出典:goonet
volkswagen(フォルクスワーゲン)アルテオンの買取価格について、車の専門業者のみが見れる会員制オートオークションデータから調査、分析をしてみました。
アルテオンを中古車として高く売る場合、どのようなグレードを選んでおけばいいのか。
アルテオンの総合的な買取価格ランク、グレード別の価値の差や買取価格に直結する輸出動向などなど。
現在の市場相場を調査しながら解説していきます。
また、お得なアルテオンの中古車購入ポイントもこの記事を見れば分かるはずです。
アルテオンを高く売ろうと思っている方、これからお得に買おうとされている方はそれぞれ参考にして下さい。
車屋(買取店)から見えるフォルクスワーゲン【アルテオン】の印象
平成29年に販売されたデザイン性重視のクーペスタイルセダンですね。
元々はパサートから派生したクーペスタイル「パサートCC」「フルクスワーゲンCC」が存在していたのでその後継車となります。
しかし、CCと名の付く上記2種はそれぞれ4年ほどの販売期間をもって生産終了。
お世辞にも売れていたとは言えず残価(リセール)も厳しい車種ですから、アルテオンになって劇的に変わるのか・・・
フォルクスワーゲンは良く言えば買い求めやすい庶民的な輸入車メーカー。
悪く言えばステータス性には繋がりにくい輸入車メーカーとなりますので、フォルクスワーゲン最上位モデルというのが足枷になって、リセールが低い水準で推移してしまいそうな気がしております。
フォルクスワーゲン【アルテオン】モデルチェンジ歴
2017年10月 初代フォルクスワーゲンアルテオン販売開始
※周期はまだ不明。
※新車価格やグレード一覧はこちらを参考にして下さい・・・goonet様カタログ
フォルクスワーゲン【アルテオン】の買取価格ランク(3年経過時)2021年5月3日更新
ランク・・・B 53%
※3年経過30000kmを基準にした、全グレードの平均値となります。
各グレード別リセール値がコチラ。
TSI 4モーション Rライン 54.6%
TSI 4モーション Rラインアドバンス 51.8% ←高額売却の狙い易い最多流通グレード
※データの取れたグレードのみ載せております。
ランク早見表
総合ランク | 買取価格/新車価格(3年経過) | 各ランクについての解説 |
SSS | 80%~ | 全車種の1%にも満たない超高額の買取価格が期待出来ます。売る時は心ゆくまで交渉しましょう。 |
SS | 70%~79% | このランクに該当していれば相当ラッキーです。車の形状によってはこの枠に入ることすら許されません。 |
S | 60%~69% | 人気車種を買っている証拠です。お隣さんが悔しがります。 |
A | 55%~59% | 平均よりはやや上です。上には上がありますが、欲しかった車なら満足度とのバランスもそれなりに取れているはず。 |
B | 50%~54% | まさに平均です。可もなく不可もなく。この辺りから中古車を買うメリットも大きくなります。 |
C | 40%~49% | 売る時やや辛くなるランクです。特に高額輸入車はこのランクが多いので、中古車にもしっかり目を向けてみましょう。 |
D | 30%~39% | 新車で買えば泣きをみます。誰かが助けてくれるわけではありませんから後悔する前に検討を。 |
E | 20%~29% | 新車で買ってたら涙も出ません。買っちゃダメ。絶対。 |
Z | 0% | 既に最終モデルでも価値はありません。廃車が最有力となります。 |
フォルクスワーゲン【アルテオン】の海外輸出情報
まだ不明
輸出価格早見表
輸出ランク | 目安価格 |
超高輸出 | 距離数に関係無く、100万以上のかなり高い相場で輸出されている(水準が高い分、状態に左右されることも多い) |
高輸出 | 距離数に関係無く、50~100万未満の高い相場で輸出されている(修復歴はNGなど条件が付く場合もある) |
中輸出 | 距離数に関係無く、25~50万未満で輸出されている(このあたりになると車両状態はあまり関係無くなる) |
