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【新車の時点で修復歴】実際に判明したケースをご紹介

投稿日:2018年9月16日 更新日:

 

以前コメントからご希望がありましたので、本日は実際にあった「新車の時点で修復歴」が確定したケースをご紹介します。

ただかれこれ10年くらいは前のため、結構うろ覚えなところもあります。

こんな流れで確定したという大筋の流れは間違いありませんので、生暖かい目でご覧下さい。

 

 

これはまだ大手買取店勤務時代のお話。

確か店舗での来店査定だったかと思いますが、60歳くらいの初老の男性が査定に来られました。

車は具体的に言うとメーカーがバレてしまうので・・・

奥さん用の軽自動車とだけお伝えしておきます。

 

いつも通り車検証を預かり、査定の準備をしてからお客さんに挨拶をし、その後車を査定していく中でフロント部分の修復歴を確認

 

受付表には「修復歴は無し」と書かれていたので

 

「めんどくさいパターンだな・・・」

 

と、思っておりました。

 

そして、この査定結果をお客さんに伝えるか伝えないか。

これはケースバイケースですけど、比較的新しい車の場合は価値の落差も大きいため、当時の私はしっかり伝えていくスタイル(ただし自信がある場合のみ)

 

「前方ぶつけちゃったんですね~どんな感じの修理だったんですか?」

 

受付表度外視でこんな質問をしたと思います。

 

するとお客さんから

 

「???」

 

という怪訝な顔と共に、「ぶつけたことは無いんですが?」と。

 

なるほど・・・そうきたか。

ただこの時点では嘘か本当かはさっぱり分かりません。

悲しいことに平気で嘘を貫き通そうとする人もいるし、そもそもぶつけたことを忘れている人もいる(一番頻度が高い)

何より奥さんが普段乗ってた車じゃ旦那さん全ては知らんでしょう。

 

そんな気持ちで、論より証拠とばかりに一緒に現車を確認。

都合良く片側のフェンダーだけが交換されている車だったので、左右のボルトや塗装面の肌触りの違い。

その裏側の骨格が変形していることなどを見比べながら一緒に確認しました。

 

しかし・・・旦那さんはまだ納得がいかないご様子。

 

「いくら妻が乗っていた車とは言え、一緒に暮らしていて直したことに気付かないわけが無い」と。

 

その後も

 

旦那さんが出張などで数日家を空けるようなことは?・・・NO

 

奥さんがその車を誰かに貸すようなことは?・・・NO

 

もしかして懸賞で当たった車ってことは?・・・NO

 

このように、可能性がありそうなところを探ってみるもことごとくNO!!

電話して奥さんに確認して貰うもやっぱり思い当たる節は無く、事実として受け止めつつかなり不機嫌な旦那さん・・・

 

これはマズい。

 

笑顔の絶えない商談が理想なのに、真逆の路線を突き進んでしまっている。

私がやっていることは警察官の尋問のようなもの。

でも当時はまだ経験が浅く、“うやむやにしたまま商談をすること”より“修復歴の問題を解決すること”の方が重要。

そこがスッキリしないとこの車は買い取れないって思い込んでいたんだと思います。

 

もうこうなると大抵の商談は失敗で買えないんですけどね。

激怒ぷんぷん丸になっちゃう人もいるし。

 

しかし私は、お客さんから答えが出ないようなら販売した側か!と車検証入れを確認。

そこに入っている名刺から販売店を割り出し、当時仲の良かった営業マンがいるお店だったのですぐ電話をします。

 

その営業マンに

 

「今そちらのお店で販売したお客さんがうちに売りに来てるんですけど、お客さんまったく身に覚えが無いのに修理個所があるんです」

「そんなケースって有り得ます・・・?」

 

すると

 

