出典:goonet
BMW7シリーズの買取価格について、車の専門業者のみが見れる会員制オートオークションデータから調査、分析をしてみました。
7シリーズを中古車として高く売る場合、どのようなグレードを選んでおけばいいのか。
7シリーズの総合的な買取価格ランク、グレード別の価値の差や買取価格に直結する輸出動向などなど。
現在の市場相場を調査しながら解説していきます。
また、お得な7シリーズの中古車購入ポイントもこの記事を見れば分かるはずです。
7シリーズを高く売ろうと思っている方、これからお得に買おうとされている方はそれぞれ参考にして下さい。
車屋(買取店)から見えるBMW【7シリーズ】の印象
平均的な新車価格ですと、M5やM6、そしてこれから出てくるi8。
あとは一応BMW系とも言えるアルピナが上になりますけど、6.6リッターのM760Liエクセレンスが2500万を超えるため、一応最上位と言ってもいいのかなと思います。
安くはったりの効く車が欲しい方は、じっくりとこの記事をご覧下さい。
そして新車で購入を考えている方は、好みやお付き合いなどがあったとしても絶対に止めておいた方が良いです。
滅多に止めた方が良いなんて言いませんけど、一般的な市場に出回るタイプの車の中でナンバー1の短期損失が出る車だと思います(全メーカーでトップという意味です)
BMW【7シリーズ】モデルチェンジ歴
1994年10月 フルモデルチェンジ 3代目BMW7シリーズ販売開始
2001年10月 フルモデルチェンジ 4代目BMW7シリーズ販売開始
2005年5月 マイナーチェンジ
2009年3月 フルモデルチェンジ 5代目BMW7シリーズ販売開始
2012年9月 マイナーチェンジ
2015年10月 フルモデルチェンジ 6代目BMW7シリーズ販売開始
2019年6月 マイナーチェンジ
※周期は平均3~3年半ほど。
※新車価格やグレード一覧はこちらを参考にして下さい・・・goonet様カタログ
BMW【7シリーズ】の買取価格ランク(3年経過時)
ランク・・・E 24%
※3年経過30000kmを基準にした、全グレードの平均値となります。
ランク早見表
総合ランク | 買取価格/新車価格(3年経過) | 各ランクについての解説 |
SSS | 80%~ | 全車種の1%にも満たない超高額の買取価格が期待出来ます。売る時は心ゆくまで交渉しましょう。 |
SS | 70%~79% | このランクに該当していれば相当ラッキーです。車の形状によってはこの枠に入ることすら許されません。 |
S | 60%~69% | 人気車種を買っている証拠です。お隣さんが悔しがります。 |
A | 55%~59% | 平均よりはやや上です。上には上がありますが、欲しかった車なら満足度とのバランスもそれなりに取れているはず。 |
B | 50%~54% | まさに平均です。可もなく不可もなく。この辺りから中古車を買うメリットも大きくなります。 |
C | 40%~49% | 売る時やや辛くなるランクです。特に高額輸入車はこのランクが多いので、中古車にもしっかり目を向けてみましょう。 |
D | 30%~39% | 新車で買えば泣きをみます。誰かが助けてくれるわけではありませんから後悔する前に検討を。 |
E | 20%~29% | 新車で買ってたら涙も出ません。買っちゃダメ。絶対。 |
Z | 0% | 既に最終モデルでも価値はありません。廃車が最有力となります。 |
BMW【7シリーズ】の海外輸出情報
平成21~27年(前型)・・・高輸出に該当
平成13~21年(前前型)・・・低~中輸出に該当(左ハンドルは1段階昇格の可能性が高く、760のみ1段階降格の可能が高い)
平成6~13年(前前前型)・・・プチ~低輸出に該当(左ハンドルのみ1段階昇格)
輸出価格早見表
輸出ランク | 目安価格 |
超高輸出 | 距離数に関係無く、100万以上のかなり高い相場で輸出されている(水準が高い分、状態に左右されることも多い) |
高輸出 | 距離数に関係無く、50~100万未満の高い相場で輸出されている(修復歴はNGなど条件が付く場合もある) |
