買取価格ランク【ジャガー】

【Eペース】リセールバリューをランク付け!

投稿日:2019年4月25日 更新日:

ジャガーのラストはこの車。

 

出典:goonet

本日はジャガーEペースです。

 

去年販売されたミドルサイズのSUVで、以前調査したFペースの下位互換のような存在です。

その分新車価格も400万台からと手の出し易い設定になっていますので、今後ジャガーの中で最もリセール面に期待が持てるのでは?と管理人的には思っています。

まだ日の浅い車種なので現状報告程度ですがご覧下さい。

 

平成30年2月に販売開始です。

 

別窓になっていますので、ランクを確認する前にまずはこちらのランク表をご覧下さい。

ランクの見方が書いておりますので、見比べると分かり易いです。

 

※新車価格やグレード一覧はこちらを参考にして下さい・・・goonet様カタログ

 

 

・リセールバリューランク

 

ランク・・・推定BかC

 

 

・海外輸出情報

不明

 

 

・総評

あー・・・

この車は人気のSUV形状だし、価格もお手頃ということで興味のある方も多いかもしれませんが・・・

個人的にはお勧めしないです。

 

売る時のことまで考えたら止めておいた方が良いと思います。

 

だいぶ買い取り業者視点な内容にもなってしまいますけど・・・たまにはいっか。

なぜマズいか書いておきますね。

 

 

グレード展開が豊富過ぎるのにそこまで流通は期待出来ない

まぁまぁこれは良くあるパターンですね。

現在展開されているグレード数は恒常グレード22種+限定車2種の系24種

対して1年超経過した現在の市場台数は過去3ヵ月で5台のみです。

はっきり言ってグレード展開多過ぎですね。

買う側がより細かく自由に選択出来るという部分はもちろん良いんですけど、売る時には確実に、確実に、確実に。

 

それが足枷になります。

 

ちなみに5台のうちグレード数は4種。

つまり被っているグレードは1種のみです。

買う側は複数の比較対象があるからこそ、その取引額を精査出来ますし、これが相場と信用して踏み込んだ価格提示もしてきます。

1台だけしか無いデータを信用して全ツッパすることはありません(赤字になりたくないので)

データすら無いグレードなんてどうなるか、言わずもがなですね。

 

ちなみにグレード数大量の象徴的メーカー「BMW」は、このケースと同じではありますが幾分違いもあります。

それは需要のあるグレードがどのBMWにもある程度共通して決まっているということ。

低排気量のMスポーツを選んでおけばデータ量で困ることはありませんので、分かっていれば回避することは可能です。

 

Eペースの場合はまだまだ出始めのニューモデル。

過去の傾向も分かりませんし、需要の高いグレードを選ぶという対策が取れないことが大きな問題になります。

 

 

・グレード分けが馬力設定になっているのに型式が共通

これもマズい問題ですね。

グレード展開の豊富さと合わさってダブルで危険です。

 

Eスペースのグレード展開は「S 250PS」「S 300PS」や「SE 250PS」「SE 300PS」のように、グレード表記は同一だけど馬力を変えることで価格設定も変えるということをしております。

そして型式という、車検証にも載っている車の識別記号のようなものは共通です。

ではこの状況が売却時にどういう結果を招くか?というと・・・

 

車屋(買う側)は正確なその車の情報が掴めないということに繋がります。

 

それが原因で間違った査定をする可能性もありますし、警戒から低いグレードで見られる可能性も出てきます。

 

まず買う側はジャガーのディーラーや専門店でもない限り、ジャガーにそこまで詳しいわけではありません。

頻繁に査定する車ではありませんので、同グレードだけど馬力設定が複数あるなんて知らない人の方が現状は大半でしょう(私も今日カタログ細かく見てて初めて知った)

なので自ら馬力まで申告すればまだセーフですが、そのまま型式などから条件を絞り込み、間違った情報のまま算出することも今後絶対あるだろうなというのがまず一点。

 

