出典:goonet
SUZUKI(スズキ)スペーシアの買取価格について、車の専門業者のみが見れる会員制オートオークションデータから調査、分析をしてみました。
スペーシアを中古車として高く売る場合、どのようなグレードを選んでおけばいいのか。
スペーシアの総合的な買取価格ランク、グレード別の価値の差や買取価格に直結する輸出動向などなど。
現在の市場相場を調査しながら解説していきます。
また、お得なスペーシアの中古車購入ポイントもこの記事を見れば分かるはずです。
スペーシアを高く売ろうと思っている方、これからお得に買おうとされている方はそれぞれ参考にして下さい。
車屋(買取店)から見えるスズキ【スペーシア】の印象
スズキのハイト軽ワゴン担当ですね。
ダイハツのタント系、ホンダのN-BOX系と比べるとどうしても流通量、残価率(リセール)共に一歩劣るような印象がありますが・・・
考え方によっては中古車、新古車から入る方がよりお得度が強い車種とも言えます。
あくまで軽自動車ですので、その差を踏まえても好みを優先されたいかどうか。
どうぞ自由に比較してご判断下さい。
スズキ【スペーシア】モデルチェンジ歴
2013年3月 初代スペーシア販売開始
2015年5月 マイナーチェンジ
2017年12月 フルモデルチェンジ 2代目スペーシア販売開始
※周期は平均2年半ほど。
※新車価格やグレード一覧はこちらを参考にして下さい・・・goonet様カタログ
スズキ【スペーシア】のモデルチェンジ価格差
モデルチェンジが発生すると新型モデルに需要が傾くため、ほぼどの車種も旧型の価値は下落します。
しかしその価値の下落度合いは車種によって様々ですので、目安となるよう最多流通グレードを元にオークション市場でのモデルチェンジ価格差を調査しました。
その結果がコチラです。
モデルチェンジ価格差 約37万
新型:2018年 ハイブリッドX(2WD)
旧型:2017年 X(2WD)
※新車時の販売価格差は約4万ほど新型の方が高いです。
距離数やカラー、装備、状態などなど、類似したそれぞれの車の取引平均値から割り出しています。
新車価格差が上記グレードよりも安ければモデルチェンジ価格差は少なく、より高ければモデルチェンジ価格差も高くなり易い。
またフルモデルチェンジとマイナーチェンジでは、フルモデルチェンジの方がモデルチェンジ価格差は大きくなり易いことを把握しておきましょう。
スズキ【スペーシア】の買取価格ランク(3年経過時)
ランク・・・SS 77%
※3年経過30000kmを基準にした、全グレードの平均値となります。
ランク早見表
総合ランク | 買取価格/新車価格(3年経過) | 各ランクについての解説 |
SSS | 80%~ | 全車種の1%にも満たない超高額の買取価格が期待出来ます。売る時は心ゆくまで交渉しましょう。 |
SS | 70%~79% | このランクに該当していれば相当ラッキーです。車の形状によってはこの枠に入ることすら許されません。 |
S | 60%~69% | 人気車種を買っている証拠です。お隣さんが悔しがります。 |
A | 55%~59% | 平均よりはやや上です。上には上がありますが、欲しかった車なら満足度とのバランスもそれなりに取れているはず。 |
B | 50%~54% | まさに平均です。可もなく不可もなく。この辺りから中古車を買うメリットも大きくなります。 |
C | 40%~49% | 売る時やや辛くなるランクです。特に高額輸入車はこのランクが多いので、中古車にもしっかり目を向けてみましょう。 |
D | 30%~39% | 新車で買えば泣きをみます。誰かが助けてくれるわけではありませんから後悔する前に検討を。 |
E | 20%~29% | 新車で買ってたら涙も出ません。買っちゃダメ。絶対。 |
Z | 0% | 既に最終モデルでも価値はありません。廃車が最有力となります。 |
スズキ【スペーシア】の海外輸出情報
該当している気配無し(平成25年からの車のため過走行車があまり無い)
輸出価格早見表
輸出ランク | 目安価格 |
超高輸出 | 距離数に関係無く、100万以上のかなり高い相場で輸出されている(水準が高い分、状態に左右されることも多い) |