中輸出 | 距離数に関係無く、25~50万未満で相場されている(このあたりになると車両状態はあまり関係無くなる) |
低輸出 | 距離数に関係無く、15~25万未満で相場されている(このあたりになると車両状態はほぼ関係無くなる) |
プチ輸出 | 距離数に関係無く、10万前後で相場されている(このあたりになると車両状態はほぼ関係無くなる) |
極プチ輸出 | 距離数に関係無く5万前後で相場されるが、排気量によっては廃車と変わらないレベル |
※部品取りとして価値(底値)が存在する場合も含めているので、必ず海外輸出されるということではありません。
BMW【7シリーズ】の調査結果
本当は平成27年10月でフルモデルチェンジが入っているので現行型を調査したかったのですが、3年経過時の27年式データが極小のため、しょうがなく前型の3年経過を目安に調査しました。
3年経過、3万km時のグレード別リセールランクがこちらです。
740i ランクE
740Li 不明
アクティブハイブリッド7 ランクE
アクティブハイブリッド7 エグゼクティブ 不明
アクティブハイブリッド7L 不明
アクティブハイブリッド7L エグゼクティブ 不明
750i ランクE
750iL 不明
760iL 不明
割り出せたのは3種のみで、不明はデータが確認出来ない極小流通グレード。
上下差は5%で740iとハイブリッド7が同率上位でした。
ロングタイプもチラホラとはデータが確認は出来たんですけど、どれも過走行で3万キロに調整出来ずという結果です。
そして調査から分かった数少ない特徴がこちら。
・グレード設定にはありませんけど、Mスポーツになると約30万ほど取引額がUP
・740と750の取引実数値が3年経過時でほぼ同額レベル(新車価格差は当時約350万ほど)
・2万キロと10万キロオーバーの価格差が100万ほどで、過走行になっても価格差がそこまで開かない(というより低走行の価値が下がり過ぎ)
こんなもんです。
特に説明の必要も無いでしょう。
なのでこの記事を見ているハッタリの効く車が欲しい方。
当時新車価格1400万の車が。
3年落ち3万キロ程度の新しく距離の少ない車が!
もちろん人気の白黒でピッカピカの綺麗な状態な車が!!
余裕で400万以内。
頑張れば350万くらいで買えてしまうわけですよ。
世間一般の方は普通こんなこと分かっておりません。
BMWの認知度なんて物凄く高いわけですから、凄い高そうな車~!としか見ていないはずです。
おなご「きゃーBMW!!しかも大きいし新しそう!!」
あなた「ふっ・・・BMWなんて安いもんだよ。1400万程度の足車さ」
おなご「キュン・・・そのままどこでもいいから乗せてって!!!!!」
新車で買ったかどうかなんてバレないのでまずこうなります(あなたが超絶イケメンなら)
740よりは750の方がよりお得感が強いこと。
中途半端な過走行を狙うよりは低走行を狙った方がお得にはなりますので、最低限この2点は覚えておきましょう。
1年1万キロペースで2年乗っても根っこの価値は20~30万程度しか落ちませんので、モデルチェンジ後の前型を買えば良い所取りが出来ると思います(またモデルチェンジが来たら爆死するのでご注意を)
おまけ
現行型を気にされるお金持ちな方もこのブログには多いので、一応リセールが絶対高いと分かるグレードだけ簡単に調べてみました。
2年経過2万キロ時の740iMスポーツ・・・42%
2年経過2万キロ時の750iMスポーツ・・・36%
750以降に設定がある左ハンドルについては、右ハンドルで市場データが埋め尽くされているため差は不明となります。
まず確実に740iMスポーツが7シリーズのリセール最上位グレードになりますので、現行型だとしても3年経過時は良くてランクDといったところでしょう。
中にはランクEに突入するグレードもあると思います。
また、どれだけ最初にリセールが落ち込むか、分かりやすいデータがありましたのでご紹介しておきます。
H30年式 ほぼ未使用車 750Liインディヴィジュアル ブラックブルー(紺色?)・・・42%
新車価格は1995万円のお車です。
