出典:goonet
TOYOTA(トヨタ)カローラの買取価格について、車の専門業者のみが見れる会員制オートオークションデータから調査、分析をしてみました。
カローラを中古車として高く売る場合、どのようなグレードを選んでおけばいいのか。
カローラの総合的な買取価格ランク、グレード別の価値の差や買取価格に直結する輸出動向などなど。
現在の市場相場を調査しながら解説していきます。
また、お得なカローラの中古車購入ポイントもこの記事を見れば分かるはずです。
カローラを高く売ろうと思っている方、これからお得に買おうとされている方はそれぞれ参考にして下さい。
車屋(買取店)から見えるトヨタ【カローラ】の印象
国産の代表的な庶民カーですね。
2019年にカローラという車名が復活して3ナンバーになったことで、それまで年配層中心だった購入層が多少は広がるのではないかと思っています。
今までは高年式中古車の国内需要が低く、登録後に一気に価値が下落。
かなり早い段階で海外需要が買い支えるという悪い意味で偏った相場をしていたので、はたして新型になってこの傾向が変わるのか少し(リセール的に)楽しみな車です。
トヨタ【カローラ】モデルチェンジ歴
1995年5月 フルモデルチェンジ 8代目カローラ販売開始
1997年4月 マイナーチェンジ
2000年8月 フルモデルチェンジ 9代目カローラ販売開始
2004年2月 マイナーチェンジ
~一旦販売終了(カローラアクシオに移行)~
2019年10月 フルモデルチェンジ 12代目カローラ販売開始(復活)
※周期は3~3年半ほどになるか。
※新車価格やグレード一覧はこちらを参考にして下さい・・・goonet様カタログ
トヨタ【カローラ】の買取価格ランク(3年経過時)
ランク・・・ S 64%
※3年経過30000kmを基準にした、全グレードの平均値となります。
ランク早見表
総合ランク | 買取価格/新車価格(3年経過) | 各ランクについての解説 |
SSS | 80%~ | 全車種の1%にも満たない超高額の買取価格が期待出来ます。売る時は心ゆくまで交渉しましょう。 |
SS | 70%~79% | このランクに該当していれば相当ラッキーです。車の形状によってはこの枠に入ることすら許されません。 |
S | 60%~69% | 人気車種を買っている証拠です。お隣さんが悔しがります。 |
A | 55%~59% | 平均よりはやや上です。上には上がありますが、欲しかった車なら満足度とのバランスもそれなりに取れているはず。 |
B | 50%~54% | まさに平均です。可もなく不可もなく。この辺りから中古車を買うメリットも大きくなります。 |
C | 40%~49% | 売る時やや辛くなるランクです。特に高額輸入車はこのランクが多いので、中古車にもしっかり目を向けてみましょう。 |
D | 30%~39% | 新車で買えば泣きをみます。誰かが助けてくれるわけではありませんから後悔する前に検討を。 |
E | 20%~29% | 新車で買ってたら涙も出ません。買っちゃダメ。絶対。 |
Z | 0% | 既に最終モデルでも価値はありません。廃車が最有力となります。 |
トヨタ【カローラ】の海外輸出情報
全てのカローラが輸出対象です。
一応まだ乗っている可能性がある年代をリスト化します。
・~平成3年までの型
プチ~低輸出該当、特にマニュアル車、ディーゼル車は多少強くなります。
・~H7までの型
こちらも同じプチ~低輸出該当、マニュアル、ディーゼルが強いところも同じです。
・~H12までの型
ここから排気量選択が多くなるため枝分かれが多くなります。
基本はプチから低輸出。
1800cc、2000cc、2200ccは低輸出。
1500cc、1600ccはプチ輸出。
ただし1300ccの4速ではなく5速マニュアルのみ中輸出。
これは一時的な需要かもしれませんけどね。
・~H18までの型
1300cc・・・中~高輸出
1500cc・・・低~中輸出
1800cc・・・中輸出
輸出価格早見表
輸出ランク | 目安価格 |
超高輸出 | 距離数に関係無く、100万以上のかなり高い相場で輸出されている(水準が高い分、状態に左右されることも多い) |
