出典:goonet
MITSUBISHI(三菱)アウトランダーの買取価格について、車の専門業者のみが見れる会員制オートオークションデータから調査、分析をしてみました。
アウトランダーを中古車として高く売る場合、どのようなグレードを選んでおけばいいのか。
アウトランダーの総合的な買取価格ランク、グレード別の価値の差や買取価格に直結する輸出動向などなど。
現在の市場相場を調査しながら解説していきます。
また、お得なアウトランダーの中古車購入ポイントもこの記事を見れば分かるはずです。
アウトランダーを高く売ろうと思っている方、これからお得に買おうとされている方はそれぞれ参考にして下さい。
車屋(買取店)から見える三菱【アウトランダー】の印象
三菱の主力車種ですね。
同じ三菱の中でアウトランダー、エクリプスクロス、RVRと3種のミドル~やや大型SUV車が競合しておりますが、認知度からいってもアウトランダーが現状最も強いので、その分数年後の残価(リセール)にも期待が持てます。
なので問題は他メーカーSUV車と比較してどうなのかというところ。
全長470cm前後のSUV車はかなり混戦しているので、ぜひ性能や装備比較の他に、残価率(リセール)も比較して貰えればと思います。
三菱【アウトランダー】モデルチェンジ歴
2005年10月 初代アウトランダー販売開始
2010年1月 マイナーチェンジ
2012年10月 フルモデルチェンジ 2代目アウトランダー販売開始
2015年6月 マイナーチェンジ
※周期は不規則で統一性無し。常に情報収集をしておかないと危険なタイプ。
※新車価格やグレード一覧はこちらを参考にして下さい・・・goonet様カタログ
三菱【アウトランダー】の買取価格ランク(3年経過時)2021年5月21日更新
ランク・・・S 65%
※3年経過30000kmを基準にした、全グレードの平均値となります。
各グレード別リセール値がコチラ。
20G(2WD) 70.9%
アクティブギア(2WD) 67.4%
24G(4WD) 63.4%
24Gナビパッケージ(4WD) 57.9%
※データの取れたグレードのみ載せております。
ランク早見表
総合ランク | 買取価格/新車価格(3年経過) | 各ランクについての解説 |
SSS | 80%~ | 全車種の1%にも満たない超高額の買取価格が期待出来ます。売る時は心ゆくまで交渉しましょう。 |
SS | 70%~79% | このランクに該当していれば相当ラッキーです。車の形状によってはこの枠に入ることすら許されません。 |
S | 60%~69% | 人気車種を買っている証拠です。お隣さんが悔しがります。 |
A | 55%~59% | 平均よりはやや上です。上には上がありますが、欲しかった車なら満足度とのバランスもそれなりに取れているはず。 |
B | 50%~54% | まさに平均です。可もなく不可もなく。この辺りから中古車を買うメリットも大きくなります。 |
C | 40%~49% | 売る時やや辛くなるランクです。特に高額輸入車はこのランクが多いので、中古車にもしっかり目を向けてみましょう。 |
D | 30%~39% | 新車で買えば泣きをみます。誰かが助けてくれるわけではありませんから後悔する前に検討を。 |
E | 20%~29% | 新車で買ってたら涙も出ません。買っちゃダメ。絶対。 |
Z | 0% | 既に最終モデルでも価値はありません。廃車が最有力となります。 |
三菱【アウトランダー】の海外輸出情報
平成24年以降現行型・・・高輸出に該当
平成24年以前初期型・・・基本プチ~低輸出に該当
ただし平成20年8月の一部仕様変更以降?境目がかなり曖昧ですが、そこから平成24年FCまでは中輸出に該当
排気量設定の違いや2WDor4WDの輸出価格差などは確認出来ません。
輸出価格早見表
輸出ランク | 目安価格 |
超高輸出 | 距離数に関係無く、100万以上のかなり高い相場で輸出されている(水準が高い分、状態に左右されることも多い) |
高輸出 | 距離数に関係無く、50~100万未満の高い相場で輸出されている(修復歴はNGなど条件が付く場合もある) |
中輸出 | 距離数に関係無く、25~50万未満で輸出されている(このあたりになると車両状態はあまり関係無くなる) |
低輸出 | 距離数に関係無く、15~25万未満で輸出されている(このあたりになると車両状態はほぼ関係無くなる) |
プチ輸出 | 距離数に関係無く、10万前後で輸出されている(このあたりになると車両状態はほぼ関係無くなる) |