側面に多少板金している箇所があり(評価はかなり高い)、紺色というカラーも合わさっての内容だとは思いますが・・・
ほんと怖い世界だなと思います。
中古車に興味を持ったらこちらから。
気に入った車両が見つかったら見積もり依頼をすると、販売店からメールで総額費用を教えて貰えます(県外の場合は陸送費用など含めて)
表示されている価格だけで予算を組むのは大変危険です。
しっかり総額を確認した上で比較検討していきましょう。
※一括査定ではありません
BMW【7シリーズ】の売り先アドバイス
車はなんでも買い取り専門店を利用すれば高くなるわけではありません。
国内外の需要先や車種それぞれの傾向、流通量によって異なりますので、この車種に合わせたお勧めの売り先をお伝えしていきます。
「◎」や「〇」の売り先を積極的に検討していきましょう。
車買取専門店 〇
現在価値が500万以上の高額車や特別な輸出に該当しているような車、流通量の少ない車(もしくはグレード)はあまり向いておりません。
相場データを最重視した買取をしながら即現金化、差額の利益を出す商売ですので、相場データ量が少ない車や今後の価値変動リスクが高い車は往々にして安い買取額になり易く、別の売却手段を取った方が期待値も上がります。
しかし500万未満の国内需要車や特別な輸出該当車でも無ければ全般的に利用価値は強いので、よほど慣れている、ご自身の営業力に自身のある方以外は一括査定を利用しておきましょう。
単独交渉は上手くいけば一括査定よりも期待値が上がるものの、プロ相手ではあなたが負かさせる可能性の方が圧倒的に高いです。
お住まいの地域にもよりますが、最低5社以上を目標に同時査定依頼(日時を合わせて一斉に査定をすること)されると、労力と到達する金額が両立し易いのでお勧めです。
【一括査定依頼のコツ】
・査定依頼日時は申し込んでから1週間くらいと多少余裕を持つようにしましょう(今日来てくれ、明日来てくれと急な話になると、既に予定に入っているお店は辞退する可能性が高くなります)
・平日の火、水、木曜日は定休日にしているお店が多いので極力回避しましょう(定休日は当然来てくれませんので業者数が減ります)
数日後に査定予約をして、待っている間に別の売却手段を試していくのが効率的です(要は最後の保険として活用します)
【カーセンサー】
高額売却に結び付きやすい地場企業や、車によっては県外の専門業者からも問い合わせが入ります。
極力聞いたことのある会社だけでなく、聞いたことの無い会社を選ぶのが高値売却のコツです。
【ズバット車買取比較.com】
こちらも地場企業の参加率が高い一括査定サイトです。
オークション転売が主体の会社では無く、自店に在庫として並べる会社を見つけられるかがポイント。
小規模店、地場企業の方が営業力が無い&自社販売率が高いので、話がスムーズなことが多いです。
【かんたん車査定ガイド】
最大10社の査定が取れる一括査定です。
ただし最高額が分かるわけではありませんので、あくまで査定確保ツールとお考え下さい。
査定数が増えれば高額売却になりやすい在庫採用などのチャンスは広がります。
※お車の価値が30万以上くらいであればまだいいのですが、明らかに金額が厳しそうなら複数の一括査定依頼は止めておきましょう。
買取店の買取意欲減少に繋がる恐れがあります。
車の系統を合わせた専門店 ◎
ここで言う専門店とは「輸入車専門店」「輸出専門業者」「SUV専門店」など、何かに特化した車種や形状の車を販売、買取しているお店を指します。
専門店の内容とあなたの車が合致していれば、そのまま在庫にして貰える率は大きく上がりますので率先して交渉すべき売り先です。
難点は全国展開しているような会社は稀で、ご自身のお住まいの地域に合わせて合致しそうなお店を探す必要がありますので、普段から売り先候補を見つけておくと売却時には多少楽になりますね。
国産コンパクトカーなど、そもそも専門店がほぼ存在しない車も多いので、その場合は中古車販売店を相手に動きましょう。
【外車王】
輸入車専門の買取業者です。
今まで当サービス内でご利用者が複数名おり、同業から見ても驚くような金額で買取をしているケースがあります。