高輸出 | 距離数に関係無く、50~100万未満の高い相場で輸出されている(修復歴はNGなど条件が付く場合もある) |
中輸出 | 距離数に関係無く、25~50万未満で輸出されている(このあたりになると車両状態はあまり関係無くなる) |
低輸出 | 距離数に関係無く、15~25万未満で輸出されている(このあたりになると車両状態はほぼ関係無くなる) |
プチ輸出 | 距離数に関係無く、10万前後で輸出されている(このあたりになると車両状態はほぼ関係無くなる) |
極プチ輸出 | 距離数に関係無く5万前後で輸出されるが、排気量によっては廃車と変わらないレベル |
※部品取りとして価値(底値)が存在する場合も含めているので、必ず海外輸出されるということではありません。
トヨタ【カローラ】の調査結果
さすが輸出車の代名詞です。
本当になんでも輸出該当します。
それこそ平成元年の車でも、50万km超えの車でも。
ただ悲しいのはそこまでの値下がり具合は早いため、最終型カローラでも5000kmと500000kmの値段が何も変わりません。
もう外人しか買ってないんでしょうね。
古くから続く輸出のため、分かっていて営業車に使っている法人も多いと思います。
もう思う存分使って下さい。
ボコボコだろうが何だろうが、走りさえすればいいので。
そして余り乗らない年配の方。
次に乗る方はほぼほぼ日本人ではないので、走行距離が少ない=高いと思わない方がいいです。
残念ですが、もうそういった車ですので割り切りましょう。
所有されている方は売る時にそれなりのまとまった値段になりますので、必ず買取店などで査定依頼されること推奨です。
新車価格が高くなく、かつ乗っている方の年齢層が高いこともあって、トップクラスにディーラーでタダ同然の値段で乗り捨てられていますし、そもそもとして所有者が諦めている方が大半です。
買う側にとってこれほどおいしく楽なことはありませんが、ちょっと動けば10万20万になるのに、それを捨てるのはさすがにもったいないと思います。
輸出であることを把握しているかどうかが全てですので、当ブログをご覧になられた方は2時間くらいでいいので車を売るとこに時間を使ってみて下さいね!
【更新】2019年12月19日
今回は2019年10月に復活した新型カローラの相場状況に軽く触れていこうと思います。
まだ出て間もないため数台のデータしか確認出来ませんが「輸出が気になる」「新古車はお買い得なのか気になる」といった方は参考にしてみて下さい。
①ハイブリッドS(2WD) グレー 多少のオプション付き 未使用車 82%
②ハイブリッドS(2WD) グレー ナビ含めた数点のオプション付き 未使用車 73%
③ハイブリッドダブルバイビー(2WD) パール Tコネクトナビキット付き 未使用車 89%
※成約タイミングは①②③の順。
現在確認出来るのはこのくらいになります。
軽く分析していくと、①は新型カローラの初物ということもあって高い成約になった可能性がありますね。
抹消されているので輸出を狙って失敗したパターンですが、なぜカラーをグレーにしたのかは謎です。
そして1ヵ月以上遅れて同グレード、同カラーの②が登場。
ここで大きく下落しており(価格差は20万以上)、少なくともハイブリッドSで未使用車輸出が発生していないことが決定的になります。
国内需要も(カラーが原因なのか)かなり弱い様子なので、過去の年配が買うセダン車という印象を強く引きずっている感がありますね。
③のダブルバイビーが、カローラアクシオ時代の傾向を考えてもカローラのトップリセールグレードになることはほぼ確実なので、パールという需要が高いカラーもあってリセールをなんとか押し上げている。
ただしカローラアクシオになったダブルバイビーの未使用車輸出も、カローラでは発動していないということがこのデータから分かります。
なのでハイブリッドに関しては未使用車輸出の該当は無し。
ダブルバイビーを外せばかなりお買い得に新古車を購入出来ますので、過走行予定の方は狙う価値あると思いますよ。
推定ですが、5年7年後くらいに距離数20万kmでも50~80万くらいの輸出底値はあると思いますから、まずは初期投資を抑えて新古車購入。