低輸出 | 距離数に関係無く、15~25万未満で輸出されている(このあたりになると車両状態はほぼ関係無くなる) |
プチ輸出 | 距離数に関係無く、10万前後で輸出されている(このあたりになると車両状態はほぼ関係無くなる) |
極プチ輸出 | 距離数に関係無く5万前後で輸出されるが、排気量によっては廃車と変わらないレベル |
※部品取りとして価値(底値)が存在する場合も含めているので、必ず海外輸出されるということではありません。
フォルクスワーゲン【アルテオン】の調査結果
これは中々面白く、特徴的なデータになっていますね。
そして想像していたよりも良いと思います。
今回は当年車両、1年経過車両、2年経過車両それぞれのリセール値を見比べてみましょう。
2019年モデル(3000km未満の新古車)・・・420万 リセール値70%
2018年モデル(10000km前後)・・・380万 リセール値63%
2017年モデル(20000km前後)・・・360万 リセール値60%
※全てグレードは「TSI 4モーション Rラインアドバンス」になります。
上記リセール推移を見ていくと、値引きがそれなりにあるのか最初にズドーーーーンはしているタイプ。
しかし2018年モデルと2017年モデルで落差がだいぶ収まってきていますので、3年経過、3万km時のリセール値も50%台後半(ランクA該当)くらいには収まりそうな感があります。
それと、本当はベースの「Rライン」やアドバンスと同額設定になっている「エレガンス」も割り出したかったんですが・・・
業者オークションで過去3ヵ月まで遡ってもアルテオンの取引台数は約20台ほど。
そのうち19台がアドバンスとかなり流通グレードは偏っていますので、他はデータが取れない極小流通グレードだと思って下さい。
買い取る側も相場が分からない状態なので、ベースの「Rライン」と「エレガンス」を所有されている方は売る時相当苦労すると思いをします(エレガンスは後発で出たグレードなので、特に危険なのはベースのRライン)
では次に相場を見て思ったアルテオンのリセール傾向です。
・カラーは白黒がトップではなく、白がトップの車
・距離数増加による価値減よりは年度落ちの影響の方が強く、2018年と2017年モデルの比較では年度落ち=15万、距離1万km増=5万くらいの割合
・サンルーフの付加価値は弱いが、色によっては強い
今のところ分かるのはこのくらいです。
補足していくと、まずカラーの違いによる価格差はおおよそこのようになります。
白 > 黒(-10万) >> 赤や黄、グレーなど他色(-20万)
なので白と黄色などの他色の差は平均30万ほどと思って下さい。
今後年数経過によってその差は縮まっていきますが、少なくとも7年経過くらいまではこのくらいの価格差が続くと思いますので、特に新車購入を検討されている方は黒でもやや下がるということを覚えておきましょう。
アウディのカラー傾向がアルテオンにも存在します。
あとはこのカラーと関連するのがサンルーフの付加価値。
フォルクスワーゲンの最上位モデルなのでそれなりにサンルーフの付加価値も入るかなと思っていたのですけどー・・・
平均すれば1~2年経過でも10万未満なのでかなり弱いことが分かります。
ただ白とサンルーフの組み合わせだけは強く、付加価値が平均50万ほど入っています。
これは単純に見た目の問題で、黒にサンルーフを付けてもパッと見は良く分からないですけど、白にサンルーフを付ければルーフが黒のオシャレツートンに見えてくるので、見た目の差がそのまま付加価値に繋がっているんだろうと思われます(見栄えで人気が出やすいパターン)
なのでアルテオンに興味のある方。
よほどの値引きがあってオプションにも拘りがあるのであれば止めるほどではありませんが、未使用車に近いレベルでも70%ほどですから基本は新古車狙いで車探しをしていきましょう。
当年登録車でも賢く買えば500万以内でお釣りがきますので、100万以上の値引きでも無ければまず十万単位の購入費用が浮く計算になります。
さらに欲を言えば1年経過車両。
そして距離増加の影響は少なめなので、5000kmとかの低走行車を購入されればより満足度も高くなると思いますよ。
短~中期の所有を想定されているなら、カラーは何を選んでも売る時そのまま跳ね返ってきますから、新車と違って好きな色を選ばれても損には繋がりませんのでご安心を(白+サンルーフだけやや割高)
10年以上乗る覚悟があるなら、赤や黄色の方が最終的にはお得になると思って下さい。
使う用途が無いなら無視しても構いませんが、その時にサンルーフが付いていればより一層お得ですね。
以前調査したパサートCCやフォルクスワーゲンCCに比べれば、大きく上昇しているように思えるアルテオン。
しかし見方を変えれば、今後のモデルチェンジによってかなり大きな価値下落が発生する可能性も秘めていますから、既にご所有されている方、これから買おうとしている方はモデルチェンジ情報には敏感になっておきましょう。
外観デザインが変化するような仕様変更があれば要注意と思って下さい(一気に50万以上価値が落ちる可能性があります)
中古車に興味を持ったらこちらから。
気に入った車両が見つかったら見積もり依頼をすると、販売店からメールで総額費用を教えて貰えます(県外の場合は陸送費用など含めて)
表示されている価格だけで予算を組むのは大変危険です。
しっかり総額を確認した上で比較検討していきましょう。
※一括査定ではありません
フォルクスワーゲン【アルテオン】の売り先アドバイス
車はなんでも買い取り専門店を利用すれば高くなるわけではありません。
国内外の需要先や車種それぞれの傾向、流通量によって異なりますので、この車種に合わせたお勧めの売り先をお伝えしていきます。
「◎」や「〇」の売り先を積極的に検討していきましょう。
車買取専門店 △
現在価値が500万以上の高額車や特別な輸出に該当しているような車、流通量の少ない車(もしくはグレード)はあまり向いておりません。
相場データを最重視した買取をしながら即現金化、差額の利益を出す商売ですので、相場データ量が少ない車や今後の価値変動リスクが高い車は往々にして安い買取額になり易く、別の売却手段を取った方が期待値も上がります。
しかし500万未満の国内需要車や特別な輸出該当車でも無ければ全般的に利用価値は強いので、よほど慣れている、ご自身の営業力に自身のある方以外は一括査定を利用しておきましょう。
単独交渉は上手くいけば一括査定よりも期待値が上がるものの、プロ相手ではあなたが負かさせる可能性の方が圧倒的に高いです。
お住まいの地域にもよりますが、最低5社以上を目標に同時査定依頼(日時を合わせて一斉に査定をすること)されると、労力と到達する金額が両立し易いのでお勧めです。
【一括査定依頼のコツ】
・査定依頼日時は申し込んでから1週間くらいと多少余裕を持つようにしましょう(今日来てくれ、明日来てくれと急な話になると、既に予定に入っているお店は辞退する可能性が高くなります)
・平日の火、水、木曜日は定休日にしているお店が多いので極力回避しましょう(定休日は当然来てくれませんので業者数が減ります)
数日後に査定予約をして、待っている間に別の売却手段を試していくのが効率的です(要は最後の保険として活用します)
【カーセンサー】
高額売却に結び付きやすい地場企業や、車によっては県外の専門業者からも問い合わせが入ります。
極力聞いたことのある会社だけでなく、聞いたことの無い会社を選ぶのが高値売却のコツです。
【ズバット車買取比較.com】
こちらも地場企業の参加率が高い一括査定サイトです。
オークション転売が主体の会社では無く、自店に在庫として並べる会社を見つけられるかがポイント。
小規模店、地場企業の方が営業力が無い&自社販売率が高いので、話がスムーズなことが多いです。
【かんたん車査定ガイド】
最大10社の査定が取れる一括査定です。
ただし最高額が分かるわけではありませんので、あくまで査定確保ツールとお考え下さい。
査定数が増えれば高額売却になりやすい在庫採用などのチャンスは広がります。
※お車の価値が30万以上くらいであればまだいいのですが、明らかに金額が厳しそうなら複数の一括査定依頼は止めておきましょう。
買取店の買取意欲減少に繋がる恐れがあります。
車の系統を合わせた専門店 ◎
ここで言う専門店とは「輸入車専門店」「輸出専門業者」「SUV専門店」など、何かに特化した車種や形状の車を販売、買取しているお店を指します。
専門店の内容とあなたの車が合致していれば、そのまま在庫にして貰える率は大きく上がりますので率先して交渉すべき売り先です。
難点は全国展開しているような会社は稀で、ご自身のお住まいの地域に合わせて合致しそうなお店を探す必要がありますので、普段から売り先候補を見つけておくと売却時には多少楽になりますね。
国産コンパクトカーなど、そもそも専門店がほぼ存在しない車も多いので、その場合は中古車販売店を相手に動きましょう。
【外車王】
輸入車専門の買取業者です。
今まで当サービス内でご利用者が複数名おり、同業から見ても驚くような金額で買取をしているケースがあります。
他の会社が絡んだとしても、今のところの成約率(査定依頼をして最高値で外車王が買い取った率)がかなり高いので、輸入車の売却先候補には絶対に入れておいた方が良い会社です。
日本全国出張査定費用は無料なので、この会社一本に絞るのではなく、本命の一つとして利用していきましょう。
中古車販売店 △
中古車販売店とは、中古車販売がメインの混在した車種を並べているお店を指します。
国内需要向け車種であれば大半は該当しますので、特に傷や凹みのあまり無い平均的な距離数の車には向いている売り先です。
車種系統は揃っていなくても車の販売単価を合わせているお店が多いので、可能な限りあなたのお車の推定販売価格と近い車を並べているお店に交渉していきましょう。
販売価格平均30万ほどのお店に300万の車を売りに行っても得られるものは何もありません。
難点は価格帯を合わせたとしても在庫にする気持ちがそのお店に無ければ買取店よりも全体的に安い金額しか言われませんので、候補を見つけてからの動く件数が重要になってきます。
オークション代行出品 〇
業者間の車専用オークションに自ら出品する方法で、買取店が買い取り後に現金化する場で同じように車の現金化を行います(ヤフーオークションやメルカリのような個人間ではありません)
流通量が少なく相場不確定な車や特別な輸出該当車。
あとは相場が下落傾向にあり、買う側の警戒度が強い車などには効果的な売却方法です。
逆に流通量がそれなりにある車は買取店でもしっかり動けば高くなりますので、代行出品手数料が余計な損失になることもあります。
知識がモノを言う世界ですので、不慣れなら軽はずみに行うのではなく、色々と試してダメだった時の最後の手段くらいに思っておきましょう。
一見流通がそれなりにある車種でも、その中で流通の少ないグレードを買われるとオークション代行がお勧めになる場合もあるので、意外とお勧めするケースは多いです。
手数料の安い代行業者がコチラ
・中古車情報館(一律2.5万円と知る限りは最安値)
・Carbiz(300万未満は一律3万円、300万以上は落札代金に対しての1%なので高額車は注意)
買取店並みの知識で高値成約を目指したい方は、オークション代行ノウハウ資料を販売しておりますのでご検討下さい。長くご利用頂けると思います。
車種に合わせた大枠での売り先評価一覧は参考になりましたでしょうか?
厳密に言えば同じ車種でもグレードや距離数、選ばれたオプションなどによっても選ぶべき売却先が変わるケースもありますので、所有されている車の内容に合わせてより詳しく知りたい場合は、当ブログ内で提供している「有料査定サービス」をご利用ください。
ベーシック版で5000円と有料ではありますが、個別に現在価値や相場状況などを調査させて頂き、より高く売却出来るように買取店側の人間が具体的な数値でアドバイスをさせて頂きます(当方が買い取ることは絶対にありません)
実際の売れる金額を把握出来れば精神的にかなり楽に動けると思いますで、少しでも高く売りたい方、効率的に動きたい方はぜひ検討してみて下さいね。
フォルクスワーゲン【アルテオン】のライバル車
【輸入車】
【国産車】
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