車の購入豆知識 車を高く売るためのコツ

新車検討の人は必見 おすすめオプションに釣られた時の損を理解しよう【本当に必要?】

投稿日:2019年11月9日 更新日:

今回は新車購入時のオプションの怖さについて車屋が解説していきます。

 

皆さんオプションの選択には悩んでいらっしゃいますでしょうか?

この装備はどうなんだ?と検索して調べてみたり、使い勝手のレビューを確認してみたり、オプション金額に「う~ん」と悩んでみたりと・・・

ちょっとしたワクワクも混ざりつつ吟味されていらっしゃるかと思います。

なのでそんな悩めるあなたに警告を。

 

初心者の方はぜひ、本当~~~~~に必要と思うオプションだけ付けて下さい。

 

決してディーラー営業マンの

 

「これは皆さん付けてますね」「付けるのが当たり前ですよ」

 

なんて言葉や

 

「新車購入時に付けておきたいおすすめオプション〇選!」

 

なんて言葉に惑わされないようにして下さいね。

 

あなたが短期所有であればあるほど物凄い損をしますから。

 

そして今回はどれほどの損をするか、オートオークションのデータ(相場)を調査して実際に検証していこうと思います。

 

 

おすすめオプションに釣られた時の損を理解しよう

まず検証をするに当たってオプション選択をしなければなりません。

なので今回、「新車購入 オプション おすすめ」で検索をすると出てくる複数の上位サイトさんが勧めているオプション。

こちらを参考に、下記オプションを付けた場合と付けなかった場合でどれほど買取価格差が発生するのかを検証していきます。

言い換えれば、勧めているオプション付加価値がどれほど発生するのかの検証ですね。

 

上位サイトでよく勧められているオプション一覧

・純正ナビ 

・ETC 

・スマートエントリー 

・バックモニター 

・フロアマット 

・サイドバイザー 

・オプションアルミホイール

・シートヒーター

・電動格納ミラー系

・フロントフォグランプ 

・ドライプレコーダー  

・自動ブレーキシステム 

・ドアエッジモールプロテクタ

・リモートスターター(エンジンスターター) 

 

車によっては標準装備のものもありますけど、この計14種でやってみたいと思います。

 

そして車はかなり売れているトヨタの「ヴォクシー」で検証していきます。

 

 

検証

まずトヨタ公式ホームページからヴォクシーの見積もりシミュレーターを起動。

そして上記に接点のあるオプションを選択していくと計11点ありましたので、あくまで価格は中間接点くらいのものを選びつつ総額見積もりをポチッと。

 

するとこのような総額になります(値引き発生前の総額です)

 

合計オプション総額は597,440円。

 

ちなみに付けたオプションはこちらで、オプション単体の価格は載っていないので別途こちらで記載しておきます。

・純正ナビ 250500円 Tコネクト9インチ

・ETC 17600円 ナビ連動ビルトイン

・スマートエントリー 38500円

・バックモニター 24200円 マルチビューバックガイドモニター

・フロアマット 51700円 デラックスタイプ

・サイドバイザー 24200円 RVワイドタイプ

・フロントフォグランプ 48290円 LEDフォグランプ

・ドライプレコーダー  43450円ナビ連動カメラ一体型タイプ

・自動ブレーキシステム 45100円(インテエリジェントクリアランスソナー)

・ドアエッジモールプロテクタ 5500円

・リモートスターター(エンジンスターター) 48400円 ベーシックタイプ  

 

そしてここからよりフェアにするため、オプション代の値引きも多少加味していきましょう。

正確には装備によってここから取り付け工賃が発生しますので、そちらの費用も含めてオプション総額の15%を値引き出来たとして支払い額は上記金額の85%分。

 

つまり597,440円×0.85=507,824円。

 

ここからは分かりやすいよう、50.8万円がお勧めオプションを付けることによって支払った今回の追加金額ということで進めていきます。

 

 

オプションの有無による市場価値の差

ではここからオートオークション相場を確認し、オプションをまったく付けなかった場合の市場価格。

そして上記オプションを付けた場合の市場価格をそれぞれ確認していきます。

といっても早々合致するような都合の良いデータはありませんので、かなり近い内容のデータということでご了承ください。

最初の車検である3年経過時の同カラー、同グレード(今回はXの7人乗りでシミュレートしたのでXの7人乗りで調査)、同距離数の車両なら比較対象として問題ないでしょう。

50.8万円分のオプション価格差がどの程度になるのかがポイントです。

 

 

【調査結果】

上記オプションをおおよそ付けた車両・・・平均市場価格185万円

 

上記オプションをほとんど付けないオーディオレス車両・・・市場価格約165万

 

その差約20万円。

つまり50.8万円ほど支払ったオプションの付加価値が約20万ほどに下がり、30.8万円損をするということになります。

もちろん高年式であるほどこの差は開き、最終的に15年も経てばどちらもまったく差はなくなりますので(要は廃車)、5年目、7年目売却となればさらにこの価格差は縮むということになりますね。

 

・・・オプションの付加価値の入り辛さがお分かりいただけましたでしょうか?

 

ご自身が必須と思って付けるならまだしも、何となく付ければそれだけ物凄い勢いで損をします。

 

ちなみに上記20万の差の大半はナビの付加価値です。

純正ナビ+バックモニターの付加価値15万、スマートエントリー+インテリジェントクリアラスソナー+LEDフォグで5万。

その他0円というのが経験上の目安付加価値になります。

 

それと参考程度ですが、ヴォクシーはグレードによって片側のみのパワースライドドアが標準になっており、約6万ほどのオプション代金を払うことによって両側パワースライドドアへ変更出来ます。

そしてエントリーモデルである7インチナビ(オプション代は9インチの半分くらい)、オプションで追加した両側パワースライドドアにするだけで平均市場価格は185万をやや超えていきます。

 

6万のパワスラ >> その他50万分のオプション

 

これくらいの付加価値が付くということです。

 

しかしオプションをお勧めするサイトにはこんなこと書いておりません。

あれば便利なのかどうかという視点で判断しており、選ぶユーザーの金銭損得をまったく考慮していないからです。

 

 

まとめ

如何でしたでしょうか。

オプションは追加で費用を払って装備や物を買うわけですから、追加すれば便利になる、快適になる、いざという時に助かるというのは当たり前です。

誰だってあるに越したことはありませんし、それがタダなら喜んでなんでも付けるでしょう。

 

しかしオプションには万単位のお金が掛かること。

たった3年乗っただけで、上記の例でいけば支払った総額の40%程度しか価値が残らないこと。

しかもしれは一部の付加価値に偏った結果であって、極端なお話をすればディーラーオプションを50万円付けても付加価値は0円の可能性もあること。

 

ここら辺を意識して頂き、『発生する代金を失ってでも本当に必要なオプションなのか』をじっくりご検討下さい。

それでも必要と思えば意味のある装備だと思いますし、オプションの付加価値とはこういうものなんだと理解していればあなたが売る時にも納得しやすくなると思います。

 

非常にマズい、買取店がお気の毒にって思うのは

 

オプション代金も含めた総額が車の価値だと思っている方(そこから〇年後の買取価格はこれくらいと推測している方)

 

ですので、くれぐれも後から後悔しないように吟味して下さいね。

そうしないと、「なんで400万もしたのに3年で180万しか付かないんだよ・・・」なんて愚痴を零すことに繋がります(そういう人は車の選択そのものが悪いか、付加価値の入らないオプションテンコ盛りだったりする)

 

細かいオプションの査定評価値を知りたい方はコチラ。

車売却のための豆知識 オプション査定評価値一覧

 

そしてもう一歩踏み込み、『逆にオプション代金以上に車の価値を上げて売る時得をしたい』という方は、当ブログ内の各車種専用記事をご覧ください。

付加価値の強いオプションがあればそのようなことも載せていたりします。

知識次第で数十万の損にも得にも繋がるのが車ですから、無駄にお金の損失を増やさないよう、なんとなく必要かも~程度でオプションを選ばないこと。

というより、車種そのものから気を付けることを謎の車屋さんはお勧めしておきます。

注)管理人はオプション否定派ではありません。先々の展開を分かって付けているならどんどん付けてくれ派です。中古車に回った時オプション多いと売りやすいですしね(笑)

 

 

【カーセンサー】

売却を検討している方はこちらから。

高額売却に結び付きやすい地場企業や、車によっては県外の専門業者からも問い合わせが入ります。

極力聞いたことのある会社だけでなく、聞いたことの無い会社を選んで下さいね。

 

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【ズバット車買取比較.com】

こちらも地場企業の参加率が高い一括査定サイトです。

オークション転売が主体の会社では無く、自店に在庫として並べる会社を見つけられるかがポイント。

小規模店、地場企業の方が営業力が無い&自社販売率が高いので、話がスムーズなことが多いですよ。

 

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ただし最高額が分かるわけではありませんので、あくまで査定確保ツールとお考え下さい。

査定数が増えれば高額売却になりやすい在庫採用などのチャンスは広がります。

 

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執筆者:


  1. 車大好き より:

    DOPはほんま極悪ですわ
    国産車のバイザー装着率に嫌気がさします。

    • にー より:

      あったらあったで便利なんですけどね~。
      でもタバコ吸う人も少なくなって、吸っている人も換気の必要が薄い電子タバコの時代になってとなると、駐車場とか高速で券受け取ったりお金払ったりくらいしかあって便利なタイミングって無くなってきたんじゃないかな?とも思います。

  2. 白狼 より:

     JBLやBOSE等のオプションが無いときにスーパーライブサウンドシステムというオプションがありましたねぇ 30万の価格で下取り効果は5000円でした。 笑

     DのOPはナビ、サンルーフだけで十分かと 後このみでエアロかなぁ

    • にー より:

      薄っすらな記憶ですけど10年以上前にあったやつですかね?
      エスティマなら当時付いていると高かったですよ!
      でも付加価値が強いと感じたのはエスティマだけです(笑)
      このブログ見ている人はもう省くものは省くが当たり前になってきていると思うんですけど、それって極々一部で今だになんとなく付けている人がいっぱいいます。
      付けて便利な反面、そのリスクも分かって貰えると良いんですけどね。

  3. CREA より:

    にー様
    お久しぶりです。

    買取だけでなく販売もされてるにー様だからこそ、1つ質問があります。

    上記の付加価値0円オプション、販売する側としてはどのくらい上乗せして販売価格に乗ってきますか?
    中古車を購入するとしたら、そういったことから値引き交渉できるのかなと思いまして。。。
    回答可能な範囲でお答えいただければと思います。

    • にー より:

      0円オプションをいくら上乗せするというのは頭の中に無いですよ。
      車の販売価格を決める時は、グレードや主要装備を合わせつつ、色や距離数で調整しながらライバルになりそうな車の販売価格に寄せていきます。
      その時におまけ装備がかなり充実しているなら気持ち値段をあげておこうかなと思うくらいで、例えばマットが純正の高級なやつだからとか、純正のドラレコが付いているから5万販売価格を上げようとかにはなりません。
      結局買う時0円で見ている分売る時もおまけ要素で見ているので、精々画像を載せて付いているよアピールするくらいです。
      なので某販売店さんのわざわざ外して別途OP商法も賢いとは思うんですよね。
      売る側もおまけにしか見ていないので、そこをお金に変えるという意味で(真似はしませんけど)

      あと書いてて思いましたが、販売されている車のお題?の部分を良く見るといいかもしれませんね。
      グレードの他に、特にその車の推せる装備などが書かれていると思います。
      推せる部分が無ければしょうもないものも書くしか無かったりしますけど、この枠に載っている比率の高い装備は金額に直結し易いと思って貰っても良いと思いますよ。
      見れば分かりますが、そこに純正マットやらバイザーやらと書く業者はほぼいないので、それはつまり中古ユーザーに推せない(推してもしょうがない)装備ということになります。

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