そして仮に申告をしたとして、買う側はその申告が合っているのかを疑います。

お客さん申告だけで60万も高いグレードを「そうなんですね」と納得することはまずありません。

必ず確認をします。

が、確認しようにも型式は共通で判別不可。

馬力は車検証にも載っていませんから、車台番号をメーカーに問い合わせるという作業をしないと正解に辿り付けないわけです。

 

そしてメーカー窓口は年中無休ではない。

ジャガーのお客様相談室は土日祝を除く9:00~17:00となっています。

 

では回答が得られない時間帯ならどうするか・・・

買取店は即決を意識するので、お客さんには言わずに安い方のグレードで算出するという“いやらしい選択”を取ってしまう可能性も出てくるということに繋がってしまいます。

 

おまけにオートオークションのデータベースでは、グレード表記は自己申告となりますので自ら馬力を書かないとデータには残りません。

現に確認出来る5台のデータで馬力をちゃんと書いているのは1台のみになります(正式なグレード名に馬力表記があるのは本来3台)

この結果が、同グレードだけど馬力設定が違うという知識を持っていなかった査定業者へのミスジャッジに繋がりますし、余計に相場が不確定になるので間違った金額提示になり易くなります。

ある程度年数経過中古車流通が活発になっても、中古購入の場合は新車購入の人より正確なグレード把握をしていませんので、この問題は長く続くというのが管理人予想です。

 

おかわりして頂けましたでしょうか?

 

買う時はユーザーにとって魅力的な要素かもしれませんが、買い取る側に取っては不都合だらけの車。

 

そしてその影響は所有するユーザーに飛んでいきます。

 

それでも欲しい方はこういったトラブルや損失の可能性が高いことも分かって動きましょう。

知っていれば最低限対策は取れますからね。

 

というわけで、最後に一応グレード別リセール数値だけ残しておきます。

1年経過5000km目安の数値がこちらです。

たぶんSの250PS(ガソリン) 70%

たぶんSの250PS(ディーゼル) 64%

R-ダイナミックSE(ガソリン) 79%

ファーストエディション 67%

 

バラバラでさっぱり傾向は分からん!

参考になるかは疑問だけど、現在はこのようになっているみたいです・・・

 

 

おまけ

これにてジャガーも終了(XFのワゴン形状、スポーツブレイクは現状データが1台もありません)

一通り調べた所感として、ジャガーの場合はメーカーというより形状によって傾向が分別されていたような印象があります。

 

クーペ

価格設定もそうだけど高級志向型。

購入者はメジャーメーカーに飽きた富裕層で、値段よりも性能とステータス性重視。

安いから販売台数が伸びるというわけでも無さそう。

もし新車価格500~600万台の車両が出始めたら一般層にシフトしていくんじゃないかなーと思ってます。

 

セダン

主は庶民が購入の主軸で、極一部のジャガー好き富裕層が高額グレードを買い支えているっぽい。

ジャガーセダンの中では低価格帯のXEがここ数年で最も売れており、高額グレード、上位車種は200~400万台に落ちるまで待たれているような?

中間(500万~1000万帯)で買い支えている層がほぼいないため、一気に価値が落ちてからちょっと落ち着く。

ただしベンツBMWほどの需要が高いわけでもないため、急激に緩くなるというよりは急激な落ちが止まるといった程度。

 

SUV

まだまだ日が浅いため今後の展開は不明。

現状のデータから言えることは、まだ認知度が低く、販売台数(中古車流通)にそこまで伸びは無いということ。

1000万未満のグレードが大半になるので、最もジャガーの中では期待値が高そうなものの、中古ユーザーが心動く価格帯がどこなのかが今後のリセールに影響していくと思います。

500万はまず無理。

400万台でもたぶん中古狙いの人は付いて来ない。

Eペースで200万台、Fペースで300万台になってやっと緩くなってくるんじゃないかな?