極プチ輸出 | 距離数に関係無く5万前後で輸出されるが、排気量によっては廃車と変わらないレベル |
※部品取りとして価値(底値)が存在する場合も含めているので、必ず海外輸出されるということではありません。
三菱【アウトランダー】の調査結果
まずは3年経過、3万km時のグレード別リセールランクです(平成27年6月のMC以降、後期で見ています)
20G ランクSS
20Gセーフティパッケージ ランクSS
24G 不明
24Gセーフティパッケージ ランクS
24Gナビパッケージ ランクS
上下差15%。
毎度の如く、安全装備系(セーフティパッケージ)が付いても目立つ相場差異は確認出来ず、グレードが下位になるほどリセール数値は上がっております。
では続いて特徴を。
・平成29式未使用車と平成27年式後期の初期型との価格差がほとんど発生していない
・平成27年6月のMCを境に、前期になると平均50万ほど価値が一気に落ちる(やたらと大きい)
・修復歴のマイナスは3年経過時でマイナス30万ほどとまぁ単価考えたら普通。
・やっぱり白黒が強く、紺、グレー、赤などが結構危険
・サンルーフは装着率がかなり低いのでよく分からず・・・推定15万くらいのプラスっぽい
特に上の二つが重要ですね。
新車から一度そこそこ下落した後は、型が変わるまでほぼ横ばいという謎の相場をしております。
最初は特別な輸出かな?と思ったんですけど、あれこれ相場見てると国内需要っぽい感じもするしこの部分は正直良く分かりません。
後期限定で絞ると市場台数は15台弱と結構少なくなってしまうので、微妙に正確性には欠けますが現状相場はこうなっています。
そして怖いのが2番目。
前期になると国産、単価を考えてもこの落ち方は異常だろと思えるくらいに大きい下落が入ります。
ただ後期のリセールがかなり高いので、前期になってやっと普通のリセールというくらい。
距離数や状態ががっつり影響する国内需要によって、前期型はおおよそ100万~150万くらいの相場を形成していますね。
そして国内需要からはみ出た車が、そこより下の高輸出枠によって外人さんに拾わるという構図です。
ではそんなアウトランダーさん。
2代目後期から前期での下落がかなり大きいので、2代目前期から初期型後期への下落も大きいのかと心配にもなってしまいます。
がっ!今度は普通。
なんだかよく分からないけど凄く普通(笑)
前期型で人気のあるエアロ付きグレード「ローデスト」が平均値を上げているというのもありますが、全体通してみると20万くらいの下落で済んでますね。
ふぇぇ・・・査定するだけなら良いけど、こうやって全体を見ようとすると難解車両だよまったくもう!!
まぁ何が言いたいかと言うとですね。
ここまで読むと現行型の新古車が熱いように見えるんですよ。
新古車買って、次の仕様変更来る前に売っぱらえば損失少ないじゃん!って。
ただね。
初期型の生産期間が平成17~24年。
2代目の現行が平成24年~現在までとなっているわけです。
PHEV作ってるくらいだからまだ生産終了しないだろうと想定すると・・・
次のFCが入るタイミングが平成31年と、予想ではありますけど来年くらいになっちゃうんですよね。
これだとなぁ・・・
乗る期間短すぎてリスクの方が大きいよねって思っちゃうんですよね。
だったらFC来てから狙った方が賢いだろうと。
もちろん他にも高リセールな車は色々あるので、アウトランダーが(三菱が)好きなら狙ってみては?という内容にはなりますが、現在はこんな相場をしておりますので参考にしてみて下さい。
あーそれと、この車を希望された方が気にされていた「アウトランダーの初期型」ですけど、まだしっかり国内需要は残っていますね。
ど初期の平成17年でも距離数や状態によっては市場価格50万を超えていきますし、15万キロ未満くらいなら輸出相場よりも高い推移で取引されている車が多いです。
割り切って20万キロとかを買えば確かに底値ではありますけど・・・
まだ損失を限界まで抑えるほどに“買いやすい車”にはなっておりませんので、どこまでも抑えたいならもっと車種を割り切る必要が出てきます。
それこそこの前やった「ミレーニア」とか・・・(笑)
そういったランクZの車を誰でもいいので知り合いからほぼタダ同然で譲ってもらい、最後は廃車にしてお金を回収するというのが一般の方も出来る一番ローリスクな錬金術だと思いますよ。
移動手段は確保しつつ、ちょっとお金も増えちゃったりしますからね!