高輸出 | 距離数に関係無く、50~100万未満の高い相場で輸出されている(修復歴はNGなど条件が付く場合もある) |
中輸出 | 距離数に関係無く、25~50万未満で輸出されている(このあたりになると車両状態はあまり関係無くなる) |
低輸出 | 距離数に関係無く、15~25万未満で輸出されている(このあたりになると車両状態はほぼ関係無くなる) |
プチ輸出 | 距離数に関係無く、10万前後で輸出されている(このあたりになると車両状態はほぼ関係無くなる) |
極プチ輸出 | 距離数に関係無く5万前後で輸出されるが、排気量によっては廃車と変わらないレベル |
※部品取りとして価値(底値)が存在する場合も含めているので、必ず海外輸出されるということではありません。
スズキ【スペーシア】の調査結果
まずは3年経過、3万km時のグレード別リセールランクです。
G(2WD) ランクA
G(4WD) 不明
X(2WD) ランクS
X(4WD) ランクS
T(2WD) 不明
T(2WD) 不明
上下差3%。
Xの2WDと4WDは同率でございました。
予想通りカスタム系と比較してしまうとワンランク下がりますが、ハイト系だけあって全然悪くはないですね。
最上位に位置するグレード「T」はほとんど購入者がいないのかデータ拾えませんでしたけど、数台あるデータだけ見るとXより下になるのではないかと思われます。
ちなみにGとXの流通量は似たり寄ったり、4WDの流通量はどちらも10~15台に1台くらいの割合です。
では次にこの車の特徴を。
・データを見る限りライトブルー、ライトグリーンは取引価格幅が広い(中古としての人気が薄い)
・ナビの付加価値は5万+αくらいでしっかり反映されています
・修復歴はマイナス20~30万と少々大きめ(3年経過時点で)
・グレード設定としてある「レーダーブレーキサポート装着車」はほとんど加味されておりません(当時+4万ほど)
・軽自動車にしては珍しく、フルモデルチェンジの影響が市場データにしっかり出ています
こんなもんですね。
その中で重要というか説明が必要そうなのは下の二つ。
まず「レーダーブレーキサポート装着車」は、当時追加4万円ほどで付けれる衝突防止用の安全装備になります。
これがなぜか普通のOPではなくグレード分けされているわけですが・・・(「G」と「Gレーダーブレーキサポート装着車」みたいな感じ)
今まであった「アイドリングストップ装着車」と同じように、市場データのグレード部分には表記されないため、付いている車でもなかったことにされています。
一応分かっている出品者が出品票に書いてるパターンもあるのですが、そこまで重要視されていないのか、はたまた4万程度のOP代だからなのか。
市場価格には有る無しでのはっきりとした差は見られませんので、レーダーブレーキサポート装着車を買ってしまった人は安全面は良いんですけど売る時ちょっと残念。
逆に中古で狙っている方は付いているのを狙った方がお得度が高いということになります。
そしてFCの影響について。
これは軽自動車にしては珍しく大きめかなと思います。
正確に言えば昨年12月からブレ幅が大きくなったですね。
今まで似たり寄ったりの車なら10万程度の幅の中で取引されていたのに、急に20万くらいまで幅が広がったような状態になっていますので、このような幅が広がり始めると価値はまず落ちていきます。
下落見込みは大よそ10万ほど。
300万400万の車でFC時の下落がこの程度なら超良心的ですが、100万未満の取引額で10万ぐらいならウェイトとしては結構大きいかと思います。
ちょーっと今から動いても間に合わない可能性の方が高いと思いますけど・・・
前型所有の方で丁度悩んでるくらいなら、すぐ売却で動いちゃった方がプラスになり易いと思いますよ(今売りに行っても買取店結構ビビると思うけどね)
見た目が大きく変わったのが原因なのか、中古需要がそこまで高くないのが原因なのか。
理由は定かではありませんが、私も含めて“軽自動車でもFC時にこのくらい下がることはあるんだな”ということを覚えておくと良いかもしれませんね。