営「普通に考えれば有り得ないけど・・・ちなみに何年前の車なんです?」

私「2年くらい前に新車で買ってる車です。所有期間を考えてもお客さんが忘れたって可能性は低いと思います」

営「担当者は・・・?」

私「○○って人です」

営「あー○○かー・・・・・・・・(意味深な沈黙)」

私「え?なんかあるんですか?」

営「いや・・・ちょっと車台番号とか情報教えて貰っても良いですか?」

私「お客さんに了承取ってないんで、許可頂いたらまたすぐかけます」

 

その後、思い当たる節がまったく無いなら販売店に何かあるかもしれないこと。

修復歴になると20~30万くらいはどうしても価値が下がってしまい希望額とかけ離れること。

たまたまその販売店に知り合いの営業マンがいるため、一応調べてくれるらしいこと。

ここら辺をお客さんに伝えて、調べて貰うことを了承。

ちょっと時間が掛かるということで、一度お客さんは自宅に帰り、営業マンからの連絡を待ちました。

 

 

そして後日。

 

ディーラー側で修理した記録は無い(お客さんもディーラー側も)

ただたまに運搬中、ディーラー側や陸送会社の人間がぶつけることはある。

普通は事情を伝えて作り直すか、大幅な値引きで対応するけど、中には事情を伝え辛いお客さんもいたりする。

で、その担当営業マンに状況を話したら急に焦りだしたのでかなり怪しい。

 

なのでディーラー側からお客さんに電話してみると・・・

 

ちょっと濁したような言い方だったのでしっくり来ませんでしたが、このような返答を貰いました。

当時の私は、「これで買取の糸口が見えてきたな!いける!いけるぞー!」って楽観的に考えてましたね。

 

今考えてもバカです。

 

その後、数度の連絡でお客さんと電話が繋がり、「さーここからが本番ですよ!」とばかりに後追い商談を開始しようとすると

 

 

「あの車はディーラーに引き取って貰うことにします」

 

 

この言葉は今でもはっきりと覚えていますけど、当時の私はエグられましたね~ふざけんなー!!って(笑)

 

ディーラー側の責任買取。

 

動いた私は無駄骨。

 

得をしたのは終始ムスッとしてたお客さんだけみたいなみたいな。

 

その後知り合いの営業マンから話を聞くと、色々問題を起こす若い営業マンだったらしく、この件もかなり揉めて修復歴無し相当での値段で引き取らざるを得なくなったらしいこと。

罰として内勤に強制配属されたことは分かりましたが、修復歴に至る詳細までは分からずということで終わっています。

知り合いの営業マンもあまり言いたくない部分でしょうしね。

 

もちろん私はこの件以来、商談時にワンオーナーの修復歴が発覚しても、深くは突っ込まなくなりました。

 

尋問しても得にならないことを学びましたので。

なのでその後、怪しいなーと思う案件はいくつかありつつ、ディーラー側が実際に認めた?ケースはこの1件だけとなります。

 

このようなケースを知ったからどうするという対策はありませんけどね・・・

もし「新車購入⇒ぶつけた経緯無し⇒売却のために査定」という流れの中で、買取店などから

 

「この部分ぶつけられました?」

 

と同じ場所を複数社から突っ込まれるようであれば、もしかしたら新車時からの修理の可能性が出てきます。

1社じゃ査定した人の勘違いという可能性もありますからね。

 

複数社が同じポイントを指摘するというのがポイントです。

 

かなり可能性の低い話ではありますけど、そんな時は販売元に伝えてみると・・・

もしかしたら何かしらプラスになる話が出てくるかもしれませんね。

 

まぁ何も無いのが一番ですが(笑)

 

 

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執筆者:


  1. しゅに より:

    毎日の更新お疲れ様です
    ますます人が信じられなくなっていく業界ですね
    どうせ素人の私が見抜けないのなら最初から修復歴ありと明言された中古車を買ってしまった方がいいのかと思ってしまうくらいです
    このお客さんがまた数年後、あの時はありがとうございましたと、また来店してくれれば多少はにー様も救われるのでしょうが(笑)

