出典:goonet
TOYOTA(トヨタ)カローラスポーツの買取価格について、車の専門業者のみが見れる会員制オートオークションデータから調査、分析をしてみました。
カローラスポーツを中古車として高く売る場合、どのようなグレードを選んでおけばいいのか。
カローラスポーツの総合的な買取価格ランク、グレード別の価値の差や買取価格に直結する輸出動向などなど。
現在の市場相場を調査しながら解説していきます。
また、お得なカローラスポーツの中古車購入ポイントもこの記事を見れば分かるはずです。
カローラスポーツを高く売ろうと思っている方、これからお得に買おうとされている方はそれぞれ参考にして下さい。
車屋(買取店)から見えるトヨタ【カローラスポーツ】の印象
今までに無い新しいタイプのカローラですね。
全長は440cm弱とハッチバックにしては長く、ステーションワゴンにしてはやや短い形状は、国内だとシビックやアクセラスポーツ(MAZDA3ファストバック)なんかが対抗馬になってくるのでしょう。
カローラと言えばおじいちゃんか法人営業車という・・・悪い意味で印象の強い時代から切り替わる切っ掛けになりそうな車ですので、現状中古の買い支えが強いのかどうか。
残価率(リセール)から判別してみたいと思います。
トヨタ【カローラスポーツ】モデルチェンジ歴
2018年6月 初代カローラスポーツ販売開始
※周期はまだまだ不明だが、トヨタなら推定3年周期になると思われる。
※新車価格やグレード一覧はこちらを参考にして下さい・・・goonet様カタログ
トヨタ【カローラスポーツ】の買取価格ランク(3年経過時)
ランク・・・S 68%
※3年経過30000kmを基準にした、全グレードの平均値となります。
ランク早見表
総合ランク | 買取価格/新車価格(3年経過) | 各ランクについての解説 |
SSS | 80%~ | 全車種の1%にも満たない超高額の買取価格が期待出来ます。売る時は心ゆくまで交渉しましょう。 |
SS | 70%~79% | このランクに該当していれば相当ラッキーです。車の形状によってはこの枠に入ることすら許されません。 |
S | 60%~69% | 人気車種を買っている証拠です。お隣さんが悔しがります。 |
A | 55%~59% | 平均よりはやや上です。上には上がありますが、欲しかった車なら満足度とのバランスもそれなりに取れているはず。 |
B | 50%~54% | まさに平均です。可もなく不可もなく。この辺りから中古車を買うメリットも大きくなります。 |
C | 40%~49% | 売る時やや辛くなるランクです。特に高額輸入車はこのランクが多いので、中古車にもしっかり目を向けてみましょう。 |
D | 30%~39% | 新車で買えば泣きをみます。誰かが助けてくれるわけではありませんから後悔する前に検討を。 |
E | 20%~29% | 新車で買ってたら涙も出ません。買っちゃダメ。絶対。 |
Z | 0% | 既に最終モデルでも価値はありません。廃車が最有力となります。 |
トヨタ【カローラスポーツ】の海外輸出情報
まだ不明。
未使用車特需とか1年規制とかそういった類の高騰は一切無し。
輸出価格早見表
輸出ランク | 目安価格 |
超高輸出 | 距離数に関係無く、100万以上のかなり高い相場で輸出されている(水準が高い分、状態に左右されることも多い) |
高輸出 | 距離数に関係無く、50~100万未満の高い相場で輸出されている(修復歴はNGなど条件が付く場合もある) |
中輸出 | 距離数に関係無く、25~50万未満で輸出されている(このあたりになると車両状態はあまり関係無くなる) |
低輸出 | 距離数に関係無く、15~25万未満で輸出されている(このあたりになると車両状態はほぼ関係無くなる) |
プチ輸出 | 距離数に関係無く、10万前後で輸出されている(このあたりになると車両状態はほぼ関係無くなる) |
極プチ輸出 | 距離数に関係無く5万前後で輸出されるが、排気量によっては廃車と変わらないレベル |