というわけで現在相場が少々不安定になってしまっているスペーシアでございました。
最新グレード別リセール数値(2021年8月9日調査)
最新の3年経過、3万km各グレード別リセール値がコチラ。
ハイブリッドG(2WD) 75.2%
ハイブリッドG(4WD) 75.8%
ハイブリッドX(2WD) 79.9% ←高額売却の狙い易い最多流通グレード
ハイブリッドX(4WD) 76.9%
※データの取れたグレードのみ載せています。
※衝突被害軽減ブレーキの有無は混合で割り出しています。
中古車に興味を持ったらこちらから。
気に入った車両が見つかったら見積もり依頼をすると、販売店からメールで総額費用を教えて貰えます(県外の場合は陸送費用など含めて)
表示されている価格だけで予算を組むのは大変危険です。
しっかり総額を確認した上で比較検討していきましょう。
※一括査定ではありません
スズキ【スペーシア】の売り先アドバイス
車はなんでも買い取り専門店を利用すれば高くなるわけではありません。
国内外の需要先や車種それぞれの傾向、流通量によって異なりますので、この車種に合わせたお勧めの売り先をお伝えしていきます。
「◎」や「〇」の売り先を積極的に検討していきましょう。
車買取専門店 ◎
現在価値が500万以上の高額車や特別な輸出に該当しているような車、流通量の少ない車(もしくはグレード)はあまり向いておりません。
相場データを最重視した買取をしながら即現金化、差額の利益を出す商売ですので、相場データ量が少ない車や今後の価値変動リスクが高い車は往々にして安い買取額になり易く、別の売却手段を取った方が期待値も上がります。
しかし500万未満の国内需要車や特別な輸出該当車でも無ければ全般的に利用価値は強いので、よほど慣れている、ご自身の営業力に自身のある方以外は一括査定を利用しておきましょう。
単独交渉は上手くいけば一括査定よりも期待値が上がるものの、プロ相手ではあなたが負かさせる可能性の方が圧倒的に高いです。
お住まいの地域にもよりますが、最低5社以上を目標に同時査定依頼(日時を合わせて一斉に査定をすること)されると、労力と到達する金額が両立し易いのでお勧めです。
【一括査定依頼のコツ】
・査定依頼日時は申し込んでから1週間くらいと多少余裕を持つようにしましょう(今日来てくれ、明日来てくれと急な話になると、既に予定に入っているお店は辞退する可能性が高くなります)
・平日の火、水、木曜日は定休日にしているお店が多いので極力回避しましょう(定休日は当然来てくれませんので業者数が減ります)
数日後に査定予約をして、待っている間に別の売却手段を試していくのが効率的です(要は最後の保険として活用します)
【カーセンサー】
高額売却に結び付きやすい地場企業や、車によっては県外の専門業者からも問い合わせが入ります。
極力聞いたことのある会社だけでなく、聞いたことの無い会社を選ぶのが高値売却のコツです。
【ズバット車買取比較.com】
こちらも地場企業の参加率が高い一括査定サイトです。
オークション転売が主体の会社では無く、自店に在庫として並べる会社を見つけられるかがポイント。
小規模店、地場企業の方が営業力が無い&自社販売率が高いので、話がスムーズなことが多いです。
【かんたん車査定ガイド】
最大10社の査定が取れる一括査定です。
ただし最高額が分かるわけではありませんので、あくまで査定確保ツールとお考え下さい。
査定数が増えれば高額売却になりやすい在庫採用などのチャンスは広がります。
※お車の価値が30万以上くらいであればまだいいのですが、明らかに金額が厳しそうなら複数の一括査定依頼は止めておきましょう。
買取店の買取意欲減少に繋がる恐れがあります。
車の系統を合わせた専門店 ◎
ここで言う専門店とは「輸入車専門店」「輸出専門業者」「SUV専門店」など、何かに特化した車種や形状の車を販売、買取しているお店を指します。
専門店の内容とあなたの車が合致していれば、そのまま在庫にして貰える率は大きく上がりますので率先して交渉すべき売り先です。
難点は全国展開しているような会社は稀で、ご自身のお住まいの地域に合わせて合致しそうなお店を探す必要がありますので、普段から売り先候補を見つけておくと売却時には多少楽になりますね。