    • にー より:

      ババを引く可能性は低いにしても、魑魅魍魎の世界だなとはよく思います。
      まぁ車だけじゃなく、知らないから認識してないだけで大人の世界はこんなことばっかりなんだとも思いますが・・・

      ちなみにその方とその後お会いしたことはありません。
      せこい話ですけどお礼すら言われなく、世知辛い世の中だぜ!って思いだけが残っています(笑)

  2. ゆう より:

    にーさん、教えてください。
    この度、正規ディーラーから新車を購入しました。
    納車の際には気が付かなかったのですが、1週間ほどして、助手席側のAピラーのゴムパッキンを外すと2条の傷(Aピラーの内装剥がす際のバールの跡?)があるのに気が付きました。
    ゴムパッキンで普段は見えない場所ですが、この傷は、売却の際の評価に影響しますか?

    • にー より:

      うーんこれは文面だけだと判断が難しいですね・・・
      言えるのは溶接されているスポット部分をいじったり、噛ませて引っ張る修正だったりというのは雨の入り込みを防ぐゴムの内側に痕跡が残るので、そのゴムを外さないと見えません。
      Aピラーだと有りがちなのはカットして再溶接ですね。
      なので板金や交換の痕跡があって怪しいと判断した車は査定時にバンバンゴムを外して隠れている部分を見られます。
      影響するかどうかは症状をもっと詳しく見ないとなんとも言えませんけど、左右を見比べて片側だけ傷が入っていると怪しくなってきますよ。
      逆に両側ともまったく同じような内容なら勘違いの可能性が高くなります。

      • ゆう より:

        にーさん、回答ありがとうございます。
        運転席側も確認しましたが、同じ位置に1本の傷がありました。
        傷は、Aピラーと内カバーの間にドライバー等を差し込んだ際に付いた様な長さ15ミリ、幅2〜3ミリの直線の塗装が剥げた傷です。(説明が悪くて、すみません。)
        一度、ディーラーにも見てもらおうと思います。

        • にー より:

          いえいえ!
          同じ位置で同じ綺麗な傷なら勘違いの可能性が高そうですね。
          事故の修理だと傷は普通汚い痕になっていることが多いですよ。

  3. ヨッシー より:

    にー さん、
    いつもお世話になっております。中古車購入でとんでもないババを掴まされましたので、読者のみなさんのために共有させていただきます。
    今年9月に同2月登録の中古ヴェルファイアメーカーナビ仕様を結構な金額で購入しました。業者の『評価点は6点で申し分ない』という言葉を信用して購入し、11月に入り買取相場が良いので査定をしたところ、右フェンダーの歪み(W1)があり、4.5点という評価をされました。
    購入後2ヶ月あまり経過していますが、話が違うということで業者に連絡しましたが「知らない」の一点張りで、現状販売で購入してもらったのでなんともできないとのことでした。
    これに納得できず知人に当該車両のオークション履歴を調べてもらったところ、4.5点で落札されていることが判明しましたので、 この結果をもって再度業者に連絡しましたが、『評価点など参考程度で点数は変わるもの。個人情報が漏れているならオークション会場にクレームを入れ、顧問弁護士に相談する』と半ば脅迫じみた回答でした。
    対抗すべくさらに知人を通じてさらに調べていくと、小生が購入した業者が落札した時のオークション会場での評価点は4.5でしたが、その前の週、別の会場での評価点は3.5で、流札していた車であることが判明しました。流札したその日に他会場に持ち込み、翌週データ更新される前に出品するというプロの仕業によるそうです。
    上記のような状況でしたので売却を急ぎ、ほとんど損なく売却できたので裁判には持ち込みませんでしたが、中古車購入の際は、年式が新しく走行距離も少ない上、評価も申し分ないという先入観で信用してはならないという経験をさせていただきました。

    • にー より:

