSUV形状としてのプラス要素を考慮するのが無難なところでしょう。

【タンク】買取・査定価格をランク付け! 

【トール】買取・査定価格をランク付け! 

 

上記専用記事を見て頂ければお分かりかと思いますが、双方どちらもランクS(リセール60%超)予想。

同じコンパクトカーの枠ですから、タンクやトールの数値に当てはめればまずこのラインは堅いと思っております。

そしてSUV形状というだけで今のご時世自動的にリセールは上昇しますので、双方の管理人予想はこの通り。

 

トヨタ「ライズ」・・・ランクSS(リセール70%超)で、ランクS(リセール60%超)に食い込む可能性は低い。

 

ダイハツ「ロッキー」・・・ランクS(リセール60%超)で、ランクA(リセール55%超)まで食い込むこと可能性もやや有り。

 

このような予測となります。

ライズとロッキーの関係性は上記でも触れている通りで、あくまでOEM元となる本家はロッキーの方です。

ネット上でもよくトールの広告を見ますし、私はテレビを見ませんけどたぶんCMも結構流していることでしょう。

なので優劣は付いてもそこまで差が開かないであろうパターンでもあると思うものの、平均すれば約10万ほどはロッキーのほうが新車価格が高い点。

そしてそれを現状値引きで対応してしまっている点。

このことから自動的にロッキーのリセールは低下しますので、3年経過、3万km時の推定査定価格差は約5~10万程度になるのではと予測しています。

 

リセール値で言えば10%ほどの差で、3年後には逆転してライズの方が市場価値が高いだろうという見方ですね。

 

その上でどうしてもロッキーの外観の方が好みだということであれば、ロッキーもそれなりの流通量は確保出来るでしょうから、売る時にデータ量不足で悩まされてる可能性は極めて低いかと思いますし、納得されているならそれは全然問題無いと思います。

ただしやってはいけないのがこのパターン。

 

値引き差がトールの方が5万だけ高い・・・どっちも同じようなものなら値引きが多い方を買うか。

 

車の満足度ではなく、目先の僅かな値引き差で判断するとまず売る時に失敗します。

もちろんこの値引き差が10万以上まで広がれば値引き判断でも良いとは思いますけど、5万程度の差であれば7年経過くらいまでならひっくり返る可能性の方が高いので、多少の値引き差だけで判断するのは止めておきましょう。

9年以上乗るつもりなら最終的には大差なくなりますから、値引き差(初期投資額の安さ)優先でも問題無いというか、その方が良いくらいになります。

 

ちなみにここはデータも無いため本当に経験上の予測ですけど・・・

トヨタ「ライズ」・・・中間設定~上位グレードの流通が多くなる可能性が高い

ダイハツ「ロッキー」・・・下位~中間設定グレードの流通が多くなる可能性が高い

 

それぞれメーカーの特徴を考えるとグレードごとの流通差は開きが出ると思いますので、可能な限り流通の多いグレードを狙うようにしてみて下さいね!

それが“高額売却への近道”となります(SUV風の車なので悩むくらいなら2WDを選んだ方が良いですよ)

 

 

玄人向けのおまけ

ここからは当ブログに頻繁に出入りしている方用のおまけとなります。

初めて見る方は何のことだかよく分からないと思うので、この部分はスルーして貰っても構いません。

予備知識がかなり必要な内容になります。

 

※※※※※

 

今回この記事を作るに当たって念のため市場に既に出ているかを確認したところ、1台だけライズの取引が成立しておりました。

見るからに狙っただろうなという仕様選択で、その取引額は値引き無しの車両総額をやや上回るくらいになっています。

ここだけ見ると業者オークション一発目のご祝儀価格のようにも見えるんですけど、この車両は国内需要を捨てた抹消出品をしていますので(たぶんナンバーだけ外してダメだったら再封印)、結論としては輸出該当の可能性が極めて高いですね。

計算すると値引き無しで30万弱くらいの利益で、そこから推定値引きと抹消しての税金戻し分も考慮すると1台40万弱くらいか・・・

この初期投資でこの利益ならかなり良いと思います。

私自身はSUVとは言え、1000ccでサンルーフ設定も無い車に特需はないだろうくらいに思っていたので予想外の結果!

データ見て「ふえっ??」ってなりました。

 

最初だけ調子が良く、2~3週間で急落なんていうのはどこかのC-HRさんで経験していますから、この結果だけ見て祭りだぁああーー!!と過信すべきではありません。

 

ただ一応こんな結果になっていますという速報のようなものになりますので、興味のある方は色々と勉強して頑張ってみてください(笑)

※詳細仕様はブログ内コメントで聞かれても回答しませんので予めご了承ください。

 

 

【カーセンサー】

売却を検討している方はこちらから。

高額売却に結び付きやすい地場企業や、車によっては県外の専門業者からも問い合わせが入ります。

極力聞いたことのある会社だけでなく、聞いたことの無い会社を選んで下さいね。

 

カーセンサー.net簡単ネット査定

 

【ズバット車買取比較.com】

こちらも地場企業の参加率が高い一括査定サイトです。

オークション転売が主体の会社では無く、自店に在庫として並べる会社を見つけられるかがポイント。

小規模店、地場企業の方が営業力が無い&自社販売率が高いので、話がスムーズなことが多いですよ。

 

《ズバット車買取比較》最大8社無料一括査定

 

 

【かんたん車査定ガイド】

最大10社の査定が取れる一括査定です。

ただし最高額が分かるわけではありませんので、あくまで査定確保ツールとお考え下さい。

査定数が増えれば高額売却になりやすい在庫採用などのチャンスは広がります。

 

かんたん車査定ガイド

 

-買取価格を比較, 車の購入豆知識, 車を高く売るためのコツ
-, , ,

執筆者:


  1. にゃんぷー より:

    こんばんは。雑誌でみたのですが、
    ライズにはロッキーのプレミアムに該当するグレードはなく
    ライズZ=ロッキーG
    G=X
    Xs=L
    らしいのでライズの方が価格が高いっぽいです
    ライズxは確かスマートアシストレスだったかと。

    ちなみにライズZはハンドルが本革巻きグリルがピアノブラックじゃない、
    ロッキーgはハンドルがウレタンでグリルがピアノブラックありのちがいのみ
    あと塗装のオプションはトヨタが2000円高いです

    • にー より:

      おぉそうだったんですか知りませんでした!
      となると4~5万くらいライズが高くなりそうですね。
      うーむ・・・しかし・・・それでもやっぱりライズかなぁ・・・
      ライズの方も値引き枠拡大してきているっぽいですし、やはり輸出の可能性も考えると私はライズ一択になってしまいます。
      10年以上乗るならロッキーでもという感じですね。

  2. にゃんぷー より:

    グレード名がずれてるからいちいち調べないと分かりにくいですよね。
    個人的にですが普通車でsuvなのにダイハツのマークってなんかかっこがつかない気がしますので
    ライズ一択ですね
    見た目はロッキーですが(^^;

  3. はしもと より:

    2WDを買うか4WDを買うかで悩んでいます。
    試乗記を見ると4WDのほうが落ち着いた乗りごこちらしく気になっています。
    よろしければアドバイスしていただけないでしょうか。

    • にー より:

      リセールを重視されたいのか、車の満足度を優先されたいのかによってくると思いますよ。
      データが無いのでなんとも言えませんけど、4WDだから大きくリセールが下がるということはまずありませんから、4WDが欲しいということなら全然問題無いと思います。
      高く売れる期待値だけで言えば、輸出該当は2WDが優先されるので2WDの方が幸せになれる確率は高いかと思います。

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

高く売れるのはどれ?有名輸入車8メーカーを比較する

さて今回は、当ブログ内で既に一通りの調査が終了している下記メーカーを対象に、全体のデータ結果からリセール比較をしていきたいと思います。   車屋の本気Ver輸入車編。   今回の対 …

【読者質問に回答】 手放し時期による価格変動をより具体的に解説

はい今回はランク付けの途中ですが、質問が来ましたので回答記事となります。   質問内容は非常にストレート。   「1ヵ月でどれくらい価格は落ちるものなんですか?」   & …

【2020年】異次元の高額売却になるかもしれない輸出車ランキング

去年やりました輸出車ランキングはご覧になられる方も多かったので、今年もやっていきたいと思います。   2019年はどの車種が強かったのか。   私が予想した車はどうだったのか。 & …

【新しい売却方法】カープライスを本気で検証する

さてさて、今回はご要望がありました売却システム「カープライス」を車屋視点から検証してみたいと思います。   私は読者さんからご希望があって初めて名前を知りましたが、CMもやっているようですし …

【2019年最新版】高く売れる車ランキングTOP5 レクサス車編

最新版の高く売れるレクサス車をランキング形式でお届けします。   ちなみに基準は下記の通りです。 ・3年経過、3万キロ時の最初の車検タイミングで高い車を調査しております。 ・グレードによって …

プロフィール


管理人 にー 

本業は買取業メインの車屋さん。

ブロガー&カーコンサルタントとして、いかに損をせずに車と向き合っていけるかを色々な視点から解説しています。

ダイハツロッキーとトヨタライズ どっちか悩むなら売る時高い方にしよう

by にー time to read: 1 min
5