出典:goonet
MITSUBISHI(三菱)アウトランダーPHEVの買取価格について、車の専門業者のみが見れる会員制オートオークションデータから調査、分析をしてみました。
アウトランダーPHEVを中古車として高く売る場合、どのようなグレードを選んでおけばいいのか。
アウトランダーPHEVの総合的な買取価格ランク、グレード別の価値の差や買取価格に直結する輸出動向などなど。
現在の市場相場を調査しながら解説していきます。
また、お得なアウトランダーPHEVの中古車購入ポイントもこの記事を見れば分かるはずです。
アウトランダーPHEVを高く売ろうと思っている方、これからお得に買おうとされている方はそれぞれ参考にして下さい。
車屋(買取店)から見える三菱【アウトランダーPHEV】の印象
まだ国内でも数少ないプラグインハイブリッドモデルですね。
さらに人気の強いSUV形状となると現状アウトランダーPHEVしかありませんので、電気自動車というポイントを最優先すればかなり割合でこの車種は検討候補に入ってくると思います。
ただし最大の難点は初期費用の高さ。
現行モデルでは400~530万と、多少の補助金は下りるにしても新車価格は輸入車も狙える高級車枠に突入しています。
なのでぜひ残価率(リセール)を把握して下さい。
把握すれば中古購入という選択も出てくると思いますので。
三菱【アウトランダーPHEV】モデルチェンジ歴
2013年1月 初代アウトランダーPHEV販売開始
2015年7月 マイナーチェンジ
※周期は不規則で統一性無し。
※新車価格やグレード一覧はこちらを参考にして下さい・・・goonet様カタログ
三菱【アウトランダーPHEV】の買取価格ランク(3年経過時)
ランク・・・A 56%
※3年経過30000kmを基準にした、全グレードの平均値となります。
ランク早見表
総合ランク | 買取価格/新車価格(3年経過) | 各ランクについての解説 |
SSS | 80%~ | 全車種の1%にも満たない超高額の買取価格が期待出来ます。売る時は心ゆくまで交渉しましょう。 |
SS | 70%~79% | このランクに該当していれば相当ラッキーです。車の形状によってはこの枠に入ることすら許されません。 |
S | 60%~69% | 人気車種を買っている証拠です。お隣さんが悔しがります。 |
A | 55%~59% | 平均よりはやや上です。上には上がありますが、欲しかった車なら満足度とのバランスもそれなりに取れているはず。 |
B | 50%~54% | まさに平均です。可もなく不可もなく。この辺りから中古車を買うメリットも大きくなります。 |
C | 40%~49% | 売る時やや辛くなるランクです。特に高額輸入車はこのランクが多いので、中古車にもしっかり目を向けてみましょう。 |
D | 30%~39% | 新車で買えば泣きをみます。誰かが助けてくれるわけではありませんから後悔する前に検討を。 |
E | 20%~29% | 新車で買ってたら涙も出ません。買っちゃダメ。絶対。 |
Z | 0% | 既に最終モデルでも価値はありません。廃車が最有力となります。 |
三菱【アウトランダーPHEV】の海外輸出情報
初代アウトランダーPHEV(~H27年)・・・高輸出に該当
2代目アウトランダーPHEV(H27年~)・・・超高輸出に該当
輸出価格早見表
輸出ランク | 目安価格 |
超高輸出 | 距離数に関係無く、100万以上のかなり高い相場で輸出されている(水準が高い分、状態に左右されることも多い) |
高輸出 | 距離数に関係無く、50~100万未満の高い相場で輸出されている(修復歴はNGなど条件が付く場合もある) |
中輸出 | 距離数に関係無く、25~50万未満で輸出されている(このあたりになると車両状態はあまり関係無くなる) |
低輸出 | 距離数に関係無く、15~25万未満で輸出されている(このあたりになると車両状態はほぼ関係無くなる) |
プチ輸出 | 距離数に関係無く、10万前後で輸出されている(このあたりになると車両状態はほぼ関係無くなる) |
極プチ輸出 | 距離数に関係無く5万前後で輸出されるが、排気量によっては廃車と変わらないレベル |
※部品取りとして価値(底値)が存在する場合も含めているので、必ず海外輸出されるということではありません。
三菱【アウトランダーPHEV】の調査結果
一応このリセールは補助金度外視で、あくまで新車価格と現状の各グレードの相場から割り出しております。
その上での3年経過、3万km時グレード別リセールランクがこちらです。
E 不明
G ランクC
Gセーフティパッケージ ランクC
Gナビパッケージ ランクC
Gプレミアム ランクC
グレード「E」だけまったくデータが無いので良く分からず、他は全部ランクCとなります。
GとGセーフティが同率で、GナビとGプレミアムもリセール値は同率。
後者の方が気持ちリセールが高いという感じですね。
補助金が10万程度でしたらランクCは変わらずでしょう。
となるとどうなんでしょうね・・・
初めから長く乗ること前提ならいいと思うんですけど、私みたいなコロコロ車買えるタイプには向いてないですよね。
それならインフラ整備も必要無く、かつ残価率も遥かに高いガソリンアウトランダーの方が良いと思いますし。
一応特徴も買いておきますので、興味のある方は参考にしてみて下さい。
・購入している方の年齢層が高めなのか色はライトブルーとシルバーが非常に多いです。
・しかし白黒と比較してしまうと30万ほどの開きがあります。
・グレード別を見ても分かる通りリセール上位は上位グレードです。
・が、3%程度の差。新車価格も相応に上がるので、この車の場合は自分に合ったグレードで良いと思います。
相場を見る限りはまだ過走行車も出回ってないですし、そもそも電気自動車なので需要は国内のみだと思います。
7万kmと3万kmの差が30~40万程度と、順当に走れば価値が落ちていっているようですが・・・
そもそも長く乗ること前提の車なので、リセールはあまり気にしてもしょうがないでしょう。
買うなら10~15年くらい乗る!売る時の値段は考えない!
