前回は運も左右する輸出車ランキングを。
そして今回は運の要素はあまり絡まず、平和にのんびりしていても高く売れる国内需要向け車種をまとめていきます。
国内需要向けは常に情報収集のアンテナを張りながらビクビクする必要(あまり)無し。
深く考えず放っておいても高く売れる見込みの高い車ですので、その方が性に合っているという方は参考にしてみてください。
①スズキ ハスラー
出典:goonet
2020年1月でフルモデルチェンジした新型ハスラーはかなりお勧め出来る車ですね。
元から需要が安定している軽自動車の中でもトップクラスに高く売れますし、新車価格も平均150万くらいと安いためローリスク。
おまけに約3年後くらいに発生するであろうマイナーチェンジを通過してもそこまで強い下落は発生しませんから、今後6年くらいはのんびり乗っても自然と高く車を売れる可能性が高いです。
前型の傾向を考えればノンターボ車がさらにお勧めですので、可能な限り「ハイブリッドG」か「ハイブリッドX」推奨。
2WD4WDの駆動ははっきりとしたリセール差がありませんから、お住まいの環境と好みで選択していくようにしていきましょう。
ただし100%と言ってもいいくらいに日本国内の人しか買いませんので、年間15000km程度ならまだしも20000kmを超えるような過走行ペースの方には不向きな車です。
また安い車ほど乱雑に乗られる方が多いですけど、汚い、傷凹みが多いのは売る時皆さんが考えている以上のマイナスダメージを負いますので、高く売りたいならそれなりに丁寧に扱うことをお勧めします。
今後ライバルメーカーのダイハツから出てくる同系統軽自動車SUV「タフト」によって多少の需要分散は考えられますけど、N-BOXとタントの関係性から見ても良い意味でのライバルになると思いますので、リセールの大きな低下はほぼ無いと思っています(タフトの出来次第ですが)
②トヨタ ハリアー
出典:goonet
こちらもかなり強い国内需要が存在しますから、買ってリセール面での後悔をするということは少ないでしょう(この車で後悔するなら普通の車だと泡拭きます)
おまけに以前より期待値が低下したとは言え、輸出も十中八九絡む車ですから過走行予定の方にもお勧め。
以前から噂されている3列シートの7人乗りタイプが出れば、基本7人乗りの方が国内外の需要は高い傾向にあるので、5人以上乗る予定が無くても7人乗りを選ばれた方が幸せになれる確率は高いと思います。
ただし推定3年後に発生するマイナーチェンジの下落はそれなりに大きな額になるでしょうから、ハリアーを選ぶなら出来れば3年以内の乗り換え推奨。
回転の早い乗り換えが億劫なら別の車種を検討されても良いと思います。
上位互換とも言える「レクサスNX」もやや遅れてフルモデルチェンジが入るでしょうから(年内かは不明)、より強いステータス性を取りたいならもう少し待ってレクサスNXを。
輸出の可能性も残すならハリアーをと目的によって分けるとなお良しですね。
③スバル レヴォーグ
出典:goonet
こちらもレガシィツーリングワゴン時代から安定して高く売れる車です。
なによりスポーティーな雰囲気を纏ったステーションワゴン形状は高額な輸入車しかライバル車が存在しないので、この時点で大きなアドバンテージを持っていると言えます(MAZDA6ワゴンはどちらかというとラグジュアリー路線)
新車より高く売れるような高水準輸出の実績は一切無し。
過走行になって初めて低い水準の輸出に引っかかるくらいですので、程度良好を維持し、なおかつ距離数も年間10000km以内に抑えていかないと高く売り辛いというデメリットはありますが、この条件が問題無いというワゴン好きの方には非常にお勧め出来ます。
可能な限りは大型改良が入る3年後くらいを一つの目安に。
長くてもフルモデルチェンジが入る6年後くらいの手放しを心掛けていくようにしていきましょう。
④トヨタ ランドクルーザープラド
出典:goonet
こちらは上記に上げた車種と違い、1度買ったら長く乗りたい方に特にお勧め出来る車種ですね。
プラドのモデルチェンジ周期は現行の150型からは10年強。
本家ランドクルーザーのモデルチェンジ周期を考えても、このスパンは今後も続く可能性が高いと思っています。
そして10年所有してもフルモデルチェンジさえ入らなければ、リセール値50%ほどで売れる可能性があるのがプラドです(400万で買って10年後に200万で売れるということです)
このような長期保有でもしっかり価値が残る車はほとんど存在しませんので、モデルチェンジ情報にビクビクするのは疲れる。
出来ればあまり深く考えず、のんびり乗って売る時は高く売りたいという方には、今後出てくる新型プラドがかなり向いていると思います。
もちろん間に入るマイナーチェンジに合わせて動けばそれはそれでしっかりとした恩恵もある車ですから、新型欲が強く乗り換えスパンの早い方でも問題無し。