国産コンパクトカーなど、そもそも専門店がほぼ存在しない車も多いので、その場合は中古車販売店を相手に動きましょう。
中古車販売店 〇
中古車販売店とは、中古車販売がメインの混在した車種を並べているお店を指します。
国内需要向け車種であれば大半は該当しますので、特に傷や凹みのあまり無い平均的な距離数の車には向いている売り先です。
車種系統は揃っていなくても車の販売単価を合わせているお店が多いので、可能な限りあなたのお車の推定販売価格と近い車を並べているお店に交渉していきましょう。
販売価格平均30万ほどのお店に300万の車を売りに行っても得られるものは何もありません。
難点は価格帯を合わせたとしても在庫にする気持ちがそのお店に無ければ買取店よりも全体的に安い金額しか言われませんので、候補を見つけてからの動く件数が重要になってきます。
オークション代行出品 ×
業者間の車専用オークションに自ら出品する方法で、買取店が買い取り後に現金化する場で同じように車の現金化を行います(ヤフーオークションやメルカリのような個人間ではありません)
流通量が少なく相場不確定な車や特別な輸出該当車。
あとは相場が下落傾向にあり、買う側の警戒度が強い車などには効果的な売却方法です。
逆に流通量がそれなりにある車は買取店でもしっかり動けば高くなりますので、代行出品手数料が余計な損失になることもあります。
知識がモノを言う世界ですので、不慣れなら軽はずみに行うのではなく、色々と試してダメだった時の最後の手段くらいに思っておきましょう。
一見流通がそれなりにある車種でも、その中で流通の少ないグレードを買われるとオークション代行がお勧めになる場合もあるので、意外とお勧めするケースは多いです。
手数料の安い代行業者がコチラ
・中古車情報館(一律2.5万円と知る限りは最安値)
・Carbiz(300万未満は一律3万円、300万以上は落札代金に対しての1%なので高額車は注意)
買取店並みの知識で高値成約を目指したい方は、オークション代行ノウハウ資料を販売しておりますのでご検討下さい。長くご利用頂けると思います。
車種に合わせた大枠での売り先評価一覧は参考になりましたでしょうか?
厳密に言えば同じ車種でもグレードや距離数、選ばれたオプションなどによっても選ぶべき売却先が変わるケースもありますので、所有されている車の内容に合わせてより詳しく知りたい場合は、当ブログ内で提供している「有料査定サービス」をご利用ください。
ベーシック版で5000円と有料ではありますが、個別に現在価値や相場状況などを調査させて頂き、より高く売却出来るように買取店側の人間が具体的な数値でアドバイスをさせて頂きます(当方が買い取ることは絶対にありません)
実際の売れる金額を把握出来れば精神的にかなり楽に動けると思いますで、少しでも高く売りたい方、効率的に動きたい方はぜひ検討してみて下さいね。
スズキ【スペーシア】のライバル車
SNSで共有して頂けると管理人の励みになります!宜しくお願いします!
にー様、以前リクエストしたスペーシアの情報ありがとうございます
私はスペーシア・N-BOX・タントのすべてを試乗して、
当車を購入したんですが、見事にハズレを引いたわけですね(苦笑)。
当時はリセールなんて気にせず、値引き額重視。
レーダーブレーキサポートを4万円で付けましたけど、
これもムダな投資に終わる。
唯一の救いはXグレードをチョイスしたぐらい。
フルモデルチェンジで下落見込みは大よそ10万とありますが痛すぎる(涙目)。
こうなるとやはり乗り潰すしかないのかな?
な、なんとー!
スペーシアのリクエストされていたのであれば突っ込んで下さい(笑)
ちょいちょい忘れるので1週間くらい経っても何もなければまず忘れてます・・・遅くなって申し訳なーい!
あと値引き額で判断は普通のことですよ。
なので痛い思いをする方はしちゃうのですが、そこにリセールって部分も織り交ぜると今後は幸せになれるはずです。
買っちゃったもんはしょうがないので、今後お得になるようにぜひ色々な車の記事を調べて知識増やして下さいね!