そこから車の状態をあまり気にせずガッツリ乗って、ある程度の金額で売却をしたいという方に向いていると思います。
そして逆にやってはいけないのが新車で購入、大して乗らずに3年程度で売却のパターンですね。
セダン形状という時点で国内需要が高くないことは決定ですから、それなら国内需要の高い別車種を選んだ方が金銭メリットも強いかと思います。
というわけで、残すは今だ動きの見えないガソリン車がどうなるか。
こちらはデータがあって気が向いた時にでも更新するかもしれませんので、気になる方は気長にお待ち頂ければと思います。
最新グレード別リセール数値(2022年4月1日調査)
最新の3年経過、3万km各グレード別リセール値がコチラ。
ダブルバイビー(1200㏄ 6MT) 66.4%
G-X 62%
S 58.4%
ダブルバイビー(1800cc) 64.8%
ハイブリッドS 62.2%
ハイブリッドダブルバイビー 65.5% ←流通最多グレード
ハイブリッドダブルバイビー(4WD) 66.1%
※データの取れたグレードのみ載せています。
中古車に興味を持ったらこちらから。
気に入った車両が見つかったら見積もり依頼をすると、販売店からメールで総額費用を教えて貰えます(県外の場合は陸送費用など含めて)
表示されている価格だけで予算を組むのは大変危険です。
しっかり総額を確認した上で比較検討していきましょう。
※一括査定ではありません
トヨタ【カローラ】の売り先アドバイス
車はなんでも買い取り専門店を利用すれば高くなるわけではありません。
国内外の需要先や車種それぞれの傾向、流通量によって異なりますので、この車種に合わせたお勧めの売り先をお伝えしていきます。
「◎」や「〇」の売り先を積極的に検討していきましょう。
車買取専門店 ◎
現在価値が500万以上の高額車や特別な輸出に該当しているような車、流通量の少ない車(もしくはグレード)はあまり向いておりません。
相場データを最重視した買取をしながら即現金化、差額の利益を出す商売ですので、相場データ量が少ない車や今後の価値変動リスクが高い車は往々にして安い買取額になり易く、別の売却手段を取った方が期待値も上がります。
しかし500万未満の国内需要車や特別な輸出該当車でも無ければ全般的に利用価値は強いので、よほど慣れている、ご自身の営業力に自身のある方以外は一括査定を利用しておきましょう。
単独交渉は上手くいけば一括査定よりも期待値が上がるものの、プロ相手ではあなたが負かさせる可能性の方が圧倒的に高いです。
お住まいの地域にもよりますが、最低5社以上を目標に同時査定依頼(日時を合わせて一斉に査定をすること)されると、労力と到達する金額が両立し易いのでお勧めです。
【一括査定依頼のコツ】
・査定依頼日時は申し込んでから1週間くらいと多少余裕を持つようにしましょう(今日来てくれ、明日来てくれと急な話になると、既に予定に入っているお店は辞退する可能性が高くなります)
・平日の火、水、木曜日は定休日にしているお店が多いので極力回避しましょう(定休日は当然来てくれませんので業者数が減ります)
数日後に査定予約をして、待っている間に別の売却手段を試していくのが効率的です(要は最後の保険として活用します)
【カーセンサー】
高額売却に結び付きやすい地場企業や、車によっては県外の専門業者からも問い合わせが入ります。
極力聞いたことのある会社だけでなく、聞いたことの無い会社を選ぶのが高値売却のコツです。
【ズバット車買取比較.com】
こちらも地場企業の参加率が高い一括査定サイトです。
オークション転売が主体の会社では無く、自店に在庫として並べる会社を見つけられるかがポイント。
小規模店、地場企業の方が営業力が無い&自社販売率が高いので、話がスムーズなことが多いです。
【かんたん車査定ガイド】
最大10社の査定が取れる一括査定です。
ただし最高額が分かるわけではありませんので、あくまで査定確保ツールとお考え下さい。
査定数が増えれば高額売却になりやすい在庫採用などのチャンスは広がります。