世間体を気にしない勇気と度胸が付いたらぜひ試してみて下さい。
慣れれば・・・楽勝です(慣れ過ぎるとヤバい)
中古車に興味を持ったらこちらから。
気に入った車両が見つかったら見積もり依頼をすると、販売店からメールで総額費用を教えて貰えます(県外の場合は陸送費用など含めて)
表示されている価格だけで予算を組むのは大変危険です。
しっかり総額を確認した上で比較検討していきましょう。
※一括査定ではありません
三菱【アウトランダー】の売り先アドバイス
車はなんでも買い取り専門店を利用すれば高くなるわけではありません。
国内外の需要先や車種それぞれの傾向、流通量によって異なりますので、この車種に合わせたお勧めの売り先をお伝えしていきます。
「◎」や「〇」の売り先を積極的に検討していきましょう。
車買取専門店 ◎
現在価値が500万以上の高額車や特別な輸出に該当しているような車、流通量の少ない車(もしくはグレード)はあまり向いておりません。
相場データを最重視した買取をしながら即現金化、差額の利益を出す商売ですので、相場データ量が少ない車や今後の価値変動リスクが高い車は往々にして安い買取額になり易く、別の売却手段を取った方が期待値も上がります。
しかし500万未満の国内需要車や特別な輸出該当車でも無ければ全般的に利用価値は強いので、よほど慣れている、ご自身の営業力に自身のある方以外は一括査定を利用しておきましょう。
単独交渉は上手くいけば一括査定よりも期待値が上がるものの、プロ相手ではあなたが負かさせる可能性の方が圧倒的に高いです。
お住まいの地域にもよりますが、最低5社以上を目標に同時査定依頼(日時を合わせて一斉に査定をすること)されると、労力と到達する金額が両立し易いのでお勧めです。
【一括査定依頼のコツ】
・査定依頼日時は申し込んでから1週間くらいと多少余裕を持つようにしましょう(今日来てくれ、明日来てくれと急な話になると、既に予定に入っているお店は辞退する可能性が高くなります)
・平日の火、水、木曜日は定休日にしているお店が多いので極力回避しましょう(定休日は当然来てくれませんので業者数が減ります)
数日後に査定予約をして、待っている間に別の売却手段を試していくのが効率的です(要は最後の保険として活用します)
【カーセンサー】
高額売却に結び付きやすい地場企業や、車によっては県外の専門業者からも問い合わせが入ります。
極力聞いたことのある会社だけでなく、聞いたことの無い会社を選ぶのが高値売却のコツです。
【ズバット車買取比較.com】
こちらも地場企業の参加率が高い一括査定サイトです。
オークション転売が主体の会社では無く、自店に在庫として並べる会社を見つけられるかがポイント。
小規模店、地場企業の方が営業力が無い&自社販売率が高いので、話がスムーズなことが多いです。
【かんたん車査定ガイド】
最大10社の査定が取れる一括査定です。
ただし最高額が分かるわけではありませんので、あくまで査定確保ツールとお考え下さい。
査定数が増えれば高額売却になりやすい在庫採用などのチャンスは広がります。
※お車の価値が30万以上くらいであればまだいいのですが、明らかに金額が厳しそうなら複数の一括査定依頼は止めておきましょう。
買取店の買取意欲減少に繋がる恐れがあります。
車の系統を合わせた専門店 ◎
ここで言う専門店とは「輸入車専門店」「輸出専門業者」「SUV専門店」など、何かに特化した車種や形状の車を販売、買取しているお店を指します。
専門店の内容とあなたの車が合致していれば、そのまま在庫にして貰える率は大きく上がりますので率先して交渉すべき売り先です。
難点は全国展開しているような会社は稀で、ご自身のお住まいの地域に合わせて合致しそうなお店を探す必要がありますので、普段から売り先候補を見つけておくと売却時には多少楽になりますね。