他の高リセール車種と違い、購入タイミングが適切なら長く乗っても大丈夫な車と思っておきましょう。
最低限7人乗りを選んでおけば、長期保有の場合はどのグレードを選んでもそこまで大差はありませんので、長く乗られる分好みの仕様にされた方が満足度も高いと思います。
⑤ホンダ ヴェゼル
出典:goonet
2020年後半に予定されているヴェゼルのフルモデルチェンジ(もしかしたら2021年になるかも)
こちらもかなり期待値が高くお勧め出来る車種ですね。
国内需要での価値の残り具合はハリアーやプラドに負けますが、SUVという追い風もあるため低いことは無く、かつ新車価格200万円台とお手頃な価格帯が主流ですから実質損失額も軽減出来ます。
おまけにここは運も絡みますが・・・
ヴェゼルに存在した特需の存在が期待値を爆盛りしてくれます。
輸出の起点になるフルモデルチェンジで特需が再発すれば、数年間ほぼタダで乗り放題という(もちろんガソリン代や維持費は別)夢のような展開になる可能性も有り。
1年規制限定の車種と違って3~4年は毎年特需の可能性にドキドキハラハラ出来ますので、平和に安心しつつもリセール面でのアクセントを入れたい方には持ってこいの車でしょう。
もちろん特需がまったく来ない可能性もありますから、3年後のリセール値70%くらいを想定して購入判断されることをお勧めします。
おまけの番外編
ここからは拘りがあるならという番外編。
⑥ランドローバー ディフェンダー
出典:ランドローバー(公式)
既に昨年11月で150台の予約注文が終了しているっぽい新型(復活)ディフェンダー。
この中のロングタイプ「110ローンチエディション」は個人的には熱いと思っています。
昔の無骨でワイルドな印象は無くなってしまいましたけど、それでも500~800万ほどとランドローバー内でもトップクラスに安いお値段は魅力的。
ディフェンダーという名前は地味に強いので、元からリセール値は高めの現行ランドローバーモデルよりもさらに高いリセールになるのではと思っています。
たぶんですが、過去のディフェンダーと同じような流れなら開花するのは5年後10年後とか先の話。
それまでは普通に価値が下がると思いますし、特に最初の2~3年なんて輸入車に有りがちな大きい下落は入ると思いますので、中古で車を押さえて長く乗るということを想定されている方にはお勧めかなと思います。
輸入車を長く乗るということはそれなりのメンテナンス費は掛かるということですから、輸入車への拘りが強い方向けですね。
そこら辺が納得出来れば、モデルチェンジ情報なんてあまり気にする必要も無く、上手くいけば15年後20年後とかにリセール値50%とかになる・・・かもしれません。
最近の有りがちなデザインにはなってしまっているので、どちらに転ぶかは分かりませんけどね(笑)
⑦ジムニー&ジムニーシエラ
出典:goonet
モデルチェンジ周期の長さを考えれば、今から手をだしてもまったく問題無い車だと思います。
ライバル車の存在しない不動のポジション
購入総額の安さ(車の中では)
元から高リセールという安心感(軽自動車のジムニーは)
新型になっての爆発的な需要
ここら辺は全て高く売る、車で損を減らすという意味では好材料ですから、足車、遊び車に欲しいならお勧めは出来ます。
難点は納期の長さなのでー・・・
それこそハスラー辺りを納期までの繋ぎで買っておき、納車されたら売って入れ替えなんてことをしておけば、そこまで損をしたという感覚も無くスムーズに乗り換えが出来ると思いますよ。
もちろん今所有されている車の損失見込みが薄ければ納期まで所有するも良し。
納車までの1年以上を安心とは無縁?の輸出該当車で繋いで遊ぶも良し。
とりあえず買っておけば価値の落ち方は緩く、10年後でもそれなりの金額で売れますので、改良くらいなら気にせず好きなタイミングで売っても問題無いと思います。
ただし過度の改造にはご注意を。
そして錆びると致命的なダメージを負いますので、特に沿岸部や融雪剤を巻く地域では車の洗浄を小まめにやっておきましょう。
まとめ
一部輸出も絡む内容ですけど、比較的安心して高リセールを目指せる車種をご紹介させて頂きました。
ポイントは全てフルモデルチェンジが絡むこと。
フルモデルチェンジのタイミングから動けばすぐにモデルチェンジで下落なんてことも防げますし、仮に通過しても次は基本マイナーチェンジですから、まだフルモデルチェンジに比べてダメージは薄いです。
元々が高リセールな車種のフルモデルチェンジは非常に狙いやすいチャンスとなるタイミングですので、そこから新車を買われるか。
少し待ってから新古車狙いでいくかなど、それぞれが予算や好みとすり合わせながら作戦を練ってみて下さいね。
もちろん今回ご紹介した車種以外にも、元からリセール値が高く、そしてフルモデルチェンジ予定の車種であれば売る時高くなる可能性は上がりますので、好み優先で選ばれても何も問題は無いと思います。
性能や乗り心地、値引きなどの比較対象の中に、売る時の高さを!