※部品取りとして価値(底値)が存在する場合も含めているので、必ず海外輸出されるということではありません。
トヨタ【カローラスポーツ】の調査結果
ちょっと難しい車ですね。
まずは平成30年からの販売開始なので、1年経過、1万km時のグレード別リセール値をいってみましょう。
※データが1台のみ、もしくは確認出来ないグレードは不明としておきます。
GX(2WD)MT 不明
GX(2WD)AT 不明
GX(4WD)AT 79%
G(2WD)MT 不明
G(2WD)AT 84%
G(4WD)AT 不明
GZ(2WD)MT 84%
GZ(2WD)AT 不明
GZ(4WD)AT 不明
ハイブリッドGX(2WD) 不明
ハイブリッドG(2WD) 83%
ハイブリッドGZ(2WD) 84%
このようになります。
流通量の割合はガソリン3割、ハイブリッド7割といったところ(過去3ヵ月で50台超)
そして見て頂ければお分かりの通り、ガソリン、ハイブリッド共に下位グレードの「GX」は過去3ヵ月までデータを遡ってもほぼデータ無し。
ガソリンのみに設定のある「4WD」車もほぼデータがありませんので、カローラスポーツで新車検討されている方はこの2種は絶対に回避推奨ですね。
参考データが無ければ買う側が高い金額で勝負をしませんので、自動的に本来あるべき相場よりも安い売却になり易くなります。
逆に「G」or「GZ」の2WDを選んでおけば、ガソリンでもハイブリッドでも残価(リセール)は誤差の範疇で横並びとなっていますので、実質損失額を減らしたいなら新車価格の安いグレードを選べば良いと思いますし、過走行予定なら30万近く新車価格が上がりますけどハイブリッドでもまぁまぁという感じです。
※カローラ系ならいずれ輸出が絡んで来ると思いますが、ガソリンとハイブリッドの輸出価格が同等のパターンとややハイブリッドの方が高いパターンとがあり、これはあと2~3年くらい経たないと判別が出来ません。
では次に相場を見て思ったカローラスポーツの特徴を。
・カラーの差は白黒と他色で15~20万ほど
・1年経過1万km増の価値減少度合いは10万程度とそれなりに控えめ
・モデリスタエアロの付加価値は15万くらいとかなり普通
・1台だけあった車高調+社外アルミで純正から反れた車両は、なぜか相場のマイナス20万ほどと大惨事
見えるのはこのくらいになります。
カラー差などはよくあるパターンなので良いとして、今回特に気になったのが下の2つですね。
アクセラスポーツやシビックと同じで、ハッチバックスポーツの分類にも入るカローラスポーツ。
ガソリンの最上位「GZ」なんてほぼMT車のデータばかりですし、スポーツに寄せた方がリセールは伸びるのかな?と思いきや、エアロの付加価値は普通な上に装着している車両は1台だけと・・・
半分以上がエアロ付けているプリウスなんかとは全然違ってまだまだ極少数。
おまけにそれっぽい改造をすると大幅に価値減なんていう、たまたまの可能性が高いとは思いつつもかなり珍しい現象を引き起こしています。
これはどちらに転ぶのかなぁ・・・
極々普通の車なら、MT車はオートマ限定車から除外されるのと運転がめんどくさいという理由でリセールは落ちる(軽自動車とかによくあったパターン)
対してスポーツ色が強ければMT車は乗る楽しみをプラスさせるため、リセールは基本敵に上がる(スポーツカーによくあるパターン)
こういった特徴がある中でカローラスポーツは見た目で明らかに路線が分かるタイプではありませんし、現状どっち付かずな状態になってしまっているので判断に悩みますね。
一応参考値として、唯一1台だけあったGZ(2WD)AT車は同条件のGZ(2WD)のMT車と比べて取引数値で約5万ほど安いです。
新車価格はMT車の方が同グレードで3万ほど安いので、この1台だけで比較すればMT車の方がリセールは上ということになります(1台だけなので上記グレード別リセールランクは不明としております)
まだまだ相場が出来上がってきたばかりといった感じのカローラスポーツ。
