はい今回はランク付けの途中ですが、質問が来ましたので回答記事となります。
質問内容は非常にストレート。
「1ヵ月でどれくらい価格は落ちるものなんですか?」
いや・・・
ベースの価格とタイミング次第だし!!
今どんな車に乗ってるのかも分からないですし、非常に返答に困る内容。
絶対この方どっかの記事ピンポイントで見ただけだな(笑)
出来れば質問頂く前に、このブログの最初から記事をご覧になって頂けると助かります。
しょうもなさそうな題名の記事に意外と重要なこと書いてたりしますので。
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えーでは今回なぜ記事にしたかですが、丁度タイムリーと言いますか、うちをご利用されるお客さんでもこの時期同じ質問をされる方が多いんですね。
3月の決算ということで、新車の購入で動いている方も多数いると思います。
しかし買ったからと言ってそんなすぐには手元に届かない。
この時期なら平均1ヵ月半くらいは納車待ちの期間があるでしょう。
うちに限らず、特に3月は税金関係絡みの話も含めて3月中に売った方がいいですよ!!と、くどい位に買取店から説明を受けるわけですが、そこで物理的に手放しが可能な方は皆さん悩むわけです。
「金額次第か・・・?」と。
まぁ今までの記事をご覧になっている方ならベースの価格次第というのはすぐ分かると思います。
ただこれは経験上ですが、皆さん結構落ち方のイメージがポジティブと言いますが、それでもきっと大丈夫だろと考えている人が多いような気がします。
きっとたぶん・・・「俺は、私は大丈夫」理論ですね。
個人売買を行うギャンブラーがよく考える発想です。
なので今回はより分かり易いように具体的な数字で表してみようじゃないかという記事となります。
暗算でもなんとかなるレベルのお話ですが、苦手な方は電卓がお手元にあるとより分かり易いかと思います。
では超基本的なお話です。
たぶん誰でも・・・
1年経てば車の価値は落ちる
これはご理解されていると思います。
旧車や輸出絡みは多少この内容からズレたりしますが、まぁほとんどの車は歳を取れば価値は落ちますからね。
ここまではまず常識的な人なら誰でも分かっている内容。
ではここからです。
今までのリセールランクをいくつかご覧になっている方ならイメージが湧きやすいと思いますが
例えば新車価格が300万円、リセール割合がBランク(50%~54%)の車があったとしましょう。
割合はそうですねーなんでもいいですが分かり易いように50%にしときましょうか。
300万円くらいの新車価格なら割と有りがちですし、実際にそのくらいの車に乗っている人も多数いると思いますので。
ではそんな車格の車で、平均くらいのリセール割合だった場合を例とします。
実際に新車価格300万円の車が300万円で乗れるわけはありませんが、分かり易いように300万で乗れたと仮定します。
それを3年後に売ろうとすると・・・
大よその目安として
300万円×50%=150万円
装備や色、状態の違いによりもちろん変動はありますが、おおよそこのような数値となるわけです。
こう書き出すと分かり易いですね。
3年目の時点で既に150万円を損している計算というのがすぐに分かります。
実際はこう単純な話では無いですが、150万を3年間、36カ月で割ると・・・
1ヵ月で41.667円という金額が減っている計算です。
徐々にベースの価値が落ちる分、下落のペースも緩くはなっていきますが・・・
特別な海外輸出にでも該当していない限り、特に最初の5年はどの車も結構な勢いで落ちていくでしょう。
この例でいけば次の1年(3年落ち→4年落ち)は目安20~30万円の下落ってとこですね。
では間を取って次の1年間の下落を25万だったとするとどうでしょう?
1年後に落ちるのは当たり前ですが、もっと短いスパン、1ヵ月でどのくらい落ちるかも見えてきますよね。
単純に25万を12ヵ月で割れば約21000円です。
これが下落ペースを年間均一にした場合に出てくる具体的な数値となります。
そしてここからが非常に重要です。
1年間という期間の中で車の価値というのは均一に落ちていくわけでは無く、タイミングによって多少上がったり大きく落ちたりしていきます。
なので一応参考程度に全体的な相場の推移を年間ベースで簡単に書いてみます。
前月と比較して相場がどう変動するかです。
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
↑ ↑ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ → → ↓ ↓
すんごい簡素が内容になりましたが全体的な相場変動は例年こんな感じです。
補足説明をすると
12月に大きく落ちた相場が翌年1月に上昇。
2月にピークを迎え、3月初旬~中頃に掛けて下落傾向に入る。
4月以降は閑散期となり相場がそれなりのペースで下落、8月で一度どん底になる。
そこから半期の決算となり9月に市場が活発化。
大きく上がるというイメージは無いものの、9月10月と相場が下落することなく横ばい傾向に。
10月末あたりから輸入車を筆頭に再度閑散期となり徐々に相場下落。
12月にまた大きく底辺を迎える。
このような感じです。
つまり何が言いたいかと言うと・・・
年間25万くらいは価値が落ちてしまうような、ベースの価値がそれなりに高い車に乗っていた場合。
単純に1ヵ月で割れば約21000円ですが
実際に年間の中で相場が下落する月は12カ月の中の8ヵ月間となります。
その8ヵ月の落ちるタイミングで25万分が落ちていくということです。
ということは落ちるかどうかの3月のこのようなタイミングだと・・・
実際は1ヶ月後に約21000円では無く、約31000円落ちるという計算になるわけです。
これにマイナチェンジやらフルモデルチェンジ、増税の影響が絡めばさらにその下落は増加します。
リセールの割合もこういった部分に直結しますね。
また、1月に手放そうとしている人は2月に手放しても時期的な問題により価値が下がらないということにもなります。
いざ商談となった際にここまで詳しく説明を受ける時間も無いでしょうし、その場では全て飲み込むのも難しいと思います。
ただこんな認識を事前に持ってたりすると・・・
あれ?
出来れば納車まで乗りたいって思ったけど使うの数回だし・・・タクシーでも充分お釣り来るんじゃね?
こんな発想が出てきたりもします。
または3月に車を買う習慣があったけど、3月じゃなく1月の初売りに合わせれば、納期によっては高く売れるな・・・
こんな発想だって出てきてもおかしくないですよね。
ちょっと細かい計算もありましたが・・・
車の価値は一定の下がり方では無いこと。
ベースの価値が高いほど、落ちるタイミングで大きく落ちていること。
この2点をしっかり意識すると、今までと違った売却タイミングが見えてくるかもしれないですね。
特に乗り換えスパンが早い方は損得の差がはっきり出るので参考にして頂ければ幸いである!