そのくらいの意気込みで買わないと後悔すると思いますので、自信が無い方は素直に通常アウトランダー、もしくはその競合車も視野に入れていきましょう。
最新グレード別リセール数値(2021年5月24日調査)
最新の各グレード別リセール値がコチラ。
Gリミテッドエディション 56.3%
G 58.6%
Gセーフティパッケージ 55.4%
Gナビパッケージ 49.7%
Gプラスパッケージ 58% ←高額売却の狙い易い最多流通グレード
Gプレミアムパッケージ 55%
Sエディション 53%
※データの取れたグレードの記載。
中古車に興味を持ったらこちらから。
気に入った車両が見つかったら見積もり依頼をすると、販売店からメールで総額費用を教えて貰えます(県外の場合は陸送費用など含めて)
表示されている価格だけで予算を組むのは大変危険です。
しっかり総額を確認した上で比較検討していきましょう。
※一括査定ではありません
三菱【アウトランダーPHEV】の売り先アドバイス
車はなんでも買い取り専門店を利用すれば高くなるわけではありません。
国内外の需要先や車種それぞれの傾向、流通量によって異なりますので、この車種に合わせたお勧めの売り先をお伝えしていきます。
「◎」や「〇」の売り先を積極的に検討していきましょう。
車買取専門店 〇
現在価値が500万以上の高額車や特別な輸出に該当しているような車、流通量の少ない車(もしくはグレード)はあまり向いておりません。
相場データを最重視した買取をしながら即現金化、差額の利益を出す商売ですので、相場データ量が少ない車や今後の価値変動リスクが高い車は往々にして安い買取額になり易く、別の売却手段を取った方が期待値も上がります。
しかし500万未満の国内需要車や特別な輸出該当車でも無ければ全般的に利用価値は強いので、よほど慣れている、ご自身の営業力に自身のある方以外は一括査定を利用しておきましょう。
単独交渉は上手くいけば一括査定よりも期待値が上がるものの、プロ相手ではあなたが負かさせる可能性の方が圧倒的に高いです。
お住まいの地域にもよりますが、最低5社以上を目標に同時査定依頼(日時を合わせて一斉に査定をすること)されると、労力と到達する金額が両立し易いのでお勧めです。
【一括査定依頼のコツ】
・査定依頼日時は申し込んでから1週間くらいと多少余裕を持つようにしましょう(今日来てくれ、明日来てくれと急な話になると、既に予定に入っているお店は辞退する可能性が高くなります)
・平日の火、水、木曜日は定休日にしているお店が多いので極力回避しましょう(定休日は当然来てくれませんので業者数が減ります)
数日後に査定予約をして、待っている間に別の売却手段を試していくのが効率的です(要は最後の保険として活用します)
【カーセンサー】
高額売却に結び付きやすい地場企業や、車によっては県外の専門業者からも問い合わせが入ります。
極力聞いたことのある会社だけでなく、聞いたことの無い会社を選ぶのが高値売却のコツです。
【ズバット車買取比較.com】
こちらも地場企業の参加率が高い一括査定サイトです。
オークション転売が主体の会社では無く、自店に在庫として並べる会社を見つけられるかがポイント。
小規模店、地場企業の方が営業力が無い&自社販売率が高いので、話がスムーズなことが多いです。
【かんたん車査定ガイド】
最大10社の査定が取れる一括査定です。
ただし最高額が分かるわけではありませんので、あくまで査定確保ツールとお考え下さい。
査定数が増えれば高額売却になりやすい在庫採用などのチャンスは広がります。
※お車の価値が30万以上くらいであればまだいいのですが、明らかに金額が厳しそうなら複数の一括査定依頼は止めておきましょう。
買取店の買取意欲減少に繋がる恐れがあります。
車の系統を合わせた専門店 ◎
ここで言う専門店とは「輸入車専門店」「輸出専門業者」「SUV専門店」など、何かに特化した車種や形状の車を販売、買取しているお店を指します。
専門店の内容とあなたの車が合致していれば、そのまま在庫にして貰える率は大きく上がりますので率先して交渉すべき売り先です。