今後も多少傾向や特徴に変化が生まれるかとは思いますけど、とりあえず販売開始から1年半近く経過した現在のリセール傾向をまとめておきましたので、興味のある方は参考にして頂ければと思います。
最新グレード別リセール数値(2021年7月8日調査)
最新の3年経過、3万km各グレード別リセール値がコチラ。
G(2WD) 57.6%
GZ(2WD) 70.2%
GZ(4WD) 72.7%
ハイブリッドGX 53.7%
ハイブリッドG 63.3%
ハイブリッドGZ 66.9% ←高額売却の狙い易い最多流通グレード
※データの取れたグレードのみ載せています。
最新グレード別リセール数値(2022年4月12日調査)
最新の3年経過、3万km各グレード別リセール値がコチラ。
GX(2WD) 60.8%
GX(4WD) 62.2%
GZ(2WD)(AT) 70.3%
GZ(2WD)(MT) 71.2%
GZ(4WD) 72.7%
ハイブリッドGX 64.1%
ハイブリッドG 69.3%
ハイブリッドGZ 70.7% ←高額売却の狙い易い最多流通グレード
※データの取れたグレードのみ載せています。
中古車に興味を持ったらこちらから。
気に入った車両が見つかったら見積もり依頼をすると、販売店からメールで総額費用を教えて貰えます(県外の場合は陸送費用など含めて)
表示されている価格だけで予算を組むのは大変危険です。
しっかり総額を確認した上で比較検討していきましょう。
※一括査定ではありません
トヨタ【カローラスポーツ】の売り先アドバイス
車はなんでも買い取り専門店を利用すれば高くなるわけではありません。
国内外の需要先や車種それぞれの傾向、流通量によって異なりますので、この車種に合わせたお勧めの売り先をお伝えしていきます。
「◎」や「〇」の売り先を積極的に検討していきましょう。
車買取専門店 ◎
現在価値が500万以上の高額車や特別な輸出に該当しているような車、流通量の少ない車(もしくはグレード)はあまり向いておりません。
相場データを最重視した買取をしながら即現金化、差額の利益を出す商売ですので、相場データ量が少ない車や今後の価値変動リスクが高い車は往々にして安い買取額になり易く、別の売却手段を取った方が期待値も上がります。
しかし500万未満の国内需要車や特別な輸出該当車でも無ければ全般的に利用価値は強いので、よほど慣れている、ご自身の営業力に自身のある方以外は一括査定を利用しておきましょう。
単独交渉は上手くいけば一括査定よりも期待値が上がるものの、プロ相手ではあなたが負かさせる可能性の方が圧倒的に高いです。
お住まいの地域にもよりますが、最低5社以上を目標に同時査定依頼(日時を合わせて一斉に査定をすること)されると、労力と到達する金額が両立し易いのでお勧めです。
【一括査定依頼のコツ】
・査定依頼日時は申し込んでから1週間くらいと多少余裕を持つようにしましょう(今日来てくれ、明日来てくれと急な話になると、既に予定に入っているお店は辞退する可能性が高くなります)
・平日の火、水、木曜日は定休日にしているお店が多いので極力回避しましょう(定休日は当然来てくれませんので業者数が減ります)
数日後に査定予約をして、待っている間に別の売却手段を試していくのが効率的です(要は最後の保険として活用します)
【カーセンサー】
高額売却に結び付きやすい地場企業や、車によっては県外の専門業者からも問い合わせが入ります。
極力聞いたことのある会社だけでなく、聞いたことの無い会社を選ぶのが高値売却のコツです。
【ズバット車買取比較.com】
こちらも地場企業の参加率が高い一括査定サイトです。
オークション転売が主体の会社では無く、自店に在庫として並べる会社を見つけられるかがポイント。
小規模店、地場企業の方が営業力が無い&自社販売率が高いので、話がスムーズなことが多いです。
【かんたん車査定ガイド】
最大10社の査定が取れる一括査定です。
ただし最高額が分かるわけではありませんので、あくまで査定確保ツールとお考え下さい。
査定数が増えれば高額売却になりやすい在庫採用などのチャンスは広がります。