※お車の価値が30万以上くらいであればまだいいのですが、明らかに金額が厳しそうなら複数の一括査定依頼は止めておきましょう。
買取店の買取意欲減少に繋がる恐れがあります。
車の系統を合わせた専門店 △
ここで言う専門店とは「輸入車専門店」「輸出専門業者」「SUV専門店」など、何かに特化した車種や形状の車を販売、買取しているお店を指します。
専門店の内容とあなたの車が合致していれば、そのまま在庫にして貰える率は大きく上がりますので率先して交渉すべき売り先です。
難点は全国展開しているような会社は稀で、ご自身のお住まいの地域に合わせて合致しそうなお店を探す必要がありますので、普段から売り先候補を見つけておくと売却時には多少楽になりますね。
国産コンパクトカーなど、そもそも専門店がほぼ存在しない車も多いので、その場合は中古車販売店を相手に動きましょう。
【ENG】
有名な輸出専門業者です。
国内需要では到達不可能な売却金額を実現させるためには、輸出業者へ査定額を確認するのが一番の近道になります。
トヨタ車で生産から5年未満のガソリン車であれば特別な輸出に該当している可能性がありますから、該当しているかどうか一度問い合わせてみることをお勧めします。
車によっては新車価格を超えるケースもありますよ。
中古車販売店 〇
中古車販売店とは、中古車販売がメインの混在した車種を並べているお店を指します。
国内需要向け車種であれば大半は該当しますので、特に傷や凹みのあまり無い平均的な距離数の車には向いている売り先です。
車種系統は揃っていなくても車の販売単価を合わせているお店が多いので、可能な限りあなたのお車の推定販売価格と近い車を並べているお店に交渉していきましょう。
販売価格平均30万ほどのお店に300万の車を売りに行っても得られるものは何もありません。
難点は価格帯を合わせたとしても在庫にする気持ちがそのお店に無ければ買取店よりも全体的に安い金額しか言われませんので、候補を見つけてからの動く件数が重要になってきます。
オークション代行出品 △
業者間の車専用オークションに自ら出品する方法で、買取店が買い取り後に現金化する場で同じように車の現金化を行います(ヤフーオークションやメルカリのような個人間ではありません)
流通量が少なく相場不確定な車や特別な輸出該当車。
あとは相場が下落傾向にあり、買う側の警戒度が強い車などには効果的な売却方法です。
逆に流通量がそれなりにある車は買取店でもしっかり動けば高くなりますので、代行出品手数料が余計な損失になることもあります。
知識がモノを言う世界ですので、不慣れなら軽はずみに行うのではなく、色々と試してダメだった時の最後の手段くらいに思っておきましょう。
一見流通がそれなりにある車種でも、その中で流通の少ないグレードを買われるとオークション代行がお勧めになる場合もあるので、意外とお勧めするケースは多いです。
手数料の安い代行業者がコチラ
・中古車情報館(一律2.5万円と知る限りは最安値)
・Carbiz(300万未満は一律3万円、300万以上は落札代金に対しての1%なので高額車は注意)
買取店並みの知識で高値成約を目指したい方は、オークション代行ノウハウ資料を販売しておりますのでご検討下さい。長くご利用頂けると思います。
車種に合わせた大枠での売り先評価一覧は参考になりましたでしょうか?
厳密に言えば同じ車種でもグレードや距離数、選ばれたオプションなどによっても選ぶべき売却先が変わるケースもありますので、所有されている車の内容に合わせてより詳しく知りたい場合は、当ブログ内で提供している「有料査定サービス」をご利用ください。
ベーシック版で5000円と有料ではありますが、個別に現在価値や相場状況などを調査させて頂き、より高く売却出来るように買取店側の人間が具体的な数値でアドバイスをさせて頂きます(当方が買い取ることは絶対にありません)
実際の売れる金額を把握出来れば精神的にかなり楽に動けると思いますで、少しでも高く売りたい方、効率的に動きたい方はぜひ検討してみて下さいね。
トヨタ【カローラ】のライバル車
【国産車】
【輸入車】
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