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【2019年最新版】有名セダン車の3年後の価値を比較する【新車価格300~1000万未満】

投稿日:2019年1月27日 更新日:

今回はセダン特集。

 

中~大型セダンが欲しい方用に、現行販売されているいくつかのセダン車の現状を調査、比較してきます。

 

今回調査した車種がこちらです。

・IS(レクサス)

・GS(レクサス)

・マークX(トヨタ)

・クラウン(トヨタ)

・フーガ(日産)

・シーマ(日産)

・レジェンド(ホンダ)

・レガシィB4(スバル)

・アテンザセダン(マツダ)

 

以上の系9種となります。

価格は安いものだと250万あたりから、高いもので800万台くらいとマチマチではありますけど、比較対象になり易く、頑張れば富裕層じゃなくても買える範疇であろう車に絞ったつもりですので、大きめのセダン車が欲しい方は参考にして頂ければと思います。

 

また、今回の調査基準はこのようになります。

いつもと少しやり方が違いますので、勘違いされないようしっかりとご確認下さい。

・3年経過、3万キロ時の最初の車検タイミングで調査しております。

・グレードによって大きな数値差が生まれる車種もあるため、おおよその平均リセール値から順位付けをしております。

・装備やカラーなどでも差が売れるため、今回はパールor黒にカラーを絞った上での平均値から判定しております。

・3年経過時にFCやMCが発生している場合、発生後の新型データで調査しております(微妙な場合は車種ごとに調査範囲を記載しています)

 

ではいってみましょう。

これが2019年最新版の中~大型セダンリセールデータです。

 

 

1位 マークX(トヨタ)

出典:goonet

1位はトヨタのマークXです。

新車本体価格は現行カタログで250~500万強。

 

リセール数値は約60%前後となります。

 

予想通りGSがリセール高め、そして4WDも流通が少ないからなのかGSに近いリセール数値となっております。

また特別仕様車となる6MT仕様の「GRMN」

このグレードは1台しか流通が確認出来ないものの、3年経過、3万キロ時でなんとリセール数値は85%以上・・・

これが相場か?と言われると「分からん!」という返答になりますけど、とりあえず現状はとてつもなく高い数値をマークしておりますのでかなり熱いグレードだと思います(その分高いけどね)

平成28年11月でMCが入っているので、調査はそれ以前の平成27年~28年にかけてで見ております。

 

 

2位 レガシィB4(スバル)

出典:goonet

2位はレガシィの名前を唯一残しているセダン車、レガシィB4となります。

新車本体価格は現行カタログで300~320万程度。

 

リセール数値は50%台後半となります。

 

数値は上位グレードとなるリミテッドが気持ち上でしたが、誤差の範疇ですのでそこまで気にする必要も無いかと思います。

ただ・・・流通台数はかなり少ないです・・・

今後も残していく車種なのかはスバルが判断することですけど、データを見る限りはいつ切られてもおかしくない流通台数になっておりますので、売る時は1位のマークXよりもかなり苦労すると思って下さい。

平成29年10月でMCが入っているので、前期型で調査しております。

 

 

3位 アテンザセダン(マツダ)

出典:goonet

3位はマツダのビッグセダン担当、アテンザセダンです。

新車本体価格は現行カタログで280~400万強。

 

リセール数値は50%台後半となります。

 

2.5リッターの25S-Lパッケージが足を引っ張り唯一の40%台になっていますが、その他は50%台後半あたりで比較的安定。

ただこちらもレガシィB4同様、流通量の少なさが目立つ車種です。

グレードのラインナップがそれなりに多い分、相場を判断するのがかなり難しい車種になりますので、高額売却を目指そうとなると売り主の腕もかなり影響してくる車種と言えるでしょう。

平成30年6月で大幅改良が入っているため、調査は中期型?となります。

 

 

4位 クラウン(トヨタ)

出典:goonet

現在トヨタのビッグセダンを担当しているクラウンが4位となります(センチュリーは一般向け価格じゃないため除外)

新車本体価格は現行カタログで470~560万ほど。

 

リセール数値は50%台後半となります。

 