      うわーダブルでババ引いてますね・・・
      無事大した損も無く売却出来たようで何よりです。
      たぶんですが、一般の方だと内容が複雑で飲み込むのが難しいケースだと思います。
      なのでこうだったんじゃないかなという補足をさせて頂くと、ズル賢い業者Aがとあるオークション会社運営の会場に出品して評価3.5点という判定を受け、希望額に届かず流札という結果で終わる(板金と準骨格部位のライトバッフルヒズミで取られていそう)
      で、その会社が(たぶん評価落ちして)まずいと思って即会場から引き上げ、別会社運営の会場にすぐさま再出品。
      そこで4.5点評価が付いたので、その業者Aはしめしめと相応の金額で売り抜けることに成功し、今回の業者Bはたぶん気付かずに4.5点として買い付ける(落札後に気付いていたら会場にクレームを入れて返却している可能性が高いため)
      仕入れた業者Bは評価4.5点も6点も一般人には違いなんて分からないし、どっちも見栄えは綺麗だからとついつい「6点」と言ってしまう(6点は板金あったら付かない評価)
      その車をヨッシーさんが購入し、まさか早々にバレると思わずその業者Bが気合の逆切れ。
      オークション会場にクレームとか訳の分からないことを宣ってしまう。
      こんな流れだと思います。
      難しいのは事故車では無いので、6点という申告の証拠が契約書なりボイスレコーダーなりで取れているかですね。
      裁判になった時は業者Bがそんなこと言ってないと言い始めたら勝つのは厳しくなると思います。
      それと評価落ちからの即別会場は、中古車屋もやるところはあるかもしれませんけど、どちらかというと買取店が得意なやり方というか売り抜けテクニックですね・・・
      会場によって評価が変わっていることからも、相当際どい損傷度合いの車両だったんだろうと思われます。

      回避方法は営業マンの口頭評価ではなく、オークション仕入れのデータを見せて貰うこと。
      今回で言えばその確認が出来ていると、4,5点であったことはデータが見れない一般の方でも事前に把握することが出来ます(見せてくれるかは別として)
      その裏で3.5点流札という事実があったことは同業の人間じゃないと判別出来ないので、早々ないレアケースと思って割り切るしかないですね。
      業者Bは3.5点流札を知らない可能性の方が高いと思います。

      • ヨッシー より:

        にー さん、
        お世話になります。
        早速のご回答ありがとうございます。また、皆さまにわかりやすく補足していただき、重ねて御礼申し上げます。
        さて、こちらも補足させていただきますと、6点という評価は、業者Bがワンプラで悪評高いオートオークションに当該車両を出品していた際の出品票の記載になり、小生がその画像を保存しており、業者Bに購入の際に確認しました。※事後ですが、このオークションでは出品票は好きに書き放題なのですね。
        おっしゃる通り、仕入れ価格は非開示の条件でデータの開示要求も考えていましたが、6万円の損で逃げられましたので、時間と労力の無駄と考えそれ以上のアクションはしませんでした。
        その業者Bは、今もレクサスやトヨタの輸出向けの高年式・低走行・高額車両を中心に、中古車検索サイトに多数掲載して販売しています。その中には今回小生が掴まされたような車がたくさん含まれているんでしょうね。
        中古車購入は怖い世界であるのを痛感させられたと同時に、高かろう・悪くなかろう?と働く買い手の心理を巧みに突いて商売しているのには感心させられます。※騙されて感心している場合ではないですが。

        • にー より:

          ワンプラのデータでしたか・・・
          となる業者Bも真っ黒くろすけですね。
          ワンプラのデータまで混ぜてこられると、もうその場で一般の方が判別するのは無理があると思います。
          ヨッシーさんのように、病院のセカンドオピニオンみたいな感じで別に確認作業をして貰える車屋がいればいいんですけどね。
          業者もタダでやるメリットはないので気軽には出来ないと思いますし、そうなると高年式高額車の場合は特にオークション代行落札が有効な気もします。
          球数の少ない車だとキツいですが!

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