国産コンパクトカーなど、そもそも専門店がほぼ存在しない車も多いので、その場合は中古車販売店を相手に動きましょう。
中古車販売店 〇
中古車販売店とは、中古車販売がメインの混在した車種を並べているお店を指します。
国内需要向け車種であれば大半は該当しますので、特に傷や凹みのあまり無い平均的な距離数の車には向いている売り先です。
車種系統は揃っていなくても車の販売単価を合わせているお店が多いので、可能な限りあなたのお車の推定販売価格と近い車を並べているお店に交渉していきましょう。
販売価格平均30万ほどのお店に300万の車を売りに行っても得られるものは何もありません。
難点は価格帯を合わせたとしても在庫にする気持ちがそのお店に無ければ買取店よりも全体的に安い金額しか言われませんので、候補を見つけてからの動く件数が重要になってきます。
オークション代行出品 △
業者間の車専用オークションに自ら出品する方法で、買取店が買い取り後に現金化する場で同じように車の現金化を行います(ヤフーオークションやメルカリのような個人間ではありません)
流通量が少なく相場不確定な車や特別な輸出該当車。
あとは相場が下落傾向にあり、買う側の警戒度が強い車などには効果的な売却方法です。
逆に流通量がそれなりにある車は買取店でもしっかり動けば高くなりますので、代行出品手数料が余計な損失になることもあります。
知識がモノを言う世界ですので、不慣れなら軽はずみに行うのではなく、色々と試してダメだった時の最後の手段くらいに思っておきましょう。
一見流通がそれなりにある車種でも、その中で流通の少ないグレードを買われるとオークション代行がお勧めになる場合もあるので、意外とお勧めするケースは多いです。
手数料の安い代行業者がコチラ
・中古車情報館(一律2.5万円と知る限りは最安値)
・Carbiz(300万未満は一律3万円、300万以上は落札代金に対しての1%なので高額車は注意)
買取店並みの知識で高値成約を目指したい方は、オークション代行ノウハウ資料を販売しておりますのでご検討下さい。長くご利用頂けると思います。
車種に合わせた大枠での売り先評価一覧は参考になりましたでしょうか?
厳密に言えば同じ車種でもグレードや距離数、選ばれたオプションなどによっても選ぶべき売却先が変わるケースもありますので、所有されている車の内容に合わせてより詳しく知りたい場合は、当ブログ内で提供している「有料査定サービス」をご利用ください。
ベーシック版で5000円と有料ではありますが、個別に現在価値や相場状況などを調査させて頂き、より高く売却出来るように買取店側の人間が具体的な数値でアドバイスをさせて頂きます(当方が買い取ることは絶対にありません)
実際の売れる金額を把握出来れば精神的にかなり楽に動けると思いますで、少しでも高く売りたい方、効率的に動きたい方はぜひ検討してみて下さいね。
三菱【アウトランダー】のライバル車
【国産車】
【輸入車】
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早速調査していただき、ありがとうございます!
中古車検索していてほぼ同条件のSUVの中では安値の車両が多かったのですが、甘かったですね。
確かに安く買って損失を抑えるならば、中途半端に値段が残っているクルマではダメですよね。
また一つ勉強になりました、ありがとうございます!
いえいえ!
どこまで損失と車の満足感のバランスを取っていくかですよ!
なので費用を抑えるという部分だけ見てしまえばもっと賢い選択は色々と出てきますが、SUV形状は外せないということであれば選択肢に入れられても問題無いと思っています。