※お車の価値が30万以上くらいであればまだいいのですが、明らかに金額が厳しそうなら複数の一括査定依頼は止めておきましょう。
買取店の買取意欲減少に繋がる恐れがあります。
車の系統を合わせた専門店 ×
ここで言う専門店とは「輸入車専門店」「輸出専門業者」「SUV専門店」など、何かに特化した車種や形状の車を販売、買取しているお店を指します。
専門店の内容とあなたの車が合致していれば、そのまま在庫にして貰える率は大きく上がりますので率先して交渉すべき売り先です。
難点は全国展開しているような会社は稀で、ご自身のお住まいの地域に合わせて合致しそうなお店を探す必要がありますので、普段から売り先候補を見つけておくと売却時には多少楽になりますね。
国産コンパクトカーなど、そもそも専門店がほぼ存在しない車も多いので、その場合は中古車販売店を相手に動きましょう。
中古車販売店 ◎
中古車販売店とは、中古車販売がメインの混在した車種を並べているお店を指します。
国内需要向け車種であれば大半は該当しますので、特に傷や凹みのあまり無い平均的な距離数の車には向いている売り先です。
車種系統は揃っていなくても車の販売単価を合わせているお店が多いので、可能な限りあなたのお車の推定販売価格と近い車を並べているお店に交渉していきましょう。
販売価格平均30万ほどのお店に300万の車を売りに行っても得られるものは何もありません。
難点は価格帯を合わせたとしても在庫にする気持ちがそのお店に無ければ買取店よりも全体的に安い金額しか言われませんので、候補を見つけてからの動く件数が重要になってきます。
オークション代行出品 △
業者間の車専用オークションに自ら出品する方法で、買取店が買い取り後に現金化する場で同じように車の現金化を行います(ヤフーオークションやメルカリのような個人間ではありません)
流通量が少なく相場不確定な車や特別な輸出該当車。
あとは相場が下落傾向にあり、買う側の警戒度が強い車などには効果的な売却方法です。
逆に流通量がそれなりにある車は買取店でもしっかり動けば高くなりますので、代行出品手数料が余計な損失になることもあります。
知識がモノを言う世界ですので、不慣れなら軽はずみに行うのではなく、色々と試してダメだった時の最後の手段くらいに思っておきましょう。
一見流通がそれなりにある車種でも、その中で流通の少ないグレードを買われるとオークション代行がお勧めになる場合もあるので、意外とお勧めするケースは多いです。
手数料の安い代行業者がコチラ
・中古車情報館(一律2.5万円と知る限りは最安値)
・Carbiz(300万未満は一律3万円、300万以上は落札代金に対しての1%なので高額車は注意)
買取店並みの知識で高値成約を目指したい方は、オークション代行ノウハウ資料を販売しておりますのでご検討下さい。長くご利用頂けると思います。
車種に合わせた大枠での売り先評価一覧は参考になりましたでしょうか?
厳密に言えば同じ車種でもグレードや距離数、選ばれたオプションなどによっても選ぶべき売却先が変わるケースもありますので、所有されている車の内容に合わせてより詳しく知りたい場合は、当ブログ内で提供している「有料査定サービス」をご利用ください。
ベーシック版で5000円と有料ではありますが、個別に現在価値や相場状況などを調査させて頂き、より高く売却出来るように買取店側の人間が具体的な数値でアドバイスをさせて頂きます(当方が買い取ることは絶対にありません)
実際の売れる金額を把握出来れば精神的にかなり楽に動けると思いますで、少しでも高く売りたい方、効率的に動きたい方はぜひ検討してみて下さいね。
トヨタ【カローラスポーツ】のライバル車
【国産車】
【輸入車】
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お疲れ様です!
低廉グレードの差がすごいですね!😂
かなり明確に高グレード優位な感じになってきてますね。
流通量(人気)もそのまま比例しているので、下位グレードだけじゃなく中位グレードも警戒する必要が出てきてます。