中古狙いでいく分にはメリットがかなり強いメーカーですけど、早くに手を出し過ぎると痛い思いをしそうなので、FCやMCと絡めてタイミングを探るようにしていきましょう。

 

 

中古車に興味を持ったらこちらから。

気に入った車両が見つかったら見積もり依頼をすると、販売店からメールで総額費用を教えて貰えます(県外の場合は陸送費用など含めて)

表示されている価格だけで予算を組むのは大変危険です。

しっかり総額を確認した上で比較検討していきましょう。

 

goo-net(グーネット) 中古車情報検索サイト

※一括査定ではありません

 

 

ジャガー【Eペース】の売り先アドバイス

車はなんでも買い取り専門店を利用すれば高くなるわけではありません。

国内外の需要先や車種それぞれの傾向、流通量によって異なりますので、この車種に合わせたお勧めの売り先をお伝えしていきます。

「◎」や「〇」の売り先を積極的に検討していきましょう。

 

車買取専門店  ×

現在価値が500万以上の高額車や特別な輸出に該当しているような車、流通量の少ない車(もしくはグレード)はあまり向いておりません。

相場データを最重視した買取をしながら即現金化、差額の利益を出す商売ですので、相場データ量が少ない車や今後の価値変動リスクが高い車は往々にして安い買取額になり易く、別の売却手段を取った方が期待値も上がります。

しかし500万未満の国内需要車や特別な輸出該当車でも無ければ全般的に利用価値は強いので、よほど慣れている、ご自身の営業力に自身のある方以外は一括査定を利用しておきましょう。

単独交渉は上手くいけば一括査定よりも期待値が上がるものの、プロ相手ではあなたが負かさせる可能性の方が圧倒的に高いです。

お住まいの地域にもよりますが、最低5社以上を目標に同時査定依頼(日時を合わせて一斉に査定をすること)されると、労力と到達する金額が両立し易いのでお勧めです。

 

一括査定依頼のコツ

・査定依頼日時は申し込んでから1週間くらいと多少余裕を持つようにしましょう(今日来てくれ、明日来てくれと急な話になると、既に予定に入っているお店は辞退する可能性が高くなります)

平日の火、水、木曜日は定休日にしているお店が多いので極力回避しましょう(定休日は当然来てくれませんので業者数が減ります)

 

数日後に査定予約をして、待っている間に別の売却手段を試していくのが効率的です(要は最後の保険として活用します)

 

 

【カーセンサー】

高額売却に結び付きやすい地場企業や、車によっては県外の専門業者からも問い合わせが入ります。

極力聞いたことのある会社だけでなく、聞いたことの無い会社を選ぶのが高値売却のコツです。

 

カーセンサー.net簡単ネット査定

 

【ズバット車買取比較.com】

こちらも地場企業の参加率が高い一括査定サイトです。

オークション転売が主体の会社では無く、自店に在庫として並べる会社を見つけられるかがポイント。

小規模店、地場企業の方が営業力が無い&自社販売率が高いので、話がスムーズなことが多いです。

 

《ズバット車買取比較》最大8社無料一括査定

 

 

【かんたん車査定ガイド】

最大10社の査定が取れる一括査定です。

ただし最高額が分かるわけではありませんので、あくまで査定確保ツールとお考え下さい。

査定数が増えれば高額売却になりやすい在庫採用などのチャンスは広がります。

 

かんたん車査定ガイド

 

※お車の価値が30万以上くらいであればまだいいのですが、明らかに金額が厳しそうなら複数の一括査定依頼は止めておきましょう。

買取店の買取意欲減少に繋がる恐れがあります。

 

車の系統を合わせた専門店 ◎

ここで言う専門店とは「輸入車専門店」「輸出専門業者」「SUV専門店」など、何かに特化した車種や形状の車を販売、買取しているお店を指します。

専門店の内容とあなたの車が合致していれば、そのまま在庫にして貰える率は大きく上がりますので率先して交渉すべき売り先です。

難点は全国展開しているような会社は稀で、ご自身のお住まいの地域に合わせて合致しそうなお店を探す必要がありますので、普段から売り先候補を見つけておくと売却時には多少楽になりますね。

国産コンパクトカーなど、そもそも専門店がほぼ存在しない車も多いので、その場合は中古車販売店を相手に動きましょう。

 