数値は2位3位と同程度ですが、新車価格が上がる分実質損失額はこちらの方が多くなるために4位にしております。

傾向としてはロイヤルサルーンとアスリートの差が3年経過時点で平均5%程度。

以前調査した時に比べると若干ではありますが差が出てきていますね。

また、マークX同様流通台数は少ないんですけど、なぜか4WDのリセールが高く、今回調査した中で最も高いグレードは「アスリートSi-Four」でした。

平成27年10月でMC、平成30年6月でFCが入っているため、調査は前型後期となります。

 

 

5位 レクサスIS(レクサス)

出典:goonet

5位はレクサスの小型セダン担当、レクサスISです。

新車本体価格は現行カタログで470~650万ほど。

 

リセール数値は55%前後となります。

 

小型と言っても全長465cmくらいはあるので、十分中型セダンの大きさですし今回はリストに含めてみました。

レクサス系の傾向としてはっきり表れている「Fスポーツ」がここでも有利。

そして排気量が低いほどリセールは向上していきます。

ちなみにガソリンとハイブリッドははっきりと感じられるほどの差が出ておりませんので、好み優先でも問題ありませんし、より損をしたくないなら新車価格の安いガソリンを選んだ方が得と言えます(極端な過走行予定じゃなければ)

こちらはトヨタ系と違って4WDのリセールが高いわけではありませんので、極力2WDを選ばれた方が得ですし売る時も楽かと思います。

平成28年10月でMCが入っておりますので、調査はそれ以前の平成27年~28年にかけてで見ております。

 

 

6位 レクサスGS(レクサス)

出典:goonet

6位はレクサスの中型セダン、レクサスGSです。

新車本体価格は現行カタログで580~850万ほど。

 

リセール数値は約50%台前半となります。

 

IS同様、どの排気量設定を調査しても「Fスポーツ」の独壇場となっており、排気量設定が低いほどリセール向上という傾向も変わりません。

条件をしっかり満たせば60%以上の数値も叩き出せる分、傾向を外すとパール黒限定でも40%台に転落するというリセール幅の広い車種になります。

特にベースより1つ上の「Iパッケージ」はどの設定でもリセール最下位になっていますので、新車購入の場合はこのグレードを全力回避。

というよりFスポーツ一択くらいに思って購入された方が、短~中期所有の方は幸せになれます。

平成27年11月にMCが入っており、ここで初めての現行型調査となります。

 

 

7位 フーガ(日産)

出典:goonet

7位は日産セダンをなんとか牽引しているフーガとなります。

新車本体価格は現行カタログで420~600万ほど。

 

リセール数値は約40%台後半となります。

 

セダン系の例に漏れず低排気量ほどリセール向上は変わらないのですが、フーガの場合良くも悪くもその差が狭い。

低排気量でも突出したグレードが無いというのが原因なんだと思いますが、選択ミスでもそこまでの大ダメージは追いません(その分50%強くらいが上限になっています)

こちらもかなりデータ量の乏しさが目立つ車種となりますので、それなりに長く続いたフーガではありますけど・・・

そろそろ切られる可能性がチラホラと出てくるのなという予感がしております。

ちなみにフーガハイブリッドは別車種扱いなので今回調査しておりませんが、傾向を考えるとリセールはさらに低下すると見ていいでしょう(新車価格が上がるため)

平成27年2月にMCが入っているので現行型での調査となります。

 

 

8位 レジェンド(ホンダ)

出典:goonet

8位は復活したホンダのビッグセダン、レジェンドです。

新車本体価格は現行カタログで約700万ほど。

 

リセール数値は45%となります。

 

グレードが1種のみなので、この数値がパールor黒で綺麗な場合には当てはまってくると思って下さい。

平成30年2月のFCが入っているため、調査は前型となります。

 

 

9位 シーマ

出典:goonet

最後はこちらも復活した日産のビッグセダン、シーマです。

新車本体価格は現行カタログで約760~870万。

 

リセール数値は35%前後となります。

 

ベースのハイブリッドに比べたら上位のVIPの方がリセール数値は上になりますけど・・・

さすがにここまでリセールが低下すれば、新車購入の選択は皆無と言い切ってもいいでしょう。

3年経過時の取引実数値を比較すると、下位互換となるフーガハイブリッドとほぼ数値は変わりません。

シーマだからこそというブランドが、中古購入層には機能していないことが良く分かります。

新車価格差平均130万ほどが3年で消えてフーガハイブリッドと同等レベルになりますので、ある意味予算と好みが合えば中古狙いで大きく得をする車です。

平成29年6月でMCが入っているため、調査は前期型となります。

 

 

如何でしたでしょうか?