難点は全国展開しているような会社は稀で、ご自身のお住まいの地域に合わせて合致しそうなお店を探す必要がありますので、普段から売り先候補を見つけておくと売却時には多少楽になりますね。
国産コンパクトカーなど、そもそも専門店がほぼ存在しない車も多いので、その場合は中古車販売店を相手に動きましょう。
中古車販売店 △
中古車販売店とは、中古車販売がメインの混在した車種を並べているお店を指します。
国内需要向け車種であれば大半は該当しますので、特に傷や凹みのあまり無い平均的な距離数の車には向いている売り先です。
車種系統は揃っていなくても車の販売単価を合わせているお店が多いので、可能な限りあなたのお車の推定販売価格と近い車を並べているお店に交渉していきましょう。
販売価格平均30万ほどのお店に300万の車を売りに行っても得られるものは何もありません。
難点は価格帯を合わせたとしても在庫にする気持ちがそのお店に無ければ買取店よりも全体的に安い金額しか言われませんので、候補を見つけてからの動く件数が重要になってきます。
オークション代行出品 △
業者間の車専用オークションに自ら出品する方法で、買取店が買い取り後に現金化する場で同じように車の現金化を行います(ヤフーオークションやメルカリのような個人間ではありません)
流通量が少なく相場不確定な車や特別な輸出該当車。
あとは相場が下落傾向にあり、買う側の警戒度が強い車などには効果的な売却方法です。
逆に流通量がそれなりにある車は買取店でもしっかり動けば高くなりますので、代行出品手数料が余計な損失になることもあります。
知識がモノを言う世界ですので、不慣れなら軽はずみに行うのではなく、色々と試してダメだった時の最後の手段くらいに思っておきましょう。
一見流通がそれなりにある車種でも、その中で流通の少ないグレードを買われるとオークション代行がお勧めになる場合もあるので、意外とお勧めするケースは多いです。
手数料の安い代行業者がコチラ
・中古車情報館(一律2.5万円と知る限りは最安値)
・Carbiz(300万未満は一律3万円、300万以上は落札代金に対しての1%なので高額車は注意)
買取店並みの知識で高値成約を目指したい方は、オークション代行ノウハウ資料を販売しておりますのでご検討下さい。長くご利用頂けると思います。
廃車業者 ×
廃車の場合は買取店に行かれても中間マージンだけを取られて廃車業者へ売却されてしまいますので、それであればご自身で直接動かれた方が楽ですし金銭メリットも強いです。
過走行や傷凹みが多い車は特に廃車業者が最高値になる可能性が高いので、詳しくは上記にある海外輸出情報をご覧になりながら判別してください。
廃車業者も交渉することによって価格は変動することが多いので、見積もり後のもう一押しを忘れないようにしていきましょう
【廃車本舗】
全国規模の廃車専門業者です。
自社でリサイクル工場を持っており、部品の輸出も含めた価格を割り出して貰えますので期待値は高いです。
レッカーや廃車に関する費用は全て無料なので、余計なことを考えずに高値売却を目指せます。
車種に合わせた大枠での売り先評価一覧は参考になりましたでしょうか?
厳密に言えば同じ車種でもグレードや距離数、選ばれたオプションなどによっても選ぶべき売却先が変わるケースもありますので、所有されている車の内容に合わせてより詳しく知りたい場合は、当ブログ内で提供している「有料査定サービス」をご利用ください。
ベーシック版で5000円と有料ではありますが、個別に現在価値や相場状況などを調査させて頂き、より高く売却出来るように買取店側の人間が具体的な数値でアドバイスをさせて頂きます(当方が買い取ることは絶対にありません)
実際の売れる金額を把握出来れば精神的にかなり楽に動けると思いますで、少しでも高く売りたい方、効率的に動きたい方はぜひ検討してみて下さいね。
三菱【アウトランダーPHEV】のライバル車
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中古車サイト見てて気になったのですが、2015年登録なのに車検が
2017年の車が多いんですよね。
例.2015年7月登録→2017車検と記載
通常どうり?2018年の車両もあったりで、何か理由があるのでしょうか?