【外車王】

輸入車専門の買取業者です。

今まで当サービス内でご利用者が複数名おり、同業から見ても驚くような金額で買取をしているケースがあります。

他の会社が絡んだとしても、今のところの成約率(査定依頼をして最高値で外車王が買い取った率)がかなり高いので、輸入車の売却先候補には絶対に入れておいた方が良い会社です。

日本全国出張査定費用は無料なので、この会社一本に絞るのではなく、本命の一つとして利用していきましょう。

外車王 輸入車・外車査定の詳細はコチラ

 

中古車販売店 ×

中古車販売店とは、中古車販売がメインの混在した車種を並べているお店を指します。

国内需要向け車種であれば大半は該当しますので、特に傷や凹みのあまり無い平均的な距離数の車には向いている売り先です。

車種系統は揃っていなくても車の販売単価を合わせているお店が多いので、可能な限りあなたのお車の推定販売価格と近い車を並べているお店に交渉していきましょう。

販売価格平均30万ほどのお店に300万の車を売りに行っても得られるものは何もありません。

難点は価格帯を合わせたとしても在庫にする気持ちがそのお店に無ければ買取店よりも全体的に安い金額しか言われませんので、候補を見つけてからの動く件数が重要になってきます。

 

goonetの中古車店検索はコチラ

 

オークション代行出品 ◎

業者間の車専用オークションに自ら出品する方法で、買取店が買い取り後に現金化する場で同じように車の現金化を行います(ヤフーオークションやメルカリのような個人間ではありません)

流通量が少なく相場不確定な車や特別な輸出該当車。

あとは相場が下落傾向にあり、買う側の警戒度が強い車などには効果的な売却方法です。

逆に流通量がそれなりにある車は買取店でもしっかり動けば高くなりますので、代行出品手数料が余計な損失になることもあります。

知識がモノを言う世界ですので、不慣れなら軽はずみに行うのではなく、色々と試してダメだった時の最後の手段くらいに思っておきましょう。

一見流通がそれなりにある車種でも、その中で流通の少ないグレードを買われるとオークション代行がお勧めになる場合もあるので、意外とお勧めするケースは多いです。

 

手数料の安い代行業者がコチラ

中古車情報館(一律2.5万円と知る限りは最安値)

Carbiz(300万未満は一律3万円、300万以上は落札代金に対しての1%なので高額車は注意)

 

買取店並みの知識で高値成約を目指したい方は、オークション代行ノウハウ資料を販売しておりますのでご検討下さい。長くご利用頂けると思います。

 

廃車業者 ×

廃車の場合は買取店に行かれても中間マージンだけを取られて廃車業者へ売却されてしまいますので、それであればご自身で直接動かれた方が楽ですし金銭メリットも強いです。

過走行や傷凹みが多い車は特に廃車業者が最高値になる可能性が高いので、詳しくは上記にある海外輸出情報をご覧になりながら判別してください。

廃車業者も交渉することによって価格は変動することが多いので、見積もり後のもう一押しを忘れないようにしていきましょう

 

【廃車本舗】

全国規模の廃車専門業者です。

自社でリサイクル工場を持っており、部品の輸出も含めた価格を割り出して貰えますので期待値は高いです。

レッカーや廃車に関する費用は全て無料なので、余計なことを考えずに高値売却を目指せます。

 

廃車買取査定の詳細はコチラ

 

 

車種に合わせた大枠での売り先評価一覧は参考になりましたでしょうか?

厳密に言えば同じ車種でもグレードや距離数、選ばれたオプションなどによっても選ぶべき売却先が変わるケースもありますので、所有されている車の内容に合わせてより詳しく知りたい場合は、当ブログ内で提供している「有料査定サービス」をご利用ください。

ベーシック版で5000円と有料ではありますが、個別に現在価値や相場状況などを調査させて頂き、より高く売却出来るように買取店側の人間が具体的な数値でアドバイスをさせて頂きます(当方が買い取ることは絶対にありません)

実際の売れる金額を把握出来れば精神的にかなり楽に動けると思いますで、少しでも高く売りたい方、効率的に動きたい方はぜひ検討してみて下さいね。

有料査定サービスのお申し込みはコチラから

 

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