皆さんが購入時や乗っている時だけでなく、売る時も満足されることをお祈りしております!
【カーセンサー】
売却を検討している方はこちらから。
高額売却に結び付きやすい地場企業や、車によっては県外の専門業者からも問い合わせが入ります。
極力聞いたことのある会社だけでなく、聞いたことの無い会社を選んで下さいね。
【ズバット車買取比較.com】
こちらも地場企業の参加率が高い一括査定サイトです。
オークション転売が主体の会社では無く、自店に在庫として並べる会社を見つけられるかがポイント。
小規模店、地場企業の方が営業力が無い&自社販売率が高いので、話がスムーズなことが多いですよ。
【かんたん車査定ガイド】
最大10社の査定が取れる一括査定です。
ただし最高額が分かるわけではありませんので、あくまで査定確保ツールとお考え下さい。
査定数が増えれば高額売却になりやすい在庫採用などのチャンスは広がります。
にー様、こんばんは。
平和な国内需要向け車両良いですね。前車がA型レヴォーグだったので3年でかなり高く売れました。3年で乗り換えならホントお勧め車両です。WRXに乗り換えましたが、ファイルエディションが当選しなければ新型レヴォーグを購入していたと思います。ファイルエディションが長く乗って高く売れるクルマならセカンドカーに欲しいです。マニュアルなので遠出がおっくうになります。
悪く言えば面白みはありませんけど、ほんと無難に予想を裏切らず高く売れるでしょうね。
今後大型な部類のステーションワゴンも登場はしにくいでしょうし、もう不動の地位にいるのでレヴォーグは好みと合致するならかなりお勧め出来ます。
逆にファイナルエディションは高いんですけど、どこまで高いかが分からないので精神的には落ち着かないでしょうね。
私が所有していればめっちゃ小まめに相場確認しちゃうと思います(笑)
アルファードはここに入らないんですね。国内需要もかなりあると思いましたが。
レクサスのミニバンがリリースされるのも懸念されてるんでしょうか?
あくまで平和にのんびりしていても高く売れる車なので、アルファードはこのまとめには入らないですね。
5年経過のマイナーチェンジ前後でのどれほどリセール値に差があるかは、このブログをガッツリ見ている方なら分かるかと思います。
フルモデルチェンジが来ればそれ以上の落差が発生するでしょうし、既に後期販売から2年なのであとはどのタイミングでフルモデルチェンジの話が出てくるか。
トヨタ次第ですけどそれなりにアンテナ貼っていないと豪快に国内需要で爆死する可能性は秘めています。
個人的には2020年中はまだ大丈夫、荒れるのは2021年かなと思っていますけどね。
少なくとも今から3年くらいのんびり出来るという車ではありませんので、今は高いんですけど油断はしちゃいけないと思っておいた方が良いですよ。
いつも更新を楽しみにしています。
近々、有料相談でお世話になる予定ですのでよろしくお願いします。m(_ _)m
ところで、にーさんは、メルセデスのGLBというクルマはご存知でしょうか?
国内未発売ですが、YouTubeでは今年中に日本発売とうわさされています。
プラットフォームは、GLAの拡張版で割とスクエアにして7人乗り設定もあるクルマです。
GLAベースですから、GLCよりは廉価になるようです。
メルセデスの人気車になって、長く乗っても更新時にハッピーなクルマにならないかな~
なんていう淡い期待を持っています。
それでも、メルセデスは所詮外車ですかねぇ?
楽しんで頂けているようであれば何よりでございます!
ベンツGLBは外観デザインをチラッと見たくらいですね。
また追加されるのかなーと個人的にはゲンナリしています・・・(覚えられないw)
リセールにどこまで期待するかですけど、GL系ということであれば極端に悪い結果にならないと思いますよ。
パッと見で3年後のランクはBか良くてAくらいと予想。
輸入車の中では悪くないけど、国産車と比較はしちゃダメだよねっていう感じになると思います。
長く乗ってハッピーを目指すなら最初は我慢して、1~2年落ちのお買い得新古車を拾えるかどうかでしょうね。
にーさんお疲れ様です。
いつも記事参考にしてます。
ランドローバーのイヴォーク と
ボルボのXC40とかはここに入ってこないのでしょうか?。
値段もハリアーよりちょい高めでリセールは若干ハリアーより低いけどオススメな感じがしてました。
イヴォークもXC40も良いと思いますよ。
無理やり5種+αに絞ったんで、それに近い車とか魅力的な車は他にも色々あると思います。
個人的な見解で言えば、XC40はまだ過去の実績が無いので、現状割り出している数値はそこまで過信しない方が良いですね。
長く70%以上をキープしているような車と比べれば信用度はどうしても落ちます。
あとはイヴォークも最初の2年くらいはそれなりに落ちるはずですので、国産よりも中古買いの重要度は上がるはずです。
どちらもすでにモデルチェンジ発生後ですから、3年のんびり乗るというのは厳しく2年なら問題無しくらいじゃないでしょうか。