良いご質問ですね~うーん記事にした方がいいかな・・・
うん、これは重要なんで記事にしよう。
というわけで珍しくも無く本日は絶賛お暇中なんで、今日中に終わるか分かりませんけどお時間ある時に確認してみて下さい~。
このクルマ、いま現在乗ってます^_^;
試しに三菱ではないディーラーで査定したところ、約1年乗って12000キロで268万円でした。ホワイトパールのGナビパッケージです。
オークションでもかなり安くなってしまったでしょうし、三菱が買い取ってくれないかなあ^_^;
おぉー充電設備も整えたんですね。
この車も燃費の影響あったんでしたっけ?
とりあえず売るのは非常に勿体ないのかなと思いますが、状態が良好ならその金額よりはもっと高くなりますので、持てる知識フル活用で頑張って頂きたいっ!
「いい質問ですね〜」とは池上彰さんばりのミラクルですね♡♡
前期後期はあまり相場変わらないでしょうか?
絶対的に後期のがいいですが(笑)
意識してないですがたぶんそれが移りました(笑)
前期後期の差はかなりありますよーパッと見た感じ50~80万くらいの差ですね。
まだ1年程度の経過なのでここからどのくらいのペースで落ちるかですね~。
ヨーロッパではガソリン車の製造が厳しくなると聞いていますが、アウトランダーPHEVの中古車は輸出でブレイクしてもいいのかな、なんて思ったりするんですがどうなんでしょうか?三菱が新車で輸出しているのが影響しているとか、複雑過ぎてメンテの問題となどが絡んで売れないとかあるのかな。にーさまの調査ではCですよね。ガソリンじゃなければディーゼルとなるのでしょうか?
ヨーロッパだとクリーンディーゼル推しだったかと思いますが電気もかなり力入れてるんですかね?
すいませんそこら辺はあまり詳しくないのです(笑)
あと輸出に関しては欧州方面にももちろん日本車はいくんですが、欧州にいってるから凄く高いという話を聞いたことがありません。
ドバイとかアメリカやロシア、あとメインになってる盗難アジア系なんかはそちら方面に行くから高いって車を何回も見てるんですけどね~。
欧州はドイツやフランスイタリアなんかが自国車を頑張ってるので、他国より輸出の敷居が高いのかもしれませんね(個人的な予想です)
ありがとうございます。
オランダでは新車がかなり売れているらしいですが、自国車がない?ことが拘りがないことにつながるのかなと勝手に思っています。中古車の輸出は、その国のご事情や特色があるので、そこは予想もできないなのだとわかりました。
そこで、国内向けとしてのアウトランダーPHEVには今後伸び代は期待できるのでしょうか?期待できるとしたら、三年後のランクを想像で結構ですので、ご教授ください。
よろしくお願いします。
いえいえ!
個人的な予想として、アウトランダーPHEVに伸びしろを求めるのは厳しいんじゃないですかね~。
正直記事を作成してから相場を見る機会がまったく無いため、今どうなってんのかよく分かりませんが・・・
電気自動車が伸びるとなった場合、まずは知名度が圧倒的に高いプリウスPHVが先に来ると思うんですよね。
5年後じゃまだ無理な気がしますが、10年後とかに電気自動車が当たり前の世界になった時には光が指してるかもしれませんね!
というわけでランクは変わらずCじゃないかなと思います(本気で知りたい場合は有料版の方でになりますが相場調査します)
いつも早々に回答していただき、ありがとうございます。アウトランダーPHEVは買うなら長く乗るつもりで、出来れば程度が良い中古を買うのが良さそうですね。
ありがとうございました。
にーさま
お世話になっています。北海道では地震災害に遭われた方々が停電問題で苦労されていると聞きました。お見舞い申し上げます。
で、7月くらいに排気量が2.4に変わるマイナーチェンジしてたようですが、型落ち車の在庫が地震で一気に捌けたとか。
中古車市場も変化がありそうですか?
いざというときのために、我が家も一台置いておきたいなんて贅沢できませんけど、気になります。
今回北海道、大阪方面で停電の影響が強く出ていたと思います。
ただ電気自動車が中古相場に影響に与えたかとなると、そこまでの影響にはなっていないはずです。
災害で相場に影響したのは東日本大震災くらいしか記憶にはないので、一定エリアでの大きな需要に留まってるのかなと。
ちなみに知り合いは発電機を使ってやり繰りしてたようだったので、必ず電気自動車じゃなきゃいけないというのも高騰しない理由かもしれません。
にーさま
そうですよね。さすがものの評価をされているだけあって、冷静にものを見られるなと感心しました。ありがとうございました。
よくよく見たら返信の内容おかしいですね(笑)
「必ず電気自動車じゃなきゃいけない」というわけではない
でした!