他の会社が絡んだとしても、今のところの成約率(査定依頼をして最高値で外車王が買い取った率)がかなり高いので、輸入車の売却先候補には絶対に入れておいた方が良い会社です。
日本全国出張査定費用は無料なので、この会社一本に絞るのではなく、本命の一つとして利用していきましょう。
中古車販売店 △
中古車販売店とは、中古車販売がメインの混在した車種を並べているお店を指します。
国内需要向け車種であれば大半は該当しますので、特に傷や凹みのあまり無い平均的な距離数の車には向いている売り先です。
車種系統は揃っていなくても車の販売単価を合わせているお店が多いので、可能な限りあなたのお車の推定販売価格と近い車を並べているお店に交渉していきましょう。
販売価格平均30万ほどのお店に300万の車を売りに行っても得られるものは何もありません。
難点は価格帯を合わせたとしても在庫にする気持ちがそのお店に無ければ買取店よりも全体的に安い金額しか言われませんので、候補を見つけてからの動く件数が重要になってきます。
オークション代行出品 〇
業者間の車専用オークションに自ら出品する方法で、買取店が買い取り後に現金化する場で同じように車の現金化を行います(ヤフーオークションやメルカリのような個人間ではありません)
流通量が少なく相場不確定な車や特別な輸出該当車。
あとは相場が下落傾向にあり、買う側の警戒度が強い車などには効果的な売却方法です。
逆に流通量がそれなりにある車は買取店でもしっかり動けば高くなりますので、代行出品手数料が余計な損失になることもあります。
知識がモノを言う世界ですので、不慣れなら軽はずみに行うのではなく、色々と試してダメだった時の最後の手段くらいに思っておきましょう。
一見流通がそれなりにある車種でも、その中で流通の少ないグレードを買われるとオークション代行がお勧めになる場合もあるので、意外とお勧めするケースは多いです。
手数料の安い代行業者がコチラ
・中古車情報館(一律2.5万円と知る限りは最安値)
・Carbiz(300万未満は一律3万円、300万以上は落札代金に対しての1%なので高額車は注意)
買取店並みの知識で高値成約を目指したい方は、オークション代行ノウハウ資料を販売しておりますのでご検討下さい。長くご利用頂けると思います。
廃車業者 〇
この項目を追加している車種は古くなった場合の輸出底値が存在しない、もしくは輸出価格が廃車価格と変わらない車種になります。
買取店も行かれても結局は中間マージンだけを取られて廃車業者へ売却されてしまいますので、それであればご自身で直接動かれた方が楽ですし金銭メリットも強いです。
過走行や傷凹みが多い車は特に廃車業者が最高値になる可能性が高いので、詳しくは上記にある海外輸出情報をご覧になりながら判別してください。
廃車業者も交渉することによって価格は変動することが多いので、見積もり後のもう一押しを忘れないようにしてください。
【廃車本舗】
全国規模の廃車専門業者です。
自社でリサイクル工場を持っており、部品の輸出も含めた価格を割り出して貰えますので期待値は高いです。
レッカーや廃車に関する費用は全て無料なので、余計なことを考えずに高値売却を目指せます。
車種に合わせた大枠での売り先評価一覧は参考になりましたでしょうか?
厳密に言えば同じ車種でもグレードや距離数、選ばれたオプションなどによっても選ぶべき売却先が変わるケースもありますので、所有されている車の内容に合わせてより詳しく知りたい場合は、当ブログ内で提供している「有料査定サービス」をご利用ください。
ベーシック版で5000円と有料ではありますが、個別に現在価値や相場状況などを調査させて頂き、より高く売却出来るように買取店側の人間が具体的な数値でアドバイスをさせて頂きます(当方が買い取ることは絶対にありません)
実際の売れる金額を把握出来れば精神的にかなり楽に動けると思いますで、少しでも高く売りたい方、効率的に動きたい方はぜひ検討してみて下さいね。
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