最新の中~大型セダン比較は以上となります。

 

今回は新車価格も載せてみましたが、見比べるとお分かりの通り基本は新車価格が安いほどリセール向上という傾向がはっきり見えてくると思います。

富裕層を対象にしている「センチュリー(トヨタ)」「レクサスLS(レクサス)」は外しておりますけど、この2種に関してもリセールがどうなるかは想像もつくでしょう(詳しくは専用記事、もしくはレクサスリセールトップ5の記事をご覧ください)

 

そして今回の重要な点として、このリセール数値はカラーをパールor黒に絞っております。

 

絞った上でこの数値です。

 

これが仮にシルバーやグレーを選んだ場合。

数値はザックリした平均ですけど10%前後は下がる可能性が高いと思って下さい。

 

10万前後ではありません。

 

10%前後です。

 

特に今回調査した中で1位になったマークXは、比較的ビッグセダンの中では安価な部類ですしリセールもそこそこにはなります。

が、色が違うだけで50万くらいの価格差も普通。

多いと70万80万くらいの差まで確認出来ます。

もちろん全てというわけではなく、それなりにパールや黒に近い金額で取引されている車もありますので、上手く売ればそこまでの影響が出ないかもしれません。

ただ買う側は企業ですので、不安があればどんどん査定額を下方修正して安全に買おうとしますから・・・

そんなリスクをわざわざ抱えるくらいなら、色は初めからパールと黒の2択と思って検討された方がプラスになり易いと思いますよ(中古購入から入る場合はその価格差を利用されても良いと思います)

この価格帯なら10年所有されてもまだ影響は強いので、15年以上絶対に乗るくらいのお気持ちがある方は好きな色を選びましょう。

 

セダンを狙っている方はぜひぜひこちらを参考にして頂き、そもそも新車で買うのか、3年落ちくらいの中古車狙いでいくのかなど検討して貰えればと思います。

 

 

おまけ

ちなみにこの価格帯になれば輸入車を天秤に掛ける方も多いと思いますけど、「ベンツ」「BMW」「アウディ」あたりは同条件で調査した場合大体40%くらいです(30%台も多数)

それぞれ専用記事は作ってありますので、必要があればブログ内で検索をして見比べてみて下さい。

最新ではありませんけど、調査時と極端にリセールが変わるものではありません。

 

 

 

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執筆者:


  1. しゅに より:

    SUVの方がリセール高いとわかっていても、セダンに乗りたい年寄りがここに一人
    しかも出来れば国産よりも輸入車
    でも現実は予想以上に厳しいものがあるんですね
    中古で買うにしてもリセールが悪いから販売価格も安いかと言えばそうではなさそうですし
    軽自動車の3年後の価値比較はまだのようですが
    私のような低所得者はおとなしく人気の軽四を新車で乗って、3年で手放していくのが金銭面での損失は抑えられそうですね

    • にー より:

      そういう方もいらっしゃると思っての記事でございます(笑)
      リセールが高い車も良いですが、好み優先でそこからリセールという考え方も後悔が少なく良い選び方だと思っていますので、セダン好きの方はぜひ参考にして貰いたいです。

      軽自動車はメーカー別のトップ5をご覧になられるとおおよそ答えが分かるかなと思ったので、記事にするのは止めようと思ってました。
      作ってもランキング内容がかなり重複するんで、頻繁に見て頂いている方にとってはつまらない記事になるかなーと・・・
      軽自動車をさらに細分化までしてしまうときりが無くなってしまいますしね。

  2. 白狼 より:

     乗り代を考えると
     SUV → ミニバン
    となりますが、2ドアしか嫌とかセダンじゃ無いとって方はいますからねぇ。

     購入時に自分の嗜好を押さえて色や装備を選べば、5年で50%越えも2ドアで下取りででますからねぇ
     その代わりエンジンや色等々はまり具合がありますが。

    • にー より:

      ですです。
      丁度クーペも含めたスポーツカー特集の記事をアップしましたので、ご覧になられると50%超えもまぁまぁそれなりに出来ることは分かるかと思います。
      難点はちと高額な車の比率が高いことですかねぇ。

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