今回は小規模買取店の役職による売却金額の関係性をお伝えします。
大手買取店は役職が上がれば上がる程営業スキルが高く、その分売却価格が安くなりやすいですが、小規模買取店も同じでしょうか?
結論から申し上げると逆になります。
もちろん個々の営業力はそれぞれありますので絶対とは言いません。
ただ経験上、店長、会社代表が担当された方が価格が上がる傾向が強いです。
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では何故か、いくつか理由があるのでザッと書いてみましょう。
・1件あたりの査定の重みが大手買取店とは違うため、お客様を非常に大事にする。
・そもそも買取店程の営業力が無い。もしくは以前あっても低下している。
細かい部分は他にもありますが大きい要因はこんなところです。
① 1件あたりの査定の重みが大手買取店とは違うため、お客様を非常に大事にする。
言葉の通りです。
大手買取店とはそもそも査定を行う件数が違います。
店舗規模や会社にもよりますが、大手買取店は1店舗平均1日3件、多いと10件前後は査定を行っているはずです。
しかし小規模店は一括査定でも登録しない限り0件なんてザラです。
ほんとの極小規模店ですと単月で自然に来店された方が0件なんてことも起こり得ます。
こうなると1件あたりの査定の重みがまったく異なってくるわけです。
大手買取店ならめんどくさい客がきたなーと適当な対応をするところを、小規模店はそれでも1件のお客様として
大事に扱います。
これは非常に良いことですね。
そしてその意識が強いのはやはりスタッフでは無く、店長、もしくは社長(代表)だったりするわけです。
② そもそも買取店程の営業力が無い。もしくは以前あっても低下している。
たぶんこれが一番の理由です。
まず車の買取に関して言えばもちろん会社にもよりますが
営業力が一番あるのは大手買取店です。
買取店に勤務しているとやっている方々には申し訳ない話ですが、ディーラー、中古車屋とはかなりの差を感じます。
即決が当たり前の世界ですので、300万、500万の車でもその場で契約を頂こうとしますし、実際それを行いますからね。
しかも状況によってはそのまま車を預かって乗って帰ろうとしますし。
この理由はスタッフはもちろん、店長と言えども常に降りかかる上司からのプレッシャーとノルマ、過去の先人達が築いたノウハウ、競合他社との争いが良くも悪くも営業力に繋がっているのだと思います。
一言で言えば非常に厳しいです。
会社によっては血尿が出るレベルです(笑)
では小規模買取店はというと、ノルマなどはあると思いますが、どちらかと言うともっとアットホームに楽しんでやっている感じです。
悪く言えばヌルいのですが、最後には「まぁいっか買っちゃうか!」という判断をしてしまいます。
案件に余裕が無い分、買いに走るとも言いますね。
何を隠そう今の私がその判断をしてしまっていますので(笑)
そしてそれが出来るのはやはり店長や社長といった決済を持っている人間です。
また買取後のその車の処理方法も自分で好きに決められるため、今回のは高い買い物だから店に置いて売れるのを待つなど自由に選択が出来ます。
逆に大手はこういった融通が小規模店に比べると利き辛く、全て上の人間の顔色を伺いながら許可を取りながらとなるため
自分の身を守るためにも、よりマージンを取った買取を推奨しますし実践します。
小規模店の経営者も元は大手買取店で経験を積んだ方が多いはずです。
そこでノウハウを学び、過去の実績に差はあれど会社の体制などに不満を持って独立という流れですね。
しかし元々は持っていたスキルも使い続けないと錆びつきます。
大手のように多大な宣伝広告をしているわけでも無いため、一台あたりの収益をそこまで頂かなくてもなんとかなってしまう。
大手と小規模店、同じ金額であれば安心の面から大手に売却をされる方が多い。
こんな理由から値段で勝負という癖が付いてしまうのではないでしょうか。
何を隠そう今の私はその癖、しっかり付いてしまっているので!(笑)
知識と経験はあっても今から数年前のような営業をして下さいと言われたらもう無理ですね・・・ハハハ。
全国規模だけでは無く地域密着で頑張っている小規模店に査定をお願いする時は、こんな知識を頭の片隅に入れておくと役立つかもしれませんね!