今回は荒れ始めてきた輸出状況をざっくりレポートしていきます。
それぞれの車種を詳しく解説しようという意図では作ってはいないのでその辺はご了承を。
それでも今まで個別のご相談を頂いた方などは見れば内容が分かると思いますので、必要な方は目を通しておくと良いかもしれません。
・ヤリス
特需絡みの輸出は今のところ1000ccのG(2WD)とX(2WD)のみ該当(主軸は1000cc最上位のG)
ヴィッツの輸出傾向を把握している人が勝負しているので、1500ccのガソリンやハイブリッドでわざわざ勝負している人はおらずこれらの相場は不明。
1週目はGが爆発するも2週目で早くも収束。
輸出の威力が弱いXはそこまで大きく下落していないことから、傾向は一度最上位が突出してから下位グレードに寄っていった1000ccのライズと非常に近い。
下がったタイミングが3月10日くらいからなので
①初回だけ強烈な威力だったC-HRのような傾向を持っているのか
②輸出主要国がライズと被っていて同タイミングで下がり始めたのか
この判別は現時点では出来ない。
あくまで排気量、メーカー、輸出グレードの特徴に共通項があるといったところ。
ヤリスの場合はパールより赤ツートン。
ライズと違ってパノラミックを付けた方が安定して高いという微妙な違いもある。
仕様済み車はまだ当面出てこないと思うのでなんとも言えず。
※ヤリスはもう少し各グレードのデータが出揃ってきたら専用記事を作ります。
・ライズ
輸出に変動が出た分岐は3月10日あたりから。
急激に最上位Zが落ちていき、最直近相場では1000ccグレード全般が輸出から外れて国内に切り替わったと判断出来る相場状況を作る。
ヤリスと傾向が近いことからヤリスもこの流れを追う可能性有り。
・ヴィッツ
輸出は変わらず。
未使用と仕様済みの差は10万ほど。
なぜか3月10日を境にしても輸出相場は変わっていない。
ヤリスと輸出国が違うのか?
・プレミオ
比較的安定傾向であったはずのプレミオも3月10日あたりを境に輸出価格が急落する。
今までも切れては復活してを繰り返しているので、寝かせられるなら寝かしておくのが吉だと思う。
・C-HR
こちらも分岐は3月10日あたり。
落差は30~40万ほどにもなるので、最直近相場を見る限りは国内に切り替わったと判断した方が良い。
・ヴェゼル
安定輸出のハイブリッドRSが3月10日あたりから1段階下落。
3月20日あたりで2段階目の下落。
多くの車種と同じような特徴で価値が下がっているが、今のところ他車種よりは軽症。
・ランドクルーザープラド
TXの輸出なのか国内なのか、判断が微妙な輸出は一応変わらず。
3月10日を分岐にしても相場が変動した様子は無い。
また、もうないだろうと思って週間レポートを切ったのにTX-Lで特需を確認(1年前に発生してよ)
こちらも3月10日以降で確認出来ることから、多くの未使用車輸出が影響を受けている3月10日には関係無いものと思われる。
TX-Lの特需は令和2年式が条件(ただしデータは2台のみ)
この状況で狙う勇気のある人は早々いないので、いつ収束するかも掴み辛いと思われる。
・ランドクルーザー200
たぶんプラドと同じ流れ。
令和2年式ZXで特需を確認(ただし3月10日以前は1台のみなので相場とは呼べない)
そして3月10日以降のもう1台はまんま同仕様、同じ出品者と思われるも取引金額の差は130万ほど下がる。
他の未使用車同様影響を受けたのか。
それとも元から相場の波が激しい車なので平常運転でこれなのか。
謎が深まる。
とりあえず言えることとして、3月10日を境に相場下落している未使用車輸出が多い。
これがコロナウィルスの影響なのかは不明なものの、ラマダンはまだ1ヵ月ほど先だし、時期的に下がるタイミングではあるけどそれは国内需要がメインであって、本来輸出はそこまで影響を受けるタイミングでも無い。
全ての輸出該当車が下がっているわけでもないので、考えられるとしたらそれぞれの輸出国が受け入れ態勢を大きく変えてきているのか。
過去に震災で放射能問題があった際は、洗浄して放射能レベルをクリアしないといけないという輸出の障害があったり、受け入れストップなんてケースもあったような気がするので、ウィルスを自国に持ち込まないような対策が低迷の要因になっている可能性もあるかもしれない。
あくまで可能性なので詳細は分からないものの、今は積極的に動くには厳しい相場状況になってきているので、今まで以上に狙っている方は注意して頂きたい。
※低年式過走行車は、今のところ3月10日以降であっても目立った輸出底値の変動は見受